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【アニメ】SYNDUALITY noir/シンデュアリティ ノワール/第20話「Their narratives」感想

(全3,333字)
皆様こんにちは。

本記事は臨時投稿の【アニメの感想】です。

昨夜放送された、かけうどん一押しのロボットアニメ
『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ・ノワール)』
第20話の感想です。

本作品に関する記事はこちらの特別マガジンにまとめてます。かけうどんオリジナル描き下ろしイラストも収録してます。



1.本アニメの概要

未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。

ロボットアニメの『王道』を『全部盛り』、見所がたくさんあって、見てて楽しいアニメです。

(1)第1クールのおまとめ動画

(2)第2クールPV

(3)第1クールのおまとめ記事

2.第20話「Their narratives」あらすじ

今回のお話は、これまでのSYNDUALITYnoirと言う物語の謎を『解説』する重要な結びとなる回でした。
前半はノワール誕生のいきさつ、後半はイデアール創設に係るヴァイスハイトやマハト、そしてトキオたちの若き日のことをつづっています。

(1)前半『ノワール誕生秘話』

ミステルのマスターであるパスカルが残したメッセージによる回想・説明がメインです。

○地下都市アメイジア崩壊前、パスカルの考えや行動を否定する者もいる中、パスカルはミステルとともに地上への冒険の旅に出ます。

○旧エジプト地域を探索中、パスカルとミステルは偶然、イストワールとの通信接続に成功。ミステルの中にあるブラックボックスに謎の意識が流れ込み、一時的にミステルは機能停止、姿がノワールに変化します。

○一応、クレイドルコフィンを制御する戦闘機能だけは備わっているものの、ノワールにはその他の機能や記憶などが無い様子。パスカルはノワールをイストワールからもたらされたカギであろうと受け入れますが、ミステルの体内に2人のメイガスがいることでミステルは疲弊していきます。

○恐らく同時進行していたアメイジア内部での反乱後、実力行使でゼロ型メイガスを狩る武装集団に襲撃されるパスカル。腹部に深い傷を負いつつも、ミステルを遺跡の中に安置し、『セーフモードに任せて自己修復に専念しなさい』と最期の言葉をミステルと交わします。

○自らのコメントを記録し、それをミステルの首輪(?)に保存したパスカルは息絶えます。お供のもう一台のロボットが大きな木の根もとにパスカルの亡骸を葬り、ロボットは機能停止、その傍らに残骸を残すのみ。カナタたちはそのロボットの残骸を見下ろしつつ、立てられた墓標の下にパスカルが眠っていることを悟ります。

○おもむろに胸元に手をあて『シエルはどこですか?』と二度呟くノワール。カナタたちは複雑な表情のまま、言葉を発することが出来ません。

(2)後半

マハトとシュネーの契約を主軸に、マハト目線でヴァイスハイトやトキオの少年時代を振り返る回想シーンです。

○戦闘シミュレーターで高得点を叩き出すヴァイスハイト、マハト、トキオ。その三人の成績に対して特別なメイガス(恐らくアメイジア時代最盛期のゼロ型)であるムートン、シュネー、そしてシエルが彼らに贈られます。

○『何で俺だけジジイなんだ!』と駄々をこねるトキオに、『なら僕のと交換してあげようか?』とさらりと言うヴァイスハイト。『メイガスはモノじゃねえ!』とトキオは断ります。(なんだかんだで、この時点でトキオはメイガスのことを認めている。)

○ヴァイスハイト、マハト、トキオたちは同じ遺伝子から作られた子供、でも性格は三者三様。マハトはヴァイスハイトの思想に賛同し、旧世代の大人たちへの反発心が高まる中、反乱の波に身を投じます。トキオもマハトから誘われますが、これを拒否したことでヴァイスハイトに命令されたシエルに一撃を食らい、独房に監禁されます。

