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日本保守党はもう終わり? ボコボコにされてギブアップ寸前

私には意外な展開だ。

トランプが再選され、ジェンダーイデオロギーをくつがえす大統領令などを矢継ぎ早に発して、成果を生んでいる。

このトレンドで勢いづくのは、国内では、日本保守党かいわいではないかと思っていた。

あれほどトランプ好きで、LGBT法が立党のきっかけでもあった政党だ。トランプと同じことを日本でもやろう、という動きを主導していくのかと思ったのだ。


ところが最近、とくにここ数日の流れは、「日本保守党はもう終わり?」と思わせる展開になっている。

飯山陽の日本保守党攻撃は、しょせん個人Youtuberの影響力にとどまるかと思ったが、連続のジャブが効いて、日本保守党の足元をふらつかせていた。

そこに、飯山への意外な「援軍」がいくつも現れた。

それが、つるべ打ちの連続パンチになって、日本保守党を襲っている。

要するに、ボコボコにされて、ギブアップ寸前という感じなのだ。

私はとくに保守党ウォッチャーではないから、こぼれているのはあるだろうが、私が気づいた最近の事象をまとめておきたい。


1 文藝春秋の参戦



文春が、ネット媒体とはいえ、飯山陽や長谷川幸洋の日本保守党批判に唱和したのは大きい。

文春の動きは、百田尚樹の「作家タブー」が効かなくなったことを意味するからである。

通常、出版社系のジャーナリズムは、作家にたいしては遠慮する。作家はメシのタネだからである。

「殉愛」騒動のときだって、騒いだのは主に新聞社系だったように思う。

百田レベルの作家を批判するにあたっては、上層部のGOサインが必要だったはずだ。

ということは、文春は、もう百田を「作家」として遇さなくていい、と判断したことになる。

文春がそう判断した、という意味は、非常に大きい。

その業界的な意味の大きさは、百田がいちばんわかっているはずである。


2 石平の維新からの出馬


石平の維新からの参院選出馬宣言。

日本保守党からの出馬でなかったことで、保守系文化人から保守党が見捨てられた、と見る向きがある。


3 トランプ再選でも何もできず


日本保守党の国会議員、島田洋一は、トランプ周辺にパイプがあると言っていたのに、日米首脳会談前後を含め、何もできず、何の存在感も示せてない。かえって日本保守党の失点に見えている。


4 Hanadaからの離反、Hanadaの離反


11日には、事務総長の有本香が、月刊Hanadaの連載をやめたことを報告した。

そんな馬鹿なこと言っているなら丁度いい機会だから報告します。私は、8年書いてきた月刊『Hanada』の巻頭連載を自ら降りました。毎月読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
自ら降板した理由は、①第一特集を「れいわの内幕」とする媒体にもはや魅力を感じない(花田編集長とは前のWiLLの時代から約16年のお付き合いですが)②党務もあり忙しい。
担当のNさん、ありがとうございました。


有本の言はいかにも不自然で、有本がHanadaから切られたのではないか、と思われる。

Hanadaは、言うまでもなく、日本保守党を最も推してきたメディアだ。

今月発売のHanadaでは、日本保守党批判が載っているという情報もある。

今朝、Hanadaからの応答と思われる、意味深な投稿がポストされていた。


これからも月刊『Hanada』は、月刊『Hanada』らしく、やり抜きます!
(2025/2/13 5:42)


5 「80年代ノリ」の終わり


フジテレビ問題で論じたように、フジテレビの全盛期である1980年代後半〜90年代前半は、花田紀凱の週刊文春の絶頂期でもあった。


百田尚樹と花田紀凱は、「80年代ノリ」で一致していた。

それは、猫組長、井川意高、村西とおる、といった、両者が好む連中が、いかにも80年代の悪ノリを継承する人びとであることからもわかる。

新潮社の百田尚樹担当の中瀬ゆかりが、西原理恵子の担当でもあるのも同様で、彼らは80年代ノリの生き残りたちなのである。

しかし、フジテレビ問題は、80年代悪ノリ文化の終わりでもあった。

だから、フジテレビの危機は、同時に「Hanada」や日本保守党の危機になる必然性があった。

花田紀凱は、その危機をいちはやく察知したのではないかと思う。

それで、日本保守党の「損切り」を決めたのではないか。(古巣の文春と連携した形でもある)

あとは、猫組長、井川意高・・といった人たちを、どう処理するかである。



以上、5つにくわえて、私がいちばん気になっているのは、ネットで見る百田尚樹の表情が、このところずっと暗いことである。

身内に不幸があったというが、ほかにも何かあるのではないか。いかにも覇気を失っている。

減税日本との提携解消とか、その類のことがあるかもしれない。



せっかくトランプが再選され、日本の保守にとって好機なのに。

ジェンダーイデオロギーの息の根をとめたり、この間の出版妨害についての責任を取らせたり、2、3の左派メディアを破綻に追い込むくらいの活躍はしてほしい。


でも、日本保守党がこれでは、今年の選挙に向けて、まったく頼りない。

参政党とかが頑張ってくれるのだろうか。

保守勢力も、保守メディアも、まさに正念場だ。日本保守党ふくめて、みんなガンバレ。



<参考>


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