ハンドヘルドゲーム機の旅
2022年末にSteam Deckを購入したのを皮切りにハンドヘルドゲーム機(ポータブルゲーム機)やレトロゲームにハマっています。
社会人になってゲームからは少し距離があいてしまったけど、自作PCを組んだりするようになり少しゲームをするように。
PCゲームだと腰を据えてプレイしないといけないので、1本のゲームをクリアするまで行くことは少なかったのですが、Steam Deckではスタンドアロンで動いてしまうし、PCゲームでもスリープができてしまうのでスキマ時間にちょこちょこプレイできるのが型にハマりましたね。
そんなこんなでハンドヘルドゲーム機をガジェットとしても興味が出てくるようになりました。
現在使用しているハンドヘルド
2022年から2024年に色々なハンドヘルド機を購入しましたが、記事執筆時点では以下のものに落ち着いています。
GKD mini Plus
担当 → GB/ GBA / スーファミ
2023年にひっそりと発売され、そのままひっそりとなくなったGame Kiddy(GKD)の GKD mini Plus。公式サイトでも製品ページがなく、ネット上の情報は非常に少ない。また他の開発者も興味が薄くサードパーティのCFWの開発もされていないし、公式のサポートも希望がない癖強なもの。
2024年の今、見た目がどストライクなため購入してしまいました。他の中華ゲーム機にはないデザインでコロンとしたフォルムが可愛い。
筐体サイズに対してコントロール部分が小さいため、手の平全体を使って支えられないので正直持ちづらさは感じるけど、デザインが好きすぎるので良し。
スピーカーは音量を大きくすると音割れしてしまい、あまり良い品質ではないのかなと。けどデザインが好きすぎるので良し。
スリープの安定性やスリープ時のバッテリー消費が少ないので、スキマ時間にちょこちょこプレイする私のスタイルにぴったし。
デフォルトでインストールされているOSが中国語になっていて、言語を英語に変更しても中国語のままだったりと前評判通り使いにくい。
同社のGKD Plus ClassicのOSをヨシダ・オール・アーカイブのヨシダさんが共有されているので、こちらを導入することで日本語も対応され、起動後すぐにEmulationStationが使えるので非常に使いやすくなりました。
また、エンジニアのゲームで見るITの世界さんが開発しているplumOS-GKDは使いやすいようにStockOSをベースにカスタムされていて、こちらもGKD mini PLUSで使用できます。
→ 【レビュー】覇権を取れたはずの『GKD mini Plus』(ヨシダ・オール・アーカイブス)
RG35XXSP
担当 → GB / GBA / スーファミ
ゲームボーイアドバンスSPとそっくりなAnbernicのRG35XXSPです。本家のゲームボーイアドバンスSPは通ってなかったので、折りたたみ機種に惹かれるものがあったので購入しました。
ゲームボーイアドバンスよりも若干大きいようですが、折りたたんだ時に手の収まりがよく所有欲が満たされます。
担当は前述のGKD mini Plusと被っていて、RG35XXSPはサブ扱い。こちらではセーブデータを気にしないリズム天国とか、Final Fightとかでこちらを使ったり、子どもに貸したりと使い分けしています。
RG35XXシリーズはCFWの開発も盛んで色々なものが試せるので、カスタマイズする楽しみもあります。現在はmuOSをインストールしていて、豊富なテーマやROMを適当な場所にいれておくだけで自動認識してくれるなどの使い勝手が良いです。
PSPgo
担当 → PSP / PS1
DL専用のPSPで発売当時は散々だったやつ。コントロール部分はディスプレイを上にスライドすると現れるギミックと、UMDスロットを廃止し本体サイズを極限まで小さくなっているハードデザインにたまらず購入してしまいました。
今の時代にこんなにコンパクトで、ディスプレイをスッとスライドさせて、ゲームをプレイするのめちゃめちゃ格好よく思いませんかね(私だけ?)。
