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【アニメ】SYNDUALITY noir/シンデュアリティ ノワール/第17話「Greyish zone」感想

(全4,444字)
皆様こんにちは。

本記事は臨時投稿の【アニメの感想】です。

昨夜放送された、かけうどん一押しのロボットアニメ
『SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ・ノワール)』
第17話の感想です。

今回は文字数が多いため、あらすじの概要のみ知りたい方は、この↓にある【さくっと解説】をご覧ください。

詳しいあらすじや考察・感想はその下の方にあります。

本作品に関する記事はこちらの特別マガジンにまとめてます。かけうどんオリジナル描き下ろしイラストも収録してます。

【さくっと解説】

○機能停止したノワール/ミステルを再起動するには、もう一体のゼロ型メイガスのボディが必要
○カナタはシエルとともに旧アメイジアがあった遺跡を探索しに向かう
○イデアールを名乗る楽園の守護者、ヴァイスハイトのもとにトキオが対面。そこに黒仮面も現れ、彼らが元は同じ組織の側の人間だったことが判明
○アメイジア内部を探索するカナタにマハトはギルボウで急襲。カナタはノワールの状況を説明するも、マハトはノワールを差し出すよう要求。二人の意見はかみ合わず戦うことに。
○ヴァイスハイトに命令されたトキオが参入。カナタは破れ、デイジーオーガは戦闘不能に。カナタは機体を捨てて脱出を試みるが、最後はスパイだったシエルから電撃攻撃を受けカナタは倒れる。


1.本アニメの概要

未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。

ロボットアニメの『王道』を『全部盛り』、見所がたくさんあって、見てて楽しいアニメです。

(1)第1クールのおまとめ動画

(2)第2クールPV

(3)第1クールのおまとめ記事

2.第17話「Greyish zone」あらすじ

(1)マリア師匠もお手上げ

先週、ミステルの自己修復完了を目前にして、ノワールが自らの存在が消滅してしまうことを拒んだ結果、ノワール/ミステルは機能を停止、休眠状態に。

カナタはシエルとともにマリアのベースにノワール/ミステルを搬送して検査してもらいますが、マリアはお手上げ状態。

そんなところへ、クラウディアから伝説のドリフターのアルバに関する情報が寄せられます。

かつて、ノワールをアメイジア時代に近い精密検査機器でアルバにチェックしてもらったこともあり、カナタはシエルとともにアルバの元へ向かいます。

(2)ゼロ型メイガスをもう1体探せ

実は、前に検査した時すでにアルバは今回のトラブルの原因について詳しい所までは分からなかったものの、異変には気付いていたようです。

分かりやすく言うと、1体のボディに2人のメイガスが入っている状態。異変を回復させるには、器となるゼロ型メイガスのボディを探せとカナタに教示します。

(細かいやりとりは無かったですが、地下都市アメイジアの場所などはアルバがカナタたちに教えたのでしょう)

シエルの運転でアメイジアに向かうカナタ。

鼻歌を歌い出すシエル。

カナタは助手席で眠り込みます。

(3)「笑顔で帰りましょ。」

遠くから聞こえてくるシエルの歌。

これまで聞いたことの無いメロディです。

シエルのキャリアの助手席で目覚めたカナタは遺跡のような建築物の回廊をくぐり、シエルが歌うテラス状の空間へ導かれます。

シエルの新曲は未完成、出来上がったら最初にカナタが聞くと約束して2人は指切りします。

「メイガスと指切りなんて」と言いつつシエルは嬉しそう。でも瞳の奥には微かな憂いがあります。

「思ったほど大きくないな…」と言うカナタに、シエルはアメイジアは殆ど地下に建設されていて、目に見えるものは氷山の一角程度のようなものと説明します。

「ここからはコフィンの方がよさそうだな…」

シエルにナビを頼み、カナタはデイジーオーガを起動してアメイジアの入り口へと向かいます。

ログインしたシエルはカナタに「笑って帰りましょ」と励まします。

(4)家族会議(?)

アメイジアに着陸するギルボウを吊り下げた飛行型キャリア。

マハトとシュネーが降り立った格納庫脇にはトキオのキャリアが。

それを見たマハトは、柄にもなく怒りを露にしつつ建物内部へツカツカと入っていきます。

テント内ではムートンがジョンガスメーカーに塗装作業中。

「ここで何をしている!ヴァイスハイト様はご承知なのか?」怒り気味にムートンつに詰め寄るマハト。

いつもはクールなシュネーも珍しく苛立たし気にムートンに食って掛かりますが、ムートンはいつも通り穏やかで、かつ、立場を譲らない毅然とした態度で返します。(やはりこの二人の間には何か因縁があったようです)

