【アニメ】ロボットモノのアニメはスキですか?/機動戦士ガンダム『水星の魔女』編
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みなさんこんにちは。
毎週金曜日は日替わりカケウドン定食『アニメの日』です。
ガンダムユニコーンの紹介記事でガンダムシリーズコンプリート!と思ったら、肝心な最新作の水性の魔女を書いてなかったなと(笑)
もう今更な感じもしますが、まだこの作品を見たことの無い方もおられるかも知れないので、簡単にサクッとご紹介してみたいと思います。
過去のアニメ関連記事はこちらにまとめています。
機動戦士ガンダム『水星の魔女』
1.概要
テレビで放送された機動戦士ガンダムシリーズの最新作。鉄血のオルフェンズ(第2期)放送から5年後にあたる2022年10月から第1期が、翌年2023年4月から第2期が日曜日5時枠で放送されました。
従来のガンダムシリーズと大きく異なるのが、主人公が女性。(企画が立ち上がった2020年頃に既におおまかなことは決まってたらしい)
大規模な国家間の戦争を前面に押し出したものではなく、学園モノ、決闘、同性婚といった要素が詰まった従来のガンダムシリーズとは一線を隔する作品となっています。
2.ざっくり説明
宇宙開拓時代のお話。地球の地上経済圏は宇宙に進出した軍事産業が主体となる複合企業体が主導権を握っていて、「持ってる者」と「持ってない者」の格差が広がっている。
大国間のイデオロギーが衝突しあうような勢力抗争などは大小あるものの、政府や国家と言った概念はけっこう曖昧。恐らくは経済圏による色分けがなされた世界観になっています。
主人公は水星出身の少女スレッタ・マーキュリー。母親のすすめでベネリットグループが創立したアスティカシア学園のパイロット候補生コースに入学します。
水星は宇宙開拓時代初期に希少鉱石のパーメットを採掘するという魅力ある星だったものの、月でも同鉱石が発掘可能なことがわかり、価格競争に敗れた水星は「人類に忘れられた星」になってしまう。一言で言うと、水星は過酷な労働環境な上、とても貧しい星です。
スレッタが学園に到着した日、ひょんなことから家出途中のベネリットグループ総裁の娘、ミオリネを宇宙空間で救助したことで、彼女に許婚の契約を迫るグエルとMSで決闘することに。スレッタはガンダム・エアリアルでこれを撃退し、ミオリネの婿として迎えられる。
ざっとこんな感じで物語ははじまります。ざっくりし過ぎで、厳密にはソコ違うんじゃない?と言われるところもあるかもですが。
『田舎から出て来た世間知らずの芋っぽい女の子が、何故か凄い技術を詰め込まれた謎のモビルスーツ・ガンダムを操縦して、学園内で行われる決闘を次から次に勝利して、大金持ちのご令嬢のお婿さんになる』
と言う話が第1期です。
MSは兵器ですし、もちろん派手な戦闘シーンもありますが、第1期は主に学園モノ、第2期は物語が学園の外へと広がっていきます。
これまでのガンダム作品に多く見られた、大国間の大きな戦争を描くような物語ではなく、どちらかと言うと経済によって塗分けされている世界構造の中で、少女少年たちが生き抜き成長する姿を描く作品です。
3.見どころ
(1)作画が凄い
全体的に、とにかく作画が凄いです。特に戦闘シーンは他のロボットアニメには比較になりません。(新しい作品だからというのは説明にはならない)
閃光のハサウェイやククルスドアンの島などで本格的に導入された新しいCG技術などは、コクピット回りやガンビットの動きなど、限定的に使われているのみだそうです。
なんとほとんどが手書きだなんて信じられませんね。通常のアニメの何倍にも及ぶ量の絵が描かれてるのだとか。
(2)カッコいいメカ
ガンダムですから、モビルスーツはある意味物語の主軸にあるメインキャラといっても過言ではありません。
手書き前提というのもあり、作画しやすいデザインなどに配慮したとあるものの、独特のラインが特徴的なモビルスーツたち。これはこれでアