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【アニメ】サイバーパンクなアニメはスキですか?「攻殻機動隊」編

(全2,222文字)
みなさんこんばんは。
毎週金曜日は日替わりカケウドン定食『アニメの日』です。

本日は、かけうどんが10代の頃にハマりにハマった、サイバーパンクの金字塔『攻殻機動隊』について少し書いてみようと思います。

過去のアニメ関連記事はこちらにまとめています。


はじめに…

今回の記事は、私の脳内にある「過去の記憶」を頼りに内容を書きますので、細かい部分で間違いなどもあるかも知れませんがご了承ください。


【攻殻機動隊/Ghost in the shell】

1.概要

原作は士郎正宗氏による漫画(1989年)です。

数多くの『派生作品』が存在する攻殻機動隊ですが、私の中では士郎正宗氏が手掛けた漫画版の原作が一番好きな作品です。(アニメ記事じゃないんかい/汗)

決して他の作品を否定する訳ではありません。監督によって作風が少し違ったりもしますが、それぞれが名作であるとも思います。それもこれも、原作の攻殻機動隊が確立した世界観あってのことであるのは間違いないとも思うんです。

押井守氏監督の映画版や、テレビアニメシリーズ、神山健治氏が監督を務めたSAC(スタンドアローンコンプレックス)ほか、原作漫画の世界観を核とした数々の『派生作品』の存在。

攻殻機動隊というのは本当に珍しい作品だと思います。


余談になりますが…。

原作者の士郎正宗氏の名前が世に大きく知られることになった本作ですが、氏が手掛けた漫画作品、アップルシードやブラックマジックなど、当時中学生だった私は少ないお小遣いをためて買い、何度も何度も読み返しました。過去の他の作品群の中でも、心と体、アンドロイドやサイボーグ、ネットやサイバー空間、士郎正宗氏が繰り返し向き合ってきた概念に通じる描写があちこちに散りばめられていて、実は攻殻機動隊がいきなり世に出て来たわけではないことが良く分かります。

2.世界設定など

世界設定や背景などが非常に複雑、かつ、様々なパラレルワールド作品が存在することから、混乱をまねく可能性もあるので、詳しく知りたい方はwikiなどの専門のまとめサイトなどを参照してください。

ここでは、作品の大きな『柱』になる部分にだけ焦点をあてて簡単に書きます。(一部、私の主観が入っている記載もあります、ご了承ください)

○原作の漫画では「今からそう遠くない近未来」と言う出だしで描かれている。(大きな戦争が何度かあったものの、日本はまだ存在)

○(当たり前ではありますが)時代背景的に、科学技術が飛躍的な進化を遂げている。今でこそイメージしやすいであろう、電脳ネットワークやサイボーグ化された義体などの描写が1989年当時の漫画にして非常にリアルに描かれていた。

○人間の脳を『電脳化』することにより、特殊なデバイスを介して、ネットワーク内に直接アクセスする技術が確立されている。(作中ではダイブと呼称)

○主人公『草薙素子』(仲間からは『少佐』と呼ばれることも)は、公安9課に所属する女性型戦闘用サイボーグ(脳と脊椎などの器官をマイクロマシン技術を応用したボディに移植した人造人間)。非常に高価にして高性能な戦闘能力を持ち、ネットワーク内にダイブしての特殊工作にも秀でた性能をもつ。

○物語は、公安9課に所属する主人公『草薙素子』を中心に、国家や政府に対する非対称的脅威との戦いがメインに扱われている。戦闘シーンだけでなく、電脳空間内の解釈や描写は、当時のアニメや漫画作品でこの作品に並ぶものは事実上存在しなかったとさえ思える。極めて先進的科学技術を秀逸な描写で表現した作品と言える。

3.感想など

(文字数、足りるかな…汗・笑)

まだ、携帯電話どころか、インターネットすら無かった時代のことです。

漫画作品でのリリースとなった本作品は、サイバーパンクというジャンルを一挙にメジャーなものにしたのは間違いないと思います。

攻殻機動隊がヤングマガジンに連載されるよりずっと前から、アップルシードやブラックマジックを愛読していた私は、本作品のような世界観に心底痺れまくっていた、ちょっと変わった中学生でした(笑)

本作品の中で印象深いのが「セリフ」です。草薙少佐がテ○リストを葬る瞬間、捨て台詞のように言い放つ短いセンテンスがやけに刺さりました。(「バイバイ、テ○リスト、そんなにこの世が嫌いなら、二度とあの世から出てくるな」とか。)

まあ、とにかく、草薙少佐がカッコいいんです!

少年誌やアニメの主人公が少年や青年、要は、『男の子』が当たり前の価値観だった時代に、妙齢の女性を物語の中心に持ってきているのも斬新でした。当時のアニメや漫画ではとても珍しいパターンだったのではないかと。

草薙素子が何者なのかといった、細かい説明はあえてされておらず、ストーリー中に過去のことがほんの少しですが絵で描かれている場面もあるものの、「正直そんな過去のことはどうでもエエねん」的な描かれ方、私は好きでした。

語り尽くせない魅力の塊のような物語でしたし、書き切れていない部分も多いのですが、文字数の関係上この辺で止めておきます。

4.最後に…

アニメ作品で草薙素子役を演じられました、声優、田中敦子さんの突然の訃報。もう、あの凛とした声が聴けないのかと思うと、残念でなりません。

今日は、田中さんを忍んでの追悼記事みたいになってしまいましたが、心よりご冥福をお祈りいたします。

どうか安らかに。



最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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