現地採用をやる上で1番大切なことについての考察
こんばんは、かきぴーです。
早いもので日本に本帰国して2ヶ月くらい経ちました。転職と仕事がちょっと落ち着いてきたので、リクエストがあったものを自分なりにポツポツ書いていこうと思います。
今日は元現地採用が考える「現地採用をやる上で1番大切なこと」についてです。
勿体ぶるのが嫌いなのでサクッと書きますが、私なりの答えは「ゴールをあらかじめ設定しておくこと」になります。
もう少し分かりやすく書くと「何を達成したら現地採用を卒業するのか」を最初に明確にしておくということです。例えば、『1000万円貯金する』『USCPAをとる』『GAFAMに転職する』『給料を倍にする』『3年海外生活を全力で楽しむ』などです。自分にとってしっくりくれば多少ハードルが高くても大丈夫です。
現地採用は多くの人にとってリスクを背負う場合が多いです。また、実際現地で仕事や生活をしていくと、なんだかんだ忙しくて「何のために来たんだっけ」「いつまでここにいるんだろう…」と人生迷子になりがちです。また、定期的に「現地採用はオワコン」「人生負け組」など色々お節介を焼いてくる人が出てきたり、無性に駐在員や日本にいる同世代の友達が羨ましくなったりするタイミングが出てきたりします。そんなとき、しっかり自分の軸を持たないと精神がダークサイドに堕ちてしまいます。
また、現地採用は帰り際(本帰国時期)を見極めることもものすごく大切です。何となく早く辞めるやつは根性ないみたいな空気感があるときもありますが、早すぎるか充分かを決めるのはあなたです。最初に書いた目標が達成できれば半年で帰ったっていいし、達成に時間がかかるなら何年でも頑張ればいいのです。
現地採用には明確なロールモデルがありません。
日本に本帰国して一流企業に転職したり起業したり結婚したり、現地で駐在員切り替えになったり現地でやりたいことを見つけて永住したり…現地採用のその後は実にさまざまです。これが正解!というルートはありません。
逆に言えば、あるかないか分からないロールモデルを追いかけるのではなく、自分で自分の正解を見つけて実現していけるのが現地採用のよさです。
一般論ばかり書いても面白くないので、少し自分の話をします。
じゃあかきぴーのゴールは何なの?という話になるのですが、私の場合は
①3年海外に住んで、自分がずっと海外で生きていきたいかどうか見極める
②日本に帰国するなら年収を上げてグローバルな環境で自分がやりたい仕事をできる職場に転職する
でした。
まあまあな欲張りセットですね。でも目標は目指すだけならタダなので、別に欲張りでもいいのです。
上記をちょっと補足させてください。
かきぴーは日本ではまあまあ浮いてしまうタイプの人間だったので、そもそも日本は向いてないんじゃないかな、という気持ちがずっとありました。でも海外に永住するのはなかなか大変なことは1年間の留学経験で理解していました。なので、そもそも自分は本気で海外に永住したいのか、3年海外で働いて一回考えてみよう、というのがひとつのポイントでした。あとは、もし一生海外で生きていくとしたら、自分は一生海外で食っていけるだけの仕事やキャリアを見つけられるのか?というのがふたつめでした。海外永住は「永住したい!」という気持ちだけではできません。最低限、合法で永住するためのVISAと収入が必要です。それをちゃんと確保できるのか?ということも考える必要がありました。
もうひとつのゴールですが、日本に転職するならそれなりに収入とやりがいがあってグローバルな環境で仕事をしたいと思っていました。ただし日本の会社もボランティアではないので、ここは私も頑張る必要があります。
かきぴーは新卒東京OL時代、転職活動で悲しい思いをしたことがあります。当時は電気工事の施工管理というめちゃくちゃニッチでドメスティックな仕事をしていた私ですが、グローバルな仕事をしたいなーと思い大手転職エージェントに面談をしにいったところ、「んー、ご紹介できる案件はないですねー。」と言われてしまいました。「え、じゃあ今の仕事を3年頑張ったらやりたい仕事紹介してもらえますか?」「いや、この仕事内容だとちょっと…とりあえず営業に転職しませんか?」と言われる始末でした。選考に落ちるどころか希望の求人の紹介すら紹介してもらえる状態ではなかったのです。
「じゃあ、バックオフィス系でグローバルな仕事に転職したかったらどうしたらいいですか?」と聞くと「…とりあえずその業務の英語での実務経験がほしいですね…。」という返事。
日本語での実務経験を積める仕事すら紹介してもらえないのにどうやって英語で実務経験積むねん、と当時は思いましたが、ヒントは現地採用にあったのです。
私はどうしたかというと、日本の求人サイトで自分の当時のスペックをガン無視して理想のポジションを探しました。GAFAMでも日系大手でも年収1000万でも2000万円でも探すだけならなんでもアリです。
求人票には仕事内容や待遇だけではなく、応募者に対して求めるものや持っていてほしいスキルが書いてあります。
場合によってはどんな業務経験や資格があれば有利などの情報も見られます。
そういった情報をまとめて現地採用の求人を探すときに活用しました。
現地採用では日本では転職が難しいような大手企業海外拠点の求人があったり、実務経験がなくても未経験の業界や職種に転職できるチャンスがあります。なので、直近では埋められない経歴やスキルを現地採用で可能な限り埋めればいいと思ったのです。こうすることで有象無象の現地採用求人内容からどんな仕事を探せばいいかがわかってきます。また、面接の中でもすり合わせができます。「私は3年でこういう仕事ができるようになりたい。だから1年で○○の仕事をこなせるようになったらマネジメント経験もさせてほしい」みたいな交渉を現地採用の採用面接でするのです。やる気アピールにもなるしビジョンのすり合わせもできて一石二鳥です。求人票より難しい仕事やるからお給料もあげてね♡まで言えたら一石三鳥です。
結果的にかきぴーのアンサーは以下の通りです。
①3年海外に住んで、自分がずっと海外で生きていきたいかどうか見極める
→海外は楽しいけど永住はしなくてもたまに旅行すればいいかな、という結論に至った。
②日本に帰国するなら年収を上げてグローバルな環境で自分がやりたい仕事をできる職場に転職する
②今回の転職で年収も日本でOLしていたときより大幅UPになり、グローバルな環境で裁量もそれなりにあってやりがいがある仕事に転職できた。
という感じで大体3年くらいの短い現地採用生活を卒業しました。正直、インドもベトナムも想像していた何倍も楽しく、冒険に満ちていて、もっと現地にいたかった気持ちもあります。もっとブンチャも食べたかったしブンチャ…。
でも、私はきちんと私の卒業要項を満たしたのでこれがひとつの正解だったと言いたいです。
現地採用やめとけ論争はちょくちょく勃発します。現地採用は確かにリスクが多い雇用形態です。給料未払いや急な解雇、パワハラやセクハラ…特にコロナ禍は地獄のような経験をした人も実際にたくさんいます。これから現地採用に挑戦する方にはそういったリスクはしっかり調べてからトライしてほしいです。
しかし、現地採用は大きなチャンスでもあります。
これから現地採用をやる方、今現地採用をやっている人が自分なりの正解を見つけて楽しい現地採用ライフを送れるよう、今までもこれからも応援しています。軸があればいろんなアンチコメントやお節介に動じなくて済むのでメンタルが安定するよ👍
全ての現地採用に幸あれ!!
以上、かきぴーでした。
また需要があれば書き足したり別の記事を書いたりします。ではでは!
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