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保守化する「国民民主」、国民民主に乗り換えた「Hanada」、なぜか伸びてる「れいわ」

ドイツも、投票率80%越えで、保守・右翼政党が大躍進。

トランプのアメリカとともに、世界的に保守ブームが巻き起こっているのに、日本には「保守」が足りません。


ドイツ総選挙、社会民主党(SPD)大敗の原因について。現在のSPDの問題点は? というアンケートを取ったところ、 「伝統的支持層である労働者を軽視し、社会保障の受給者ばかり重視するようになった」 という指摘が首位だったのが地味に強烈だ。ここから生じる悪循環に無頓着だったのが致命的だったか。


私もnoteで指摘しましたが、世界的にリベラルは、「真面目で勤勉な普通の人びと」の信用を失ってしまった。


いま強力な保守政党があれば、無党派票ふくめて吸収できるのに。

自民党はリベラル化して安倍派が壊滅、日本保守党はご承知のとおりの自滅。

いわゆる岩盤保守にくわえ、現役世代と若者の保守志向の受け皿となりつつあるのが「国民民主」です。

このさい、保守票は全部かっぱいちゃおう、と国民民主が参院選に向けて保守化を「加速」させているらしい。


「建国記念の日」に党大会 国民民主の保守加速

国民民主党の保守化が加速している。従来の家族のあり方を変える可能性を指摘されている選択的夫婦別姓制度をめぐり、玉木雄一郎代表(役職停止中)と榛葉賀津也幹事長が性急な導入に「待った」をかけた。これまでも憲法改正や原発再稼働、現実的な安全保障政策などを訴えてきた国民民主。夏の参院選を見据え、石破茂政権に批判的な岩盤保守層を奪い取る構えだ。

(2025/2/24 産経)


30代の支持率では、国民民主、れいわに次いで、自民党が3位に後退した世論調査結果も話題です。

30代の支持率、自民が3番手に転落 国民民主、れいわの後塵拝す

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が22、23両日に実施した合同世論調査で、若年層の政党支持率に「異変」があった。18~29歳では国民民主党が18・9%でトップとなり、自民党の11・8%を上回った。30代では国民民主が15・9%、れいわ新選組が14・4%となり、自民は11・2%で3番手に甘んじた。
(2025/2/24 産経)


メディアでは、「編集人生50年」の花田紀凱責任編集「Hanada」が、ご承知のとおり「日本保守党」を損切りし、早くも国民民主に乗り換えました。かしこい!



Hanadaでは、自民党の高市早苗の連載も始まりますが、扱いが小さい。高市では「数字」が取れないのが、わかったからではないでしょうか。

高市は、保守の期待に応えられなかったですね。


維新は?

維新も伸びてはいるようです。


若年層の支持に下支えされ、全体の支持率では国民民主が前回調査(1月18、19両日実施)比2・6ポイント増の9・8%で野党トップとなった。れいわは同1・7ポイント増の5・2%で、令和3年1月の現行制度での調査開始以降で最も高い数字を記録した。維新も同3・2ポイント増の5・7%と復調した。
(産経、前掲記事)


維新と国民は、自民を見限った保守層の票を奪い合っており、それをいいことに、自民は両者を分断させ、維新を与党側に引き込もうとしているようですね。


維新・国民、成果争い舌戦 自民が分断工作、因縁絡む

維新、国民民主は野党内でいずれも保守的な立ち位置で競合関係にある。野党の賛成がなければ予算案や法案を成立させることができない少数与党の下、政策実現の実績を得たい点でも戦略が重なる。

(時事 2025/2/24)


維新については、中国出身の石平の参院選出馬宣言が話題ですが、同時に出馬が発表されたキリスト教牧師・神戸輝明も気になります。

クラウドチャーチの小林拓馬はYouTubeの番組で、LGBT法に賛成した同党の牧師の先輩、金子道仁と同様、神戸は左派傾向であり、その保守性には疑問を呈していました。

【参院選2025】日本維新の会からまた牧師が出馬!! 公認候補・神戸輝明氏の人となりとは…!?(小林拓馬の裏クラウドチャーチNEWS2025/2/23)



さらに注目すべきは、「れいわ」が伸びていることでしょう。日経調査では、れいわが維新を上回りました。



これがわからない。

れいわって、何かしましたっけ?

もしかして伊勢崎賢治効果? まさかねえ。


Xでも、いろいろ議論されていた。


30代でれいわの支持率が自民を上回った。恐らく「消費税廃止」「社会保険料減免」といった点しか見ていないのだろうが、朝鮮学校の無償化を訴えたり、ウイグルでのジェノサイドを無視して「中国は過去に侵略などしていない」と平気で宣う伊勢崎賢治を候補者に立てたりする事実を前にしても支持できるの


30代でれいわ新選組の支持が増えたのは本当で、1月度調査でもパネル、アドホック共にれいわ積極支持が貧困層中心に増えていて、その6割がTikTok経由までは確認が取れています。おそらく一過性のものではなく、国民民主党が掘り起こした現状不満層が国民民主党を見放す過程でれいわ支持に移行してますね


れいわは当初明らかにアレな人達向けの政党としてスタートしたけど、少しずつ日常生活レベルでは普通な人も取り込みつつある。 一方で国民民主は当初「偏差値60以上の人向け」みたいなスタンスを取りながら、ここ最近は明らかにアレな人達を取り込みつつある。 仕上がりは完全に一致かもしれんぞ。



もしかしたら、事態を「保守化」ととらえるのは間違いで、むしろ「バラマキ期待」なのかもしれないな、と思う。

ちなみに、ドイツでも、「極右」とともに左翼党が伸びています。


いずれにせよ、オールドメディアを信じる60代以上と、生まれてから新聞なんて読んだことがない若者世代とのギャップが広がっているようです。



でも、オールドメディア向け(つまり老人向け)に政治を運営しさえすれば、支持率がいくら低くても、辞めさせられることはない、と岸田・石破政権は証明しています。

30代で国民民主やれいわの支持率がいかに高くても、絶望した彼らの投票率が低い限り、現状は変わらないでしょう。



<参考>



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