【企画参加】笑っていいで昇華!?<またしても隠蔽>
昨夜、note仲間の彩夏さんの、若かりしころ犯したこ焼き損害隠蔽物語を読んで、私も似たような体験があることを思い出しました。
そもそもこの記事は、同じくnote仲間のうりもさんの”思いつき”から始まった企画。今まで誰にも言えなかったあの出来事。そろそろぶっちゃけて昇華させてしまおう!という企てです。
私の思い出もやはり食べ物隠蔽のお話なのですが、かなり古い話になります。(ついてこれない方は、昔ばなし風にお読みください。)
むかし、むかし、ときは昭和40年半ば。
私は(かわいい)小学生でした。
山奥の田舎で暮らしており、両親は朝から晩まで、田畑で汗を流していました。
私たち兄弟も小学校から帰ってくると、それぞれに与えられた仕事をしなくてはなりませんでした。
おそらく私が5年生、弟1は3年生、弟2は1年生ぐらい。
食台を拭く
土間を掃く
お風呂を洗って水を張る(当時は五右衛門風呂)
お風呂用の枯れ葉(主に杉の葉)を集める
お風呂を沸かす
など、年齢に合わせてどんどん仕事の難易度が上がっていきました。
5年生ともなると私の任務は高難易度の「ご飯炊き」が課せられました。
今のように炊飯器のスイッチポンではありません。
釜に米を入れ、研いで適量の水を入れ、しばし置く。
そのあとに、カマドに火を起こして、ご飯を炊きます。
いわゆる「はじめちょろちょろ、中パッパ、赤子泣いてもふた取るな」です。
今夜の夕飯がかかっていますから、ミッションは重大です。
火起こしが一番難しく、いい杉の葉がなければなかなかうまく行きません。
私は弟二人を自在に操り、杉の葉を集めさせます。
やっと、勢いをつけて燃え始め、釜に湯気が立ち始めると、少しずつ気が緩みはじめます。
ちょうどその時間帯はテレビでアニメを放送中。
弟たちはテレビの前にでんと座ってすっかり釘付け。
私は土間から、カマドを気にしながらうらめしくテレビを見ています。
が、次第に意識はテレビ方へ重心を移し。
そりゃ小学生です、夢中になるのは当たり前。
同時のアニメを調べてみると、ロボタン、ゲゲゲの鬼太郎、怪物くん、サスケ、妖怪人間ベム、ウメ星デンカ、原始少年リュウ、タイガーマスク、マッハGoGoGo、パーマン などなど。
おもしろかったなぁ。
で、ほわぁ~ぁんと漂ってくる焦げ臭い匂いにハッとするのです。
や、やってしまった💦💦💦
案の定、ご飯はまっくろくろです。ほとんど炭状態で、とてもたべられるものではありません。
時計を見るともうすぐ両親が帰ってくる!!
私は速攻、その炭を全力で削ぎ落としましたが、そのあたりに捨てるとバレてしまう。
きょろきょろした挙げ句、家の裏に回って、土を掘り、その中に埋めてしまいました。
慌てて、米を研ぎ直し、また火にかけるのですが、そんなご飯が美味しいはずもなく。
失敗はすぐバレて、こっぴどく叱られました。
しかし、埋めたおこげのことは誰にも言ってません、とても言えません。
ご飯を埋めるなんて罰当たりもいいところです。
でも、あの頃はよく子どもにそんなことさせていたなぁと驚きます。
ちなみにお風呂の空焚きは、ご飯焦がし事件より更に回数が多かった気がします。
昭和中期の山奥には、人様には言えない日常が山のようにありました。
青春時代のやらかしは更に罪状が重く、そう簡単に口は割れません。
それらはこっそり天国(地獄)まで持っていくとして、シェアできるのはこんなお話ぐらいでしょうか。
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タイトル画像は”K.zaki”さんにお借りしました。
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