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「ジャージで外出」が人生を変える

私はこれまで、ジャージでは、朝のゴミ出しをするくらいで、それ以上の距離、家を離れる場合は、必ずもっと「ちゃんとした服」に着替えていた。

でも、今年の夏はすごい暑かったじゃないですか。

それで、なんか着替えるの面倒くさくなって、ある日、ゴミ出しのついでに、ジャージのままコンビニに買い物に行った。

そしたら、べつにジャージで平気であった。


その後、ジャージで、近所のスーパーに行った。

そして昨日は、ジャージで吉野家に行った。

全然、平気である。

すごく楽である。

人生が生きやすくなった。

この歳になって、人生の壁を一つ超えた手応えを感じた。


私は、服装に関して、みずからに枠をはめていた。

たしかに、私は、ジャージで街を歩く人に偏見を持っていた。

田舎でも、全員ジャージ姿でスーパーに買い物に来ているような家族はいたが、少数派だった。

パチンコ店で、ジャージ姿でパチンコを打っている人を見たら、ミカジメ料の取り立て中に、ヤクザ屋さんが休んでらっしゃるのかな、とか思った(昔の話である)。

ジャージに負のイメージがあった。ジャージ差別主義者だった。


いま、私は偏見から解放されて、自由になった。

日本人はみな、ジャージで街を歩けばいいと思うのだ。

行動を変えれば、人生が変わる。

日本人がみな、部活帰りの中学生みたいになり、ハッピーになる。

自殺も減ると思う。

生きにくさを感じている人は、ぜひ試してみてほしい。


ところで昨日、ジャージ姿で吉野家の牛丼を食っていると、横の客はスウェット姿だった。

スウェットかあ・・。

次の壁がここにある、と思った。

スウェット姿でどこまで行けるか、次に試してみたい。

スウェットの次はパジャマ、パジャマの次は下着・・

どんどん自由になる自分を想像してワクワクしている。





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