【ミュージカル】クレイジー・フォー・ユー
2023年6月、KAAT 神奈川芸術劇場に、劇団四季の『クレイジー・フォー・ユー』を観に行きました。私にとって初めての劇団四季でした。観ようと思ったきっかけ、作品の概要、感想などを記載しようと思います。
上演期間は、4月25日(火)~7月22日(土)に横浜会場。8月からは全国ツアー公演も始まるようです。全国ツアーで私が住む近くの市でも上演されるようでしたが、早めに行ってみました。
■観ようと思ったきっかけ
<理由①>
フォローさせて頂いているmasacocciさんの記事で、『クレイジー・フォー・ユー』が上演されているのを知りました。シェアさせて頂きます。
<理由②>
まだ東京に出てくる前の高校生のとき、「クレイジー・フォー・ユー」を「あなたに首ったけ!」と訳した先生がいました。面白そうだな!と思ったのを覚えています。25年以上前の話で恐縮です。なお、劇中では「(君に・あなたに)夢中」と訳されていました。
初めての劇団四季として私にとっていいかもと思い、今回行ってみた次第です。
■作品概要
①簡単なあらすじ
②スタッフと出演者等
<スタッフ>※作詞や台本部分だけですが
・作詞・作曲:ジョージ・ガーシュウィン/アイラ・ガーシュウィン
・台本:ケン・ルドウィッグ
・日本語歌詞:和田誠/高橋由美子
・日本語台詞:高橋由美子
<出演者>私が鑑賞した日です。
・ボビー・チャイルド:斎藤洋一郎
・ポリー・ベーカー:町真理子
※ボビーは萩原隆匡、ポリーは相原萌とのWキャストです。
■メモと感想(少しネタバレあり)
①都会と田舎、金融について
ボビーはニューヨークに住んでいて、ダンスに夢中です。しかも、銀行の跡取り息子。都会で、お金が絡むエンターテインメント業界を感じさせます。他方、ポリーはネバダ州の田舎町の娘です。地方の娘としての逞しさを感じました。田舎にも劇場はありますが廃れています。
都会と田舎、債権者と債務者など、対比が用いられていて面白い構図だなと思いました。また、最後は資産を投げうってでも恋愛をとる登場人物も出てきて、お金と恋愛の対比もあったように思います。
②作品の華やかさについて
私は、ここ一年ほど、能や文楽など日本の古典芸能を中心に鑑賞して来ました。今回、劇団四季は初めてでしたが、視野を広げることが出来て良かったと思います。日本の作品が、海外の作品の押される理由が少し分かったような気がします。
あくまで個人的な感想ですが、日本の作品は、心の内面を描く繊細な作品が多いように思います。奥ゆかしいとも言えましょう。それに対し、海外の作品は、今回の「クレイジー・フォー・ユー」も含め、華やかで大胆な印象を受けます。パワーに押される感じがしました。素人の意見で恐縮です。
既にアニメなど世界に発信されている作品も多いですが、日本の作品のどんな点を、どのように世界に発信していくかは、面白い試みのように思いました。
③恋愛について
ボビーとポリーの関係もそうですが、三角関係、四角関係、五角関係と発展し、様々なカップルが誕生します。そんなに意地悪するようなキャラクターがいる訳ではなく、シンプルな部類に入るのでしょうか、私でも入り込みやすかったです。
私は、恋愛ものはさほど見ないのですが、また、人によって程度が違うと思いますが、人生において恋愛が占める割合(?)の大きさを改めて感じたように思います。ラストに、ボビーとポリーが背中を見せて去っていくシーン(ボビーは背中越しに手を振ります)は、とても印象深いものでした。
④その他
いくつも項目を増やすとまとまりがなくなるので、その他に心に残った点を箇条書きで残したいと思います。
・個人的には、「テス」という女性の踊り子の役が印象に残りました。私の鑑賞日は宮田愛さんが演じられていました。私が、テスの設定に魅せられたのか、宮田さんのダンスに魅せられたのかは判別出来ないのですが、格好良かったです。
・音楽では、(個人的には)アメリカを感じさせるナンバーが印象に残りました。ガーシュウィンについては詳しくないのですが、少し調べたり、他の曲も聞いてみようと思います。生の演奏だったら、もっと聴きごたえがあるだろうと、贅沢にも(!)思いました。
・ミュージカルでは、劇団四季の他に帝国劇場の広告をよく見かけます。帝国劇場も行ったことはないのですが、将来いつか行ってみたいものです。
もっと細かい感想を書ければ良かったのですが、本日は以上です。
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