「私の記憶が正しければ、マハト様は自らの意思でここに留まったのでは?」冷静なムートンの言葉にシュネーは返す言葉がありません。

場面は切り替わり、ヴァイスハイトとトキオが対面中。

ヴァイスハイトの前に白いタキシードを着て白い仮面をかぶったトキオが座っています。

ヴァイスハイトはトキオの久しぶりの帰還を表面上は歓迎しているようですが、マハトはそうでもないようです。

トキオにとっては、10年ぶりの里帰りのようですが、二人の再会はどうやら因縁深い何らかのしこりが残っているようです。

(5)「私は最初からこっちの側なの。」

カナタをゼロ型が製造されていたアメイジアの工業区画へと誘導するシエル。

無人の廃墟と化したアメイジア内部をゼロ型メイガスのボディを探して回るカナタとシエル。

そこへギルボウに乗った黒仮面・マハトが急襲してきます。

デイジーオーガに乗り込んで迎え撃つカナタは、ノワールが今、大変な状態に陥っていることを黒仮面に説明しようとします。

黒仮面は、もしそうなら、ノワールを我々に引き渡した方が尚更良い選択であろうと迫りますが、カナタは受け入れません。

「そんなことをしてもノワールは笑わない!」

「忠告はしたぞ!」

ギルボウのビームがコンテナを貫通し、デイジーオーガに襲い掛かります。

二人の対決を高みの見物中のヴァイスハイトとトキオ。

「ねずみを始末してイデアールへの忠誠を示せ」とトキオに迫るヴァイスハイト。

いつもの軽いノリで引き受けるトキオ。

ギルボウと互角の戦いを繰り広げるカナタでしたが、突如現れる白い塗装のコフィンを一目みて「ジョンガスメーカー!?」と見破ります。

「うまく避けろよ!カナタ…」

正確な射撃でデイジーオーガを追い詰めるトキオですが、どうやら手加減しているようでもあります。致命傷にはなりません。

(ヴァイスハイト「そろそろ終わりにしようシエル…。」)

長い通路を出たところでホイールが破損したデイジーオーガは行動不能に。

コックピットから飛び出したカナタは、シエルに脱出するよう叫びます。

「デイジーは置いて行く!シエル!早く脱出を…」

棺の蓋は開いていますが、そこにシエルの姿はありません。

ビシッ!!!

突然、カナタを背後から電撃が襲います。

シエルによって無力化されたカナタが最後に聞いたのは冷酷なシエルの放った言葉「私は最初からこっち側なの…。」でした。

3.感想・考察

(1)カナタの敗北

なんとも、今回は少々後味の悪い終わり方の回でした。

主人公が全てを失うと言う展開は、どんな物語にも必然的なストーリーとしてあって然るべきではありますが、そうなることが分かっていても切ないです。

かろうじてノワール/ミステルのボディがまだ奪われていないだけで、事実上、カナタは完全な敗北を喫しました。

この先、簡単にアルバがノワールを渡すとも思えませんが…。

(2)敵の狙いは一体何なのか

ずっと、イストワールへのカギはノワールだとばかり思っていましたが、今回の戦いを見ててちょっと思ったのが…

「ひょっとして、狙いはデイジーオーガか?」

(そんな訳ないか(汗

パスカルのコフィンのパーツを多く転用しているデイジーオーガのどこかに、彼らが必要とする何かが隠されているのか。いやいや、ひょっとしたらミステルとノワールが機体に残しているログか。

うーん、イマイチよく分かりません。

何よりも、カナタを屈服させるだけなら、シエルがずっと近くで監視しています。そんなチャンスはいつでもありました。ノワールが機能停止していることも、新しいボディがあれば復旧できそうなことも筒抜けだったはず。

最後まで自分の意思を貫いたカナタの行動がその結果に結び付いたとも言えますが…。

(3)トキオ兄さんは何をしたいのか

衛星軌道上にイデアール又はイストワールはありそうだと読んだかけうどんでしたが、今回ヴァイスハイトは地上のアメイジア跡地にいました。どっちが根城なんだろう。

前に見た光景は、衛星軌道を飛んでる空母にたまたまヴァイスハイトちが所在していただけで、拠点は旧アメイジアなのかな。まだ良く分かりませんが、そこはどうでといいのかも。

今ハッキリとしていることは、ヴァイスハイトとマハト/黒仮面、そしてトキオは元は同じ側の人間だったこと。そして、トキオは本気でカナタを攻撃してはいなかったことでしょうか。

兄弟ケンカのシーンでは、マハトはやや卑屈になっていたものの、トキオはいつものトキオのようにも見えました。トキオは寝返った訳でも、古巣に戻った訳でもなく、カナタのために起こしている行動のようにも見えます。

人類を強い者と弱い者と言う二極化して区分しているマハトに対して、トキオのロックタウンの住民のことを話したセリフからは、強さも弱さも併せ持つのが人間ってものだと言ってるようにも聞こえました。

古い枠組みの中であらがう者と、新しい世界を自力で切り開こうとする者、その対極的な立場を表現しているようにも見えた今回だったと思います。

4.まとめ

デイジーオーガは大破し、気絶させられたカナタ。

恐らく、虜囚の身のような扱いを受けてしまうのでしょうか。カミングアウトしてしまったシエルですが、今後カナタとの関係はどうなってしまうのでしょうか。

カギを狙うイデアールたちがアルバを放っておくはずもないので、伝説のドリフターと黒仮面の一騎打ちが見られるのでしょうか。それはそれで胸が熱くなります。

それはそうと、主役のノワールがここ2回ほど、殆ど出てきてませんよね。ミステル登場以降、その見せ場がほとんどなく、切ないシーンばかりが続いているのはちょっと寂しいです。

次回を見るまで『どよーん』とした雰囲気にしやがって!1週間モヤモヤするじゃないか!次は胸がスッとするような展開に期待したい!(笑)

5.第18話予告

(公式動画配信され次第リンクをはります)

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

メイガスはいつもあなたとともに。




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