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【Netflix】「ミッション:8ミニッツ」傑作再入荷! ミシェル・モナハンの輝く魅力

<概要>


ミッション: 8ミニッツ(原題 SOURCE CODE)
2011 | 年齢制限:13+ | 1時間 33分 | サスペンス
シカゴ行きの通勤列車が爆破され、乗客全員が死亡する事件が発生。米軍大尉の男は、政府の極秘ミッションとして、事件発生前の乗客の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務を課せられる。
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ
(Netflix公式サイトより)
https://www.netflix.com/jp/title/70141646


<評価>(ネタバレなし)


この2011年の傑作SFサスペンスが、Netflixに新着入荷していて、うれしくなってしまった。

私はこの作品はソフトを持っていて、もう何十回も見てるのだが、きのうNetflixでまたつい見て、感動を新たにした。

「ショーシャンクの空に」みたいに、公開後しばらくたってから「映画史に残る名作」と評価が上がる映画がある。この映画もそうなってほしい。


この映画の第一の魅力は、女優ミシェル・モナハン(クリスティーナ役)の輝く魅力だなあ、と再確認した。



この映画、「死」が何度もループされ、主人公(ジェイク・ギレンホール)にとっては救いのない、暗い話なのですが、それをパアっと明るくしているのが彼女ですね。

最初の登場シーンでの笑顔から、心をつかまれてしまう。

ミシェル・モナハンという人、「ミッション:インポッシブル」のトム・クルーズの「妻」役で認知はしていたけど、この映画でほど魅力を感じたことはない。(そうか、それでこの映画の邦題は「ミッション~」なのか。いい邦題だけど)

まさに「生きる喜び」を体現しているような演技です。

主人公は、初対面の「8分間の彼女」しか知らないのに、その彼女と恋に落ちて、「死」から「生」へのワープを試みる。

考えてみると、そうとうに強引な話なのだけど、それに説得力を与えているのが、彼女の「8分間」の演技です。

ボクも、この映画の彼女に恋をしてしまいました。こんな女がいたら、男は誰だってイチコロでしょう。

この映画は彼女の映画と言っていい。


でも、この映画が傑作なのは、その彼女と張り合う、もう一人の女優が出ているからです。

ヴェラ・ファーミガ(制服が凛々しいグッドウィン大尉役)も、この映画での演技がいちばん好き。

ほとんど「顔」だけの演技なのだけど、ニュアンス豊かな表情に魅せられます。


「死霊館」シリーズでおなじみの彼女は、どんな映画に出ても印象に残る人。そのなかでも、この映画での、ミシェル・モナハンの役柄と対照的な、抑えた演技はまさに絶品です。その演技で、ミシェル・モナハンを引き立てさえしてるのがすごい。

主人公と彼女には、同じ兵士としての使命感や同士感情がかよっている。その表現が見どころです。

彼女が、この映画での「死」と「生」をつなぐ役割をしている。


そして、「死」の側を代表するのが、「ラトレッジ博士」役のジェフリー・ライトです。


この悪役も魅力的で、短い登場時間でしっかり印象を残すよう、いろいろ工夫しているのがわかる。少ない頭髪を一生懸命セットしているシーン(いちばん最後)が好き。


主役のスティーブン大尉役、ジェイク・ギレンホールの演技は、この中ではむしろ一本調子なんだけど、ほかの3人のあまりに見事なアンサンブルで、ずいぶん救われている。

キャリアの長い役者でも、旬の時期があると思うけど、この映画は、主要キャストたちの「旬」が重なっていて、観ていて楽しいんですね。


最後に、この映画の見逃せない長所は、90分と、いまの映画としては短いことです。

最近の映画は、平気で120分超えしてくるけど、このくらいがちょうどいいんだよね。




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