信号待ちの数分間の出来事

一昨日、実家に帰るときの話。

信号待ちで止まって、ぼーーーっとあたりを見ていたら、歩道橋を上っていく小学生が目に入りました。

２人組ですが、性別はわかりません。
ランドセルには黄色いカバーがついていて、身体の１／３ぐらいを締めていたので１年生ではないかと思います。

途中までたたたっと階段を登っていったかと思ったら、ひとりの子が階段に寝っ転がったんです。
ランドセルのまま、というかランドセルの上に。
あたかも後から登ってくるもう一人を通せんぼするみたいに。

ふたりは歩道橋の階段の中腹でじゃれ合っているのですが、その様子がなんだか小鳥のようで、思わず見入ってしまいました。

その後、歩道橋の真ん中までくると、ひとりがこちらを向いて大声で叫びだしたのです。
声は聞こえませんでしたけど、「ばかやろー」って言ってるみたいでした。
そして、もうひとりに「君は叫ばないのか？」と促しているようでした。

相手にしてもらえなかったので、慌てて追いかけて行ってしまったのですが、小学１年生で「ばかやろー」って叫びたい心境でどんなのだろうと思いを巡らせてしまいました。

でもその子の叫ぶ様子が、実に真剣で真顔で、印象的でした。

そんなところから叫ぶの気持ちいいだろうね。
今だけだよ、そんなところで叫ぶことができるのは。
今のうちに、いっぱい叫んでおこうね。

信号待ちの数分間の出来事。

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タイトル画像は”中目黒土産店”さんにお借りしました。
あははは。まるでこんな感じでした。
笑って手はふってなかったけど。

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