○シュネーはマスターであるマハトの行動や考えに疑問を持っている様子。ムートンにトキオが捕まっていることを告げます。詳しくは描かれていませんが、ムートンの活躍でトキオは脱獄に成功し、ジョンガスメーカーのコクピット内に。マハトに一緒に地上へ行こうと誘いますが、トキオに銃を向けるマハトは、引き金を引くことも、トキオの手を取ることも出来ず、ただ上昇して行くエレベーターを見上げることしかできません。

○トキオと別れたマハトは『僕は』から『我は』に口調が変わり、シュネーはマハトを『マスター』から『マイロード』と呼ぶように。

そして物語本編へ繋がってゆきます。

3.感想・考察

(1)鍵と器

ブラックボックスを持つメイガスが作られた理由は、間違いなくイストワールから送られてくる鍵(ノワール?)を受け入れるための器だったのでしょう。多くは語られていないものの、パスカル計画の全貌がここで明らかになりました。

イストワールがあることは分かっている。
カギを受け入れる準備をしていた。
多くの器を地上に出したらミステルにヒットした。

こんなところでしょうか。

第1クール最終回でシュネーが『特殊なメイガス200(300?)体を地上へ送り出して…』みたいにも説明していましたよね。

イストワールから『何か』が来ることを前提に設計されたメイガスは、ミステルを含めた探索仕様の特殊なメイガスだったのでしょう。

昼灯行さんの同アニメ感想記事ではロックタウン放送局で、そのあたりのことが詳しく語られているとのご紹介もあります。(かけうどんはまだ確認できてません、すみません。)

本作品の素晴らしい感想記事をご紹介/昼行灯様

毎回見ていてスッキリする感想記事がたくさんあります。どの記事も、とても分かりやすく、端的なのに作品の魅力を余すところなく語っておられます。とても美しい記事です。

また、このSYNDUALITYnoirですが、とても面白いアニメなのに、note内で本アニメの関連記事を探しても、私と昼行灯さんしか定期的に感想記事を書いてる方は余りいらっしゃらないみたいです…。

(2)『シエルはどこにいますか?』

前半ラストでポソリと呟くノワールの意味深なセリフ。次回の題名にも繋がるのでしょうか。

ノワールの意識をシエルの身体に移植した直後、容姿が(ほぼ)ノワールになってしまいましたが、後ろ髪の先っぽがシエルの金髪のままというのも、単なる演出なのか、何らかの意味があるのか。とても気になるところでもあります。

それはそうと。シエルのことも気になりますが、ミステルとノワール。カナタが乗るデイジーオーガの制御役はどちらが担当するのか。

その時々の物語の展開や流れにもよるんでしょうけれど、2人のメイガスがエントリーするクレイドルコフィン。そりゃさすがに無いか(←まだ言ってる。笑)

4.まとめ

残りあと4回の放送で、ヴァイスハイトとの決着やら、イストワールへの道が開かれて楽園に辿り着く話があることなどを考えると、怒涛の展開なしには語られないでしょう。

ところで、話は少し変わりますが。
2024年春の新作アニメをチェックしてみました。

…うーん。

私の調べ方が稚拙で探しあてられていないだけかもですが。

………新作のロボットアニメが無い!

(古いアニメのリメイクは除く。)

面白いロボットアニメ。

もうロボットアニメは作られはないのでしょうか…。
もうロボットアニメの時代は終わったのでしょうか…。
もうロボットアニメは見られなくなるのでしょうか…。

ちょっと寂しいな…。

私個人の意見なので異論はあるでしょうし、認めもしますが、『ガンダムより面白いと思えるもの』や、『優れている』と思えるものではなく、『純粋に楽しく観れるロボットアニメ』はいくらでもあったと思います。

(そもそも『クマとサメはどっちが強いんだ?』的に比べることもどうなのかなと思いますけれど。)

やっと面白い作品に出会えた気がします。

ロボットアニメが好きな方は、既成概念や過去のこだわりなどは捨て、頭をまっさらにして一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか。

5.第21話予告

シエルのファンと言う女の子とノワールが出会うようですね。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

メイガスはいつもあなたとともに。

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