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政策とか分からないから「カネ」と「カルト」の話ばかり マスコミの「佐高信」構文に騙されるな


これ、スルーしようかと思ったけど、やっぱり引っかかるので。

佐高信の11月2日のポストね。


玉木雄一郎は年齢は若いが、極めて古い考えの持主で統一教会とも関係が深い。機関紙とも言うべき「世界日報」のインタビューに出ているし、カルト教団の恐ろしさがわかっていない。排除の女の小池百合子とも近く、リベラルとは程遠い。統一教会は自衛隊に働きかけてクーデターを起こそうとしていたのだ
(佐高信 2024/11/2 7:51)


ネットでもけっこう話題になっていた。

佐高信みたいなオールド左翼が、こんなふうに出しゃばってくる時は、次の二つのことを表している。


1 左派マスコミが手詰まりで焦ってる

2 左翼活動家たちが手詰まりで焦っている


せっかく「統一教会」「裏金・政治とカネ」で自民党の議席を減らしたのに、「政策第一」の玉木・国民民主党のせいで、左翼の思いどおりにならない。

だから、また「カルト」「政治とカネ」の話に世論を引き戻したい。

そんなところだろうと思う。


経済政策のこととか、左翼は勉強してないから分からない。

でも、「政治とカネ」と「統一教会」なら、もうマスコミは50年以上やってる、自家薬籠中のネタだから。

左翼としては、玉木雄一郎も、早くそっちのサヨク得意の分野に引きずり込んで、メチャクチャにしたい、と思ってる。

そこで、御大・佐高信の登場ですよ。


「佐高信構文」とは


だいたい、佐高信って、昔からこういうことばっかりやっている。

あいつは、こういう汚いやつと付き合いがある、こういう汚いメディアに書いた、こういう汚いことを過去にした疑いがある。

だから、汚い。

そういうふうに、彼が「政敵」と思う人たちを指弾して、左翼界隈や「反権力」の人から喝采を受けてきた人です。

本多勝一が、大江健三郎は、右翼の文藝春秋から本を出しているから汚い、と非難したのと同じ論法。佐高は本多のお仲間だからね(本多はボケたと言われて久しいけど、どうしてるんですかね)。


あたかも、「あいつはおしっこしたから、ズボンにおしっこがついた!」「ウンコしたから、パンツにウンコがついた!」と囃し立てる子供みたいだ。

エンガチョ!

というやつね。子供のイジメですよ。

でも、それが「佐高信」構文、佐高信お得意の論法です。


人間だからウンコもしっこもするでしょう。

道を歩いていてウンコを踏むことだってある。

佐高信は、どんだけ清潔な滅菌空間で生きてきたというのか。

佐高信もいちおう作家だから「作家タブー」で悪口は言われにくいし、とくに左翼界隈はマスコミ内で守られているから、どんだけ清潔なお方か、本当のところはわかりませんがね。


もともとは彼は、経済評論家を名乗っていた。

毎日新聞で出していたマル経寄りの経済誌「エコノミスト」のコラムで評判をとった。その頃から、「歯切れのいい」有名人への悪口が身上でした。


でも、経済評論家のくせに、政策とか経済学とかは語らない。そんなのは勉強してないんです。

彼が得意なのは、会社の人事の内幕とか、経営者のスキャンダルとか、そっちの方ですね。だから、「マスコミ内総会屋」とか言われた。

総会屋って、今の人は知らないかも知らないけど、会社の弱みを握って、脅す人たちね。


経済ジャーナリストとして、そういうスキャンダルをそのまま書くなら、いいんですよ。

誰かれなく噛み付く、というなら公平でいい。

でも、こういう人たちは、自分が知ってるネタを、政治的にしか使わない。だから、ジャーナリストではなく、活動家だと私は思っています。


マスコミ業界との腐れ縁


業界のパーティーなんかで、私も彼を何度か見ました。

そういう場では、真っ直ぐにマスコミ企業の社長とか役員とかの横に座って、業界の先輩ヅラして話をしている。

キャリアが長い人だから、業界も扱いにくいわけ。いろいろ知ってるから。

田原総一郎とかもそうですね。

キャリアが長く、無駄にスタミナがあって、能力もあるーーまあ薄っぺらい左翼原稿や左翼本を量産する能力だけど、それもあるから、一部で重宝され、誰も首に鈴をつけられず、いつまでも業界に出しゃばっている。

でも、最近SNSで露出がふえたのは、「紙」の左翼業界がいよいよ疲弊したからだろうと思っています。


佐高信は、「週刊金曜日」の創業者としても重要ですね。

これは、冷戦終了後、朝日新聞が「朝日ジャーナル」をつぶした時、居場所がなくなった左翼記者のために、佐高や本多勝一がつくった媒体です。

考えてみると、あの頃から、左翼が「リベラル」を自称し始めたような気がする。


今や、この「週刊金曜日」は、朝日・毎日・共同とかの左派メディアでも、あんまり左翼すぎて出世できなかった記者たちの天下り先になっている。

新聞労連委員長だった毎日の北村肇が社長になり、いまは慰安婦報道でおなじみ朝日の植村隆が社長ですね。

そういう形で、既成マスコミと「共生」関係にあるから、ますますマスコミ側からも、扱いにくくなる。関係を切れなくなる。関係を切ると、何を暴露されるか分からない。


ずいぶん前に、「週刊金曜日」をやめた人から話を聞いたけど、社内は「大新聞」OBの圧政で、「リベラル」なんてなかったと言ってたな。

今のことは知らないけどね。


彼は「社畜」という言葉を作った人だと言われてますね。

ひどいでしょう、会社員ヘイトですよ。昔の左翼の感覚ですね。

現役サラリーマンの苦労なんて、分かろうともしません。頭の中はイデオロギーだけ。体制転覆だけ。

そういうやつが、玉木を「極めて古い考えの持ち主」なんていうんだから、まあお爺ちゃん、大丈夫かと思う。


「週刊金曜日」は、広告を入れない媒体であることを誇りにしている。

広告が入ると、企業の意向に影響される。資本主義の害毒に侵される。

「週刊金曜日」は、広告を入れないから、新聞なんかより公正だ、と胸をはるわけ。


広告を入れないから公正だ、というのも、子供の発想ですよね。

一見、正論のようだけど、その結果どうなるかというと、左翼活動家や左翼団体の御用達メディア、ほとんど左翼界隈の機関誌と化してしまう。

時々は左翼批判もやるけどね。菅野完の「性暴力」告発なんかもやっていた。

でも、結局はアリバイづくりだと私は思っています。雑誌を定期購読してくれる大口左翼にはかなわない。

それは、企業広告を取っているのと同じです。

それについては、colabo問題にからめて、以前書いたことがありました。


私は、左翼がいてもいいし、左翼ジャーナリズムもあっていいと思う。

でも、佐高信のような人は、既成マスコミの周縁に特等席を占め、あたかも既成マスコミに寄生するように、「活動」している。

それが、困る。まともなジャーナリズムだと誤解する人が出てくる。

これは、田原総一朗なんかについても同様ですね。


公平のために言うと、「右」の側にも、同じような「ジャーナリスト」がいると思う。

右翼のために活動する、党派的な人が、ね。ただ、私はそっちの業界は詳しくない。


いずれにせよ、せっかく国民民主党の躍進で、やっと「統一教会」「裏金」から解放され、まともな政策論争ができる機運が生まれたのに、邪魔しないでほしいんだよね。

もう日本の足を引っ張らないでほしい。

左翼の焦りは分かるけど、国民には、

「佐高信と『佐高信構文』に騙されるな」

と警告したい。


<参考>


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