【仕事】若者は宝ー『教える側』が『教わる側』にならないためにー (第8話)
(全1,111文字)
職場で若手教育の休憩時間に、たまたま資産形成の話になった時、試しに質問してみました。
Nisaやidecoやってる人いる?
だいたい1/3くらいでしょうか
想像通りと言えば想像通りかな?
その中で、株式投資やFX等の基本をきちんと勉強してると自信を持って言える人は?と聞くと、その半分くらいでしょうか。
何となくこんなモノと言う感覚ではいるようですが、枠組みや制度が先行していて、肝心なことを知らないまま足を踏み入れるには少々リスキーじゃないだろうかと思うのは私だけでしょうか。
中には、独学で投資口座を開いてチャレンジしてみたけど、損失が重なってアホらしくなって辞めたと言う子もいました。
私たち世代は貯金が資産形成の1つの手段として機能していた時代がありましたが、今の若い方々は不景気の世の中で生まれ育ち、株価や物価が上がっても賃金が一向に上がらないことが当たり前な中にいる。預金しても利息は雀の涙で、ATMで引き出すときの手数料の方が高いなんて当たり前。
歳を取ると、ややもすれば自分の経験や知識を若い世代に伝えなければ!と、やや上からの目線で考えてしまうものですが、もはや我々の世代の知識や経験だけでは今の若者たちに有益なアドバイスができない分野のことも少ないと思います。特に、お金の面では、もはや古い価値観は通用しない。
noteでは仕事とは別ジャンルで投資記事を書いていますが、どちらかと言うと自分の老後や第二の人生を目いっぱい楽しみたくて始めた投資でしたが、勉強すればするほど、自分の頭が古過ぎたことを実感しています。
子供の頃からお金の教育をまともに受けたことがないのに、どうやって人にお金の話ができるのでしょう。人に何かを教えるには、10のことを教えるのに100~1000くらいの知識、それを力に変えられる経験がないと、到底教えることなんてできません。
本を読んだだけの知識は全体の約5%、実行して失敗を重ね、そこから得た教訓をもとにまた勉強と経験を積んで、人に教えれるレベルになって、やっと9割できると言い切れる。
何十年も同じ業界で仕事をしていれば、その世界の言葉や仕組みをよく理解もできるし、やり方も知っていて、もちろん人にも教えることができます。
いずれは、マネーリテラシーのあるなしが生活に大きな影響を及ぼす時代が来てもおかしくない。そんな時、今の我々は若い世代を導く側でなく、逆に助けてもらうようになることも否定できません。
せめて、正しい知識と経験をきちんと積んでおきたい。これからも仕事の勉強だけでなく、お金の勉強や一般常識の勉強も続けようと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。