令和の新入り!この地図記号が示すものとは?【地図記号を学び直そう!】
こんにちは、ライターの伊藤です。
遥か昔に学んだ地図記号。
時代を経て、使われなくなったものもあります。
しかし、その一方で新しく加わった地図記号も。
今回は、令和元年に誕生した地図記号を紹介します。
令和元年に加わったのが、こちらの地図記号。
平成18年(2006)年以来、13年ぶりの追加となりました。
「記念碑」の地図記号とよく似ていますが、何を表しているのか分かりましたか?
正解は、「自然災害伝承碑」でした。
過去に起きた津波、洪水、火山災害、土砂災害といった自然災害に関する石碑(モニュメント)を表します。
真ん中の線は、「碑文(石に彫られた文章)」を表現しているそうです。
また、従来の「記念碑」の地図記号よりも1.5倍のサイズで表示されます。
この地図記号が誕生するきっかけになったのが、平成30年7月の豪雨。
被害が大きかった地区には、100年以上前に起きた水害の恐ろしさを伝える石碑があったものの、住民はあまり関心を持っていなかったそう。
国土地理院はこういった現状を少しでも変えるために、「自然災害伝承碑」専用の地図記号を作りました。
自然災害伝承碑の地図記号は、すべてを網羅しているわけではありません。
申請があったものから順次掲載されているため、「自然災害伝承碑がない」=「安全な場所」とはかぎらないのです。
住んでいる地域で「自然災害伝承碑」を見つけたら、地図に載っているかチェックしてみてくださいね。