日常に関する書き留め(2023/02)
2023/02/08
じぶんの1日を振り返ってみると、びっくりするくらい、脳に向かって情報を流し込み続けている。なにかしら音楽を聴いていたり、動画を観ていたり、本を読んでいたり、ツイッターを眺めていたり、LINEを返したりしている。
これは不健全というか、不自然というか、非持続可能に感じる。
こうやって、腰を落ち着けて、つれづれなるままに文章を打ち込んでいく感じは久々だ。
2023/02/23
マイケル・サンデルの『実力も運のうち 能力主義は正義か?』をもうそろそろ読み終わる。
個人的に目からウロコだな・面白いなと思った点:
大学入学の選定のなかに”くじ引き”制を取り入れる提案
トランプ現象の背景には””能力主義の敗北者”=ポピュリストの屈辱感と能力主義的エリート”(コンサルとか、金融業界マン、とか、そういう系)の傲慢さがあるという指摘
「親業への注力はこの数十年、多くの社会で激しさを増しているが、最も目立つのはアメリカや韓国など不平等の大きい社会で、不平等がさほど深刻でないスウェーデンや日本ではあまり高じていない」 ← いやホンマか?(ちなみに引用されている研究:Doepke and Zilibotti, Love, Money & Parenting, pp. 51, 54-58, 67-104。面倒なのでもとの文献は読んでいない)
他方で、アメリカを前提に書かれているからか、日本での感覚とはちょっと違うところが見受けられた。
たとえば、「自分は自分自身の運命・人生の支配者で、成功は自分のおかげ、失敗は自分のせい」という思想が日本人の中にあるかというと、そうでもない気がする。日本人は、最近だと「親ガチャ」とか「上司ガチャ」とか言われるように、もうすこし偶然に対する諦観があると思う。
また、とくにこの本の主題となっている「能力主義」に関しては、この本が描くほどの苛烈な能力主義が日本にまん延しているかというと、なんとも言えない(といっても、僕は日本社会で言えば、どちらかというと能力主義的エリート寄りの人だから、偏向した視点をもっているかもだが)。たしかに大企業は高卒お断りなことが多いが、人口で見れば大卒者と高卒者でだいたい半分ずついるし、高卒者が生きていけないとか落第者だ、みたいな雰囲気も、この本で描かれるアメリカほどはない……気がする。わからんけど。
……そういえば、久しぶりに紙で本を読んだけれど、やっぱり電子書籍よりも読み進めやすいし頭に入ってくる気がするな……。かさばるんだけれど、だからこそ読むというか。
と言いつつ、ジャンププラスのチェンソーマンが無料期間の間に読みたいな。
2023/02/24
受験競争や就職活動はひとつの選別過程だったのだと思うんだけれど、あれはいったい何を測っていたのだろう。
そうしてふと思いつくのは、「他人の用意した評価尺度のなかで、どれくらい適応し、自らを最適化できるのか」の度合いの測定だったのでは、ということだ。
要するに、飼いならしやすさ、御しやすさとかだったのかな。
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