【アニメ】SYNDUALITY noir/シンデュアリティ ノワール/第19話「Body double」感想
(全3,333字)
皆様こんにちは。
本記事は臨時投稿の【アニメの感想】です。
かけうどん一押しのロボットアニメ
『SYNDUALITY Noir』
(シンデュアリティ・ノワール)
第19話の感想です。
本作品に関する記事はこちらの特別マガジンにまとめてます。かけうどんオリジナル描き下ろしイラストも収録してます。
1.本アニメの概要
未来の荒廃した地球でたくましく生きる若者たちの冒険ストーリー。
描写がリアルかつストリー展開のテンポも良いロボットもの。
綺麗、可愛い、カッコいい、個性的なキャラクター。
ロボットアニメの『王道』を『全部盛り』、見所がたくさんあって、見てて楽しいアニメです。
(1)第1クールのおまとめ動画
(2)第2クールPV
(3)第1クールのおまとめ記事
2.第19話「Body double」あらすじ
(1)冒頭シーン
カナタを追ってエリーとアンジェが地下都市アメイジア跡地へ。
雨が降りだす中、日も暮れて真っ暗な荒野にポツンと立ち尽くすデイジーオーガを見つけます。
そこには、シエルを抱えて呆然モードのカナタが。
(2)選択肢
エリーたちの助けもあって、カナタはアルバの元に帰還します。
ヴァイスハイトが仕込んだ罠の実態を看破するアルバ。プラグインのインストールによって再起動を拒絶したシエルの行動も彼は見抜きます。
初期化後の再起動を拒んだシエルは、事実上、自ら4を受け入れた状態であることをカナタはアルバから宣告されます。
そして、ノワールとミステルも、このままでは明日の朝までに消えて無くなる可能性があることも。
アルバはカナタに、二つの選択肢を与えます。
シエルの身体にノワールの精神を移植してノワールとミステルを救う可能性にかけること。又は何もせず、このまま全てを失うこと。
シエルを連れ出してしまったことで、彼女を4なせたのではないか?と自分を責めるカナタですが、いずれにせよゼロ型メイガスの素体が無い限り、ノワールとミステルは消滅することも事実。
シエルは自らを犠牲に、カナタの望みを叶えようとしたのは間違いありません。
しかしカナタは、その重要な決断ができないまま悩みます。
(3)イデアールの面々
カウンターバーのような部屋。
マハトとシュネー、トキオとムートンの四人。
トキオはマハトのことを受け入れている感情が垣間見えるものの、マハトはトキオに対するしこりが残っています。
ムートンやシュネーは、そんな2人の関係を隣人として見守っているようでもあります。
『いったんロックタウンに戻ってカナタに一発ぶん殴られてやるか…』
トキオはやはり最初から地上に旅立った人類側の立場のようです。
別室でシエルとの過去の映像を繰り返し視聴するヴァイスハイト。
その瞳からは、シエルを失ったことへの、特別な感情は伺い知れません。
『はじめまして、私はシエルです。』
何度も繰り返し流れる映像でシエルが口にするセリフは全て同じ。
ですが、服装や風景が全て異なります。
一体、ヴァイスハイトはシエルを何度、初期化したのか…。
ヴァイスハイトが仕組んだ罠とは言え、自分と言う主のもとを離れてカナタにひるがえったシエルの映像を眺めながら、彼は手にしたグラスのワインを全て床にゆっくり滴り落とします。
『やはりメイガスは想像の上をこえてくる…』
(4)別れと再会
一人、デイジーオーガのコックピットで考え込むカナタ。
これまでのシエルと過ごした日々の思い出を振り返っています。
カナタはシエルの気持ちを理解したのか、シエルの身体にノワールの精神移植をしてもらうよう、アルバに頼みます。
手順はシンプルで、ノワール/ミステルのボディからシエルのボディへノワールの精神だけを移植する。
ですが、何故かノワールはミステルの身体から出てきません。
場面が切り替わり、恐らくノワール/ミステルの内部をイメージ化した世界へ。
朽ち果てた庭園の東屋に、ティーセットのカップに指を絡めたまま眠るミステルをノワールが見下ろしています。
彼女は自分が消えなかったせいでミステルや、特にカナタに迷惑をかけてしまったことを後悔しています。