PSP全盛期はモンハン 2ndGしかプレイしていませんでしたが、これを機に色々なゲームをプレイしたいですね。
PSPはついこの間のゲーム機に思っていましたが、2004年発売なので今年で20年経っているんですよね(もうレトロゲームなんだと驚き)。
PS VITA
担当 → PS1 / PSP / PS VITA
私が使っているのは初期型のSCH-1100。
全面はフラットで縁は角が立っている感じ。フレームや電源・ボリュームボタンなどには金属が使われていて、みっちりむっちり重量があって高級感があります。握ったときの感覚、ボタンの押し心地、デザイン性など中華ゲーム機にはない成分を摂取できる。
タッチディスプレイ、OLED、ジャイロ、カメラ、Wi-Fi、Bluetooth、3G接続とほぼスマホなゲーム機。未だに触っていると「はぁー、格好良いなー」って思ってしまいます。
とはいえ後期型は軽くなって充電ポートがMicroUSB(初期型は独自規格端子で取り回しが...)、ネオンオレンジかわいいので後期型も欲しい。
PS VITAはPS1やPSPをフルに動作させられる、RetroarchをいれてGBなどのレトロゲームも遊べる、さらにスリープで数日バッテリーが保つし、エミュレータ機として優秀すぎるので、正直これ1台で全然事足りちゃうんですよね。
VITA自体のエミュレータ(VITA3K)がPCやAndroid向けにありますが、執筆時点で全ソフトの60%ほどプレイ可能なので、実機で遊んだほうが良さそう。
PlayStation Portal
担当 → PS5
令和のPSPことPlayStation Portal。PS5のリモートプレイ専用機器で、ほかは何もできないし、Bluetoothイヤホンも接続できない(純正PS Link搭載機器のみ接続できる)尖った製品。
家族がTVを使用している場合でも、こちらでPS5が遊べたり、TVの前で腰を据えずとも気軽に遊べるのが魅力的。スマホやタブレットでも公式のリモートプレイアプリで遊べますが、コントローラーを接続する手間やアプリを立ち上げる手間を考えると、リモートプレイに特化したPlayStation Portalは遊び始める初速が全く違います。
フルHD 8インチディスプレイにDual Senseがくっついたようなもので、ハプティックフィードバックにも対応しているので、スマホなどでプレイするのとは没入感の違いもありますね。
私が遊ぶゲームでは遅延も感じにくく手軽にPS5を遊べるので、TVでなくPlayStation Portalで遊ぶことがほとんどなほど愛用しています。
あとはPS Plusのストリーミングプレイができたら、使い勝手が爆上がりなのですが...!
iPhone + BackBone One
担当 → PS5 / XBox GamePass
ハンドヘルド機といっていいのか分かりませんが、スマホとBackBone Oneの組み合わせも結構好き。BackBone Oneはスマホを挟み込むタイプのコントローラーで、有線接続なので遅延が少なく快適にプレイできます。
私が所有しているのはPlayStation Editionという公式ライセンス商品なので、△○✗□のプレステボタンや、ブリッジ部分にはプレステロゴが印刷されています(デスストランディング、ポスト・マローン Editionなどもあって、これまた良い...)。
主にPS5のリモートプレイやXBox GamePassのストリーミングで使っていましたが、2024年の5月ごろにエミュレータアプリが解禁され、iPhoneで公式にRetroarchやPPSSPPがプレイできるように。
遊びたいゲームはiPhoneでほとんどできてしまったり、AirPodsが使えるので、専用のハンドヘルド機がなくても良いのが悩ましいところ(所有欲よ!)。
2022〜2024年の旅の記録
以下は2022年から2024年に手に入れたハンドヘルド機たちです。
Steam Deck
GPD WIN 4
Analogue Pocket
RG35XXH
Odin 2 (入手順)
Steam Deck LCDモデル
PCゲームプラットフォームのSteamを運営するValveが開発したハンドヘルド型ゲーミングPCです。
