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神社で列に並ぶ人びと
3日に、関西学院大学の島村恭則研究室(民俗学)が、Xで以下のポストをしていた。
初詣で、列を作る習慣は2000年ごろから始まりました。20世紀にはそのような習慣はありませんでした。
初詣で、列を作る習慣は2000年ごろから始まりました。20世紀にはそのような習慣はありませんでした。詳しくは、島村恭則『みんなの民俗学』平凡社新書へ。https://t.co/xMd1FarGHf pic.twitter.com/XbNnOYxQhq
— 現代民俗学 関西学院大学 島村恭則研究室 (@kg_vernacular) January 2, 2024
「あ、これ!」
と思いました。
1月2日、近所の月読神社に行って、私も人の列を見ました。
そして、違和感を感じていたのです。
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「初詣って、こんな感じだったっけ?」
と思いながら、写真を撮っていたんですね。
上掲のポストを見て、私の違和感に理由があることがわかりました。
月読神社にこんなに人がいるのを見たのは、私は初めてで、昨年の1月2日に行ったときは、人がいなかった。
昨年の記事↓ (月読神社が比較的珍しいことなどを書いています)
それで心配になって(?)、今年も行ってみたんだけど、人がたくさんいて安心しました。
人が多いのはいいんだけど、参拝に長い列をつくり、その最後尾は参道の階段の途中まで延びていた。
階段の入口には、「整列参拝にご協力を」の看板がありました。
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「間隔を空けて」というのは、コロナ期間中にできたルールかもしれませんが、「整列」のルールは、上掲のポストによれば、2000年代に入ってできた新しい「民俗」らしい。
「いや、むかしから、列をつくって参拝していた」
というコメントが、このポストにいくつかついていました。
それにたいして島村研究室は、以下のように答えています。
初詣の参拝者が極めて多い寺社では、80年代には既に警備員による整理が行われていました(実見)。ただし、そこで作られるのは列と列の間に隙間もないほどの行列です。ここで言っているのは、必要があまりないにもかかわらず並ぶ現象、それまで並んでいなかったところに列が作られている現象です。
そう、神社で列をつくることは、むかしもあったけれど、それは境内が埋まるほど人が多い場合だったと思います。
そして、その場合も、社殿にたいして人が横に並ぶ形で、1列ではなく5~10列くらいで、左右広いアングルから参拝していた。
たとえば、靖国神社なんかで、そういう光景を何度も見た気がします。
境内に空間的な余裕があるのに、「狭く」並んでいるのが、違和感のもとだと思いました。
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上の写真を見ても、「狭く」並ばせるため、社殿近くの左右に、わざわざテントを配しているように思えます。
そんな必要があるんでしょうかね?
そう思いました。
「狭く」並ばせるから、列がタテに伸びて、最後尾は参道の階段の途中になり、神社の様子が見えない。
しかも、列がなかなか進まなかった。正月早々、ストレスです。実際、私はそれで、出直そうと思い、列から離れたのでした。(そして、写真だけ撮って、帰った)
アイドルの握手会じゃないんだから、社殿と1対1で対面するような参拝方式は、必要ないと思ったんですけどね。
でも、私が気づかない、べつの理由があるかもしれないから、いちがいに悪いと言いたいわけではないですけど。
もしそれが、2000年ごろに出来た新ルールだとすれば、きっかけは何だったんでしょうね。