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【ミリタリー】『マシンガン/機関銃』戦場を一変させた革命的兵器の一つ

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皆さんおはようございます。
毎週木曜日は、かけうどんの趣味の【軍事・ミリタリー】に関連する記事を投稿しております。

映画やアニメ、ゲームなどで登場する色んな武器や兵器に興味がある方や、軍事・ミリタリー初心者の方に向けたの記事なので、すみませんが専門家の方の知識には叶いませんのでご容赦ください。

ネットで調べればすぐに出てくるような情報を羅列しても余り意味がありませんので、なるべく難しい説明やウンチクは書かないようにします。

今日は、戦争の歴史を大きく変えた革命的な兵器の中の一つ、機関銃について少々触れてみたいと思います。

↓↓↓過去の記事はこちらのマガジンにまとめて収録しております。

大昔、陸上での戦いは歩兵同士による突撃が最終的な勝敗を決していた時代がありました。剣や槍、弓矢で戦っていた頃の集団戦法ですが、それは黒色火薬の発達で歩兵の装備が小銃になってもしばらくは同じでした。単純に言えば、訓練の度合いや装備の優劣もありますが、最終的に兵士の頭数が多い方が有利でした。

機関銃の登場によって、単位時間あたりに大量の死傷者が発生するようになり、戦場は機関銃の猛威からやられないようにするため『塹壕戦』になり、第1次世界大戦では、従来型の歩兵戦闘が封じ込められた結果、長い膠着状態に陥ります。

↓↓↓そこから先のことは、『戦車』の記事で若干触れています。

ごく簡単にまとめますと…

①歩兵による集団戦で勝敗を決めていた

②機関銃の登場によって塹壕戦・膠着状態へ

③戦車の登場で塹壕戦に終止符がうたれ、時代は機甲部隊による大規模な機動戦へ

(④第2次大戦後は、陸単体ではなく陸海空のエアランドバトルへ…)

長い歴史の中で、陸戦は歩兵による戦いがメインでしたが、機甲部隊による戦いへ進化した分岐点に、『機関銃』と言う革命的な兵器の登場・存在が大きな影響をもたらしたとも言い替えられます。

1.機関銃の歴史

1300年代の銃器は弾丸を前から装填していたため、火縄銃をたくさんくくりつけて連発式にしたものもありましたが、次弾装填に時間がかかりすぎて実用的ではありませんでした。(レオナルドダヴィンチも考案していたとか)

1600年代に入って、発射ガスを利用した連発銃のアイデアは既に存在し、文献も存在しているようですが、やはり技術的な問題から実用化には至らず。

1800年代になり、薬莢(弾丸と発射装薬が一体化したもの)が発明されてから、自動で弾丸を連射できる銃が徐々に実用化につながりはじめ、1800年代後半から1900年代初頭にかけて、実用的な機関銃が導入されはじめました。

第一次世界大戦当時、歩兵部隊の火器は基本的に単発の小銃のみで、密集体形で戦闘し、小銃の射撃で敵を圧倒しつつ、接近して銃剣突撃することで敵を撃破する戦術が主流でした。ですが、機関銃の登場によって、塹壕と鉄条網に沿って置かれた機関銃が猛威を振るい、従来の戦い方が全く通用しなくなります。

世界各国はそれでも旧来型の戦い方から脱却できず、無益な突撃を繰り返した結果、1917年のニヴェルの戦いでは、フランス軍は初日に4万人の戦死者を出す結果になり、更に1ヶ月あまり無益な突撃が繰り返され、最終的に部隊で反乱が発生、112個あった師団のうち68個の師団で暴動になったと言われています。

1.機関銃とは?