アナログスティック・ABXYボタン・Dパッドが横並びに配置されていて、さらにタッチパッド搭載で大ぶりな筐体。
競合ハンドヘルド型ゲーミングPCはWindowsを搭載しているのが主だけど、Arch LinuxベースのSteamOSを搭載しているのが特徴的。
割と重いゲームも設定次第で動くし、何よりもスリープの安定性が抜群なので、ちょっとしたスキマ時間にPCゲームをプレイできるのがお気に入りでした。
EmuDeckをインストールすることで各エミュレーターが簡単に導入ができて、Steamゲームのようにライブラリで一覧できます。
難点は重くてデカい。
GPD WIN4
ポータブルのゲーミングPCを数多くリリースしているGPDのハンドヘルド型ゲーミングPC。
SONYのPS VITAライクなデザインで、ディスプレイをスライドさせるとキーボードが現れる。なんともオタク心がくすぐられる一品です。
Steam Deckの重さや大きさがネックだったので、小型なものを探していたところ目に止まり、さらにCPU・GPUがより強力なため購入しました。
小型でそこそこパワーがあったのでゲーム用途でも、外部ディスプレイやキーボード・マウスを接続してPCとしても使えるのが良かったです。
スリープの安定性が悪く、ちょこちょこスリープさせる用途では使いにくかったため、Steam Deckを戻したため2ヶ月ほどで手放してしまいました。
Analogue Pocket
ハードウェアから再現できるFPGAを搭載したゲーム機。ゲームボーイをはじめ、ファミコン、スーファミなどのレトロゲームのプレイが可能です。ゲームボーイにいたってはカートリッジを直接挿せてしまう。
別途販売されているアダプターを使用することでゲームギアやネオジオポケットなどもカートリッジが直接使用可能です。
デザインは現代版のゲームボーイといった感じでミニマルでスタイリッシュ。3.5インチ 1600×1440の高密度なディスプレイで懐かしいゲームが鮮明に蘇って感動モノ。
Anbernic RG35XXH
いわゆる中華ゲーム機でエミュレーターでレトロゲームを遊ぶもの。ゲームボーイをはじめPlayStationはサクサク動き、PSPもそこそこ動くスペックです。
Analogue Pocketを買ってからゲームボーイやスーファミなどレトロゲームにハマってしまい、最も遊んだPlayStationを気軽に遊びたくなって購入。
スケルトン筐体もきれいで手の小さな私でもすっぽりと収まるので可愛い。子供の頃にプレイした名作たちをポケットにいれていつでもプレイできるのは素晴らしい体験でした。
AYN Odin2
PlayStationを遊んでいると欲がでてきてPS2タイトルも遊びたいなと思うようになり次はAndroidゲーム機のOdin2を購入しました。
ハイエンドスマホに搭載されているSnapdragon 8 gen2を採用していて、フルHDの6インチタッチディスプレイ、Android 13を搭載しています。
Snappdragon 8 gen2を搭載して約6万円とスマホと比べると価格設定が大分低い(スマホだと10万以上しますもんね)。
筐体は小さいのですがグリップがあるのでしっかり握り込め操作性は良いです。 また、エミュレーター性能も申し分なく、PS2は×4解像度でヌルヌルプレイできます。
実際に使ってみたらあまり筐体デザインが好みではないと気づいてしまい、使う機会がスクなってしまったため手放してしまいました。
まとめ
どれも個性的で良いハンドヘルド達でした。中でも一番を挙げるとするならば「PSPgo」。PSPまでのゲームが遊べる端末として非常にコンパクトかつ、スライドするギミックはオタク心をくすぐります。
とはいえ今メインで使っているデバイスは結構限定的なので、手放してしまったけどOdin2のようにハイスペックでAndroidゲーム機も一台持っておきたいなと考えたり(Ayaneo Pocket SやRetroid Pocket 5, Odin 2 Portalなど)。まだまだハンドヘルドゲーム機の旅は続きそうです。