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ゼレンスキーを「敗者」としか見ないトランプと、「英雄」として振る舞うしかないゼレンスキー
いやー、明け方からすごいもん見せられたな。
怖かったですねー、オーバルオフィスでのトランプとゼレンスキーの口論。
トランプ大統領は2月28日、日本時間の3月1日午前1時半ごろからホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談しました。
会談の冒頭では、トランプ大統領は、両政府がこれまで協議を進めてきたウクライナ国内の鉱物資源の権益をめぐり、一緒に昼食をとったあと、合意文書に署名すると説明していました。
ただ、ゼレンスキー大統領がアメリカの外交姿勢を疑問視する発言をしたのをきっかけに、報道陣を前に双方が激しい口論となりました。
(NHK 2025/3/1)
「あんたは負けてるんだ」とトランプが言った時の、ゼレンスキーの怒った顔。
二人ともテレビタレントでもあったから、「世界」という観客を前に、自分の役柄をしっかり演じている。
あるいは、観客を前にして、「燃えて」いる。
ゼレンスキーを「敗者」としか見ないトランプとヴァンス。
自国民と世界の目を意識して「英雄」として振る舞うゼレンスキー。
お互いの認知が完全にすれ違ってるから、どうしようもない。
ゼレンスキーはバカではないから、アメリカと決定的に喧嘩することはないだろうけど、世界が見ている時は、こういう振る舞いにならざるを得ない。
トランプが考える「平和」は、ゼレンスキーが「英雄」であるのを諦めることでしか訪れないのだろう。
アメリカの国内世論も割れているようだ。トランプ批判も多いが、トランプの態度を変容させるほど大きいと思えないし、トランプを変えさせる要素が国外にあるとも思えない。
いずれにしても、予定調和のない世界に突入してきた。
<参考>