一般的なくくりで、ざっくり言うと…

○引き金を引いてる間、ずっと連射できる銃

○専用の銃を据え付ける台座に載せて使うものを重機関銃と呼ぶ(ヘビーマシンガン/HMG)

○歩兵が持って運べるものを汎用機関銃、又は軽機関銃や中機関銃などとも呼ぶ(弾丸の口径で区分することもある。5.56mm=ライトマシンガン/LMG、7.62mm=ミドルマシンガン/MMG)

○拳銃と同じ弾丸を多数装填して連射できるものを短機関銃(サブマシンガン/SMG)や、機関拳銃(マシンピストル)と呼ぶ。

小銃に比べると射程距離や連続して射撃できる性能に優れていますが、その特性上、歩兵銃や突撃銃/アサルトライフルに比べて重たくてかさばります。近代的な軍隊が装備している歩兵の主力装備の突撃銃には、単発と連射の両方の機能がついているものが殆どですが、これらはカテゴリー上は機関銃には該当しません。

↓↓↓過去記事のこちらにも関連記事があります。

2.分類

(1)重機関銃/代表例『M2重機関銃』(12.7mm)

12.7mmブローニングM2重機関銃

第二次世界大戦で200万丁以上が生産された重機関銃のベストセラー。高い信頼性と十分な威力を持っていて、口径が0.50インチなので、キャリバー50(Caliber.50)とも呼ばれる。

原型となる水冷式の機関銃を天才銃器設計者のジョン・ブローニングが開発したのが第一次世界大戦末期。改良型となるM2の採用が1933年。

信頼性や完成度が高く、開発から80年以上が経過していますが、いまだ西側各国で使用され続けている有名な重機関銃です。

通常は写真のような三脚に載せて使用するか、車載式にして使用されることが多く、一般的に1km以上の交戦距離があると言われています。

(2)中機関銃、汎用機関銃/代表例『M60』(7.62mm)

M60汎用機関銃

米軍は第二次世界大戦後に軽機関銃の開発が遅れたと言われており、歩兵分隊の火力支援の役割を担う汎用機関銃の開発が喫緊の課題になっていました。

1940年代後半から7.62mm口径の新型軽機関銃の開発がスタート、世界各国の同種銃器(チェコ製機関銃や旧ドイツ軍の機関銃など)を調べながら、優れた機構を積極的に取り入れ、また改良しながらM60を完成させています。

(海兵隊ではM60はやや信頼性に欠けていたことから、第二次世界大戦中に使用されていてBARが1968年頃まで使われていたそうです。)

(3)軽機関銃・分隊支援火器/代表例『M249MINIMI』(5.56mm)

M249軽機関銃/分隊支援火器

ベルギーのFN社が開発した軽機関銃。当初は5.56mmNATO弾を使用するモデルが登場しましたが、後に7.62mmモデルも出ています。

FN社の主力製品だった前作のMAG機関銃は、英国陸軍にも採用されていましたが、かさばる・重たいという欠点があり、より軽量な機関銃として開発されたのがM249です。1974年にプロトタイプが完成しています。

ベトナム戦争の教訓から、米軍では『分隊支援火器(SAW)の計画』がスタート。分隊レベルで使える、軽くて取り回しがしやすい軽機関銃として、1984年にM249軽機関銃として米軍に採用されています。

(オマケ)

最新型の超軽量次世代型軽機関銃 FN-EVOLYS

3.東側はどうだったの?

NATOに対して、旧ソ連軍では、歩兵用の突撃銃と分隊支援火器を共通化することに早い段階で成功しており、既に1960年代に歩兵の装備体系は西側に比較して高い次元でソ連側は確立していたと言えます。

(1)RPD軽機関銃

RPD軽機関銃、ドイツ軍の機関銃を参考にされたと言われる。
AK突撃銃と弾倉共用ができないという泣き所があった。

1944年に正式採用され、1950年代まで使用された第一世代分隊支援火器。ドラム式マガジンのようですが、中身は金属製のベルトリンク式給弾で、このため、前線でAK47を装備している歩兵との間での弾薬共有ができなかったのが問題視され、1960年代にRPK軽機関銃に交代します。

(2)RPK軽機関銃

RPK軽機関銃。RPDの欠点だった突撃銃とのシームレスな運用を前提に設計された。

1959年、ソ連軍が正式採用した軽機関銃。当時の歩兵用突撃銃AKM用の箱型弾倉をそのまま装着することができ、部品構成もほぼAKMと同じだったことから、機関銃手の教育訓練が楽だったと言われています。

4.最後に…

本当はもっと短く、柔らかく、分かりやすい記事にしたかったのですが、少々硬い表現が多くなってしまった感も否めません。

今回は機関銃を主役に書いてみましたが、短機関銃(サブマシンガン/SMG)は、またの機会に詳しく書いてみたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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