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【オペラ(映画館)】魔笛

 2023年7月17日(月・祝)、映画館でオペラの魔笛を観ました。
 2、3年前に、映画館でオペラやバレエを観ることが出来ると知りました。系統(?)はいくつかあるようなのですが、今回は、最初に、METについて触れてみようと思います。


■「METライブビューイング」とは

 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera House、通称:MET(メット))は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区のリンカーン・センター内にある世界最大級、アメリカ随一のオペラ・ハウスです。(Wikipediaより)
 世界三大歌劇場の一つとも、METのホームページにありました。なお、他の二つは、ウィーンにある「ウィーン国立歌劇場」 ミラノにある「スカラ座」のようです。
 因みに、私はどちらにも行ったことありません。もし、将来ニューヨークに行くことがあれば、入場してみたいものです。METのホームページによると、シャガールなどの絵画やシャンデリアの記載もあり、見てみたいなと思いました。

 また、オペラの上演の他に、幕間に舞台裏で、歌手やスタッフへのライブ・インタビューが行われ、映画館でも観ることが出来ます。オーケストラの演奏や音響は、実際ホールで聴くのより劣るのでしょうが、私は、そもそもオペラに馴染みが薄いので、時々観て少しずつ慣れて行こうと思います。

■今回の『魔笛』の作品について

(1)モーツァルトの作品
 『魔笛』は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1791年に作曲した歌劇です。モーツァルトが生涯の最後に完成させた大衆向けのオペラとありました。
 1789年のフランス革命から2年。METのインタビューによると、革命の余波が他国に及ぶか、社会が混沌とした時代だったようなことが語られていました。また、『ドン・ジョヴァンニ』の話なども出ていて、モーツァルトについて私はあまり詳しくないのですが、どんな曲がモーツァルトっぽくて、どんな曲がちょっと違うのかなど、知っていけたら、面白いのかもしれないな、と思いました。

(2)今回の演出について
 今回の演出は、サイモン・マクバーニーで、「新演出」とあるように映像を駆使した現代的な演出でした。こういった演出を観るのは私自身初めてだったこともあり、最初はついていけるか心配だったのですが、振り返ると面白かったと思います。
 そもそも魔笛自体、王子が姫を助けにいくという、ファンタジー的要素が強い作品のように思われ、映像を駆使したマジカルな演出というのは合っていたと思います。もっと現代的なオペラもあるようなので、そういった作品もいつかは観てみたいものです。

(3)簡単なあらすじ

王子のタミーノは、大蛇に追われて失神したところを夜の女王の三人の侍女に救われる。夜の女王は悪漢のザラストロにさらわれた娘パミーナ の救出をタミーノに命じ、タミーノは侍女たちから与えられた「魔法の笛」を手に、鳥刺しのパパゲーノと連れ立ってパミーナのところへ向かう。<以下、省略>

METライブビューイング・のホームページ(加藤浩子さん)より

 (自分が理解していなかったので)一つだけ補足すると、鳥刺しとは、「鳥黐(とりもち)などを使用して鳥類を捕獲する行為、およびそれを生業とする人。」だそうです。(Wikipediaより)

■感想

 説明が長くなってしまったので、少しだけ記載します。
 一番大きく考えさせられた部分を書くと、『魔笛』が作曲された1791年と現代社会の差、男性と女性の設定です。
 賢者・ザラストロは「光」、パミーナの母親・夜の女王は、その名のとおり「闇」を象徴します。ここは、ストーリーを追わないときちんとした説明にならないのですが、男性が「主」で、女性が「客」の要素が結構強く出ていました。
 それに対し、「夜の女王」役のキャスリン・ルイックさんが、インタビューの中で、「家父長制への抵抗」のようなことを話す部分があり、私は、しっくりきました。
 原作と新演出の比較をしないと語れない部分もあるのですが、現代に合わせて、演出が変えられている部分もあるのではないでしょうか。パミーノも、行動的な女性でした。
 大きなストーリーは変えないまでも、時代に合わせて演出や解釈を変えるというのは面白いのかも、と考えさせられた作品でした。

追記:
 効果音アーティストの方がいて、とても面白かったです。道具を使って効果音を出します。例えば、園芸用の手袋を使い、鳥がパタパタと羽ばたく音を出していました。

 本日は、以上です。

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