ですが、自分も消えたくないと言う気持ちも。
そんなジレンマに苛まれています。
ふと誰かの気配を感じたノワールの視線の先に、青い傘をさして無言で立っているシエルの姿が。
『シエル…』
思わず駆け寄るノワールですが、シエルは無言のままうつろな視線を遠くに向けています。ミステルが座っている場所とは反対方向、陽の光がさしている方向を指差しながら。
シエルが指差す方向を目指してノワールは走り出します。
その瞬間、シエルのボディへノワールの精神移植が一気に進行します。
(5)ラストシーン
シエルのボディにノワールが移植され、一瞬身体か光ったかと思うと、シエルの身体はノワールの姿に形態が変化します。
意識を取り戻したノワールは今まで通りのぽわーんとした感じのノワールでした。素直に喜ぶカナタたち。
ミステルも意識を取り戻すのですが…
『よくもミステルをたばかったな、そいつがただのセーフモードだと?…』
意味深なミステルのセリフは、突如ミステルのナブラから発せられるホログラフィーによって遮られます。
『あんたが、『この子たち』のマスターってことでいいのかい?』
ノワールやミステルの回想シーンに何度か現れた、おばあさん。
ミステルのマスター、パスカルのホログラフィー映像がしゃべり出します。
3.感想・考察
(1)イデアールの真の目的
ある程度、物語の中心にあたる部分の輪郭がハッキリしてきた感がありますね。イデアールは、人類が世界を動かせていた時代に戻したい。そのため、イストワールに保管されているであろう技術なり知識なりを求めている。
ただし、ヴァイスハイトとマハトの考えや思想が必ずしも完全に一致してはいないのかも知れないことは垣間見える。
トキオはマハトを敵視していない。
マハトはトキオにわだかまりはあるけれど、最終的には地上に旅立った人類側の味方になってくれそうな気はしてきました。
いずれにせよ、ヴァイスハイトの今後の動向次第にはなりそうですが。
(2)さようならシエル
今回やっと主役のノワールが戻ってきてくれました!
…シエルが自らを犠牲にして身体を差し出すと言う、とても切なくも悲しいエピソードもあってのことでしたが。
もう歌姫の姿は見られなくなる?
今後も、何かの節にノワール内部でシエルとのやり取りは有りそうな気もしますが…。
みすみすヴァイスハイトが自分の所有物を明け渡すような潔い人とも思えません。実はシエルの身体の内部にとんでもないトラップを仕掛けられたりしていないか?とか、いらぬ心配をしてしまいます。
できれば英断を下したシエルを尊重して、このままひねらずに円満な形にまとめて欲しいなとは思いますが…。
(3)カナタとミステルの約束
『君のマスターのことを調べる』とカナタはミステルに協力することを約束しました。
ラストシーンで、ミステルとノワールの2人の人格が綺麗に切り離されたことがトリガーとなり、パスカルが登場しました。パスカルは、あらかじめ自分がいなくなることへの準備を万端に行っていたのは間違い有りません。
おのずと、カナタはミステルと交わした約束を果たせることになるのでしょうか。
ミステルが話しかけた『こいつがただのセーフモードなんて…』との一言も気になりますが、少なくともノワールはただのセーフモードでは無いことも明らかになりましたね。
…次回その真相が明らかに?
4.まとめ
オープニングこそ普段通り始まった19話でしたが、まだシエルにまつわる悲しいエピソードの余韻が残る回となりました。
次回予告がいつもより早くアップされていたので観てみましたが、ノワールの後ろ髪の先っぽが金髪のままですね…。
シエルの意匠が少し残っています…。
また、デイジーオーガに乗っているのはミステルではなく、ノワールでもあるようです。
こ、これは!!
…ノワールとミステルの二人でダブルエントリー!
みたいな方式へ、デイジーオーガが強化されるとか…。
妄想が膨らみます(笑)
5.第20話予告
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
メイガスはいつもあなたとともに。