季節はずれ
すっかり収穫時期を
忘れられた二十日大根は
五十日大根になっていた
冬らしからぬ暖かい日の午後
収穫を終えて裸になった土
黒茶色の絨毯に
一点
輝く爽やかな緑
季節はずれを
喜ぶ若者がいた
五十日大根を
元に戻して
その緑の若者を
葉に乗せてあげた
ぐにゃりと曲げた背を
葉に乗せていた
動かないかと思ったが
しばらくすると
短い丸い足で
立っていた
春はまだ先
冬がまた覆いかぶさる前に
おいしい思い出を
すっかり収穫時期を
忘れられた二十日大根は
五十日大根になっていた
冬らしからぬ暖かい日の午後
収穫を終えて裸になった土
黒茶色の絨毯に
一点
輝く爽やかな緑
季節はずれを
喜ぶ若者がいた
五十日大根を
元に戻して
その緑の若者を
葉に乗せてあげた
ぐにゃりと曲げた背を
葉に乗せていた
動かないかと思ったが
しばらくすると
短い丸い足で
立っていた
春はまだ先
冬がまた覆いかぶさる前に
おいしい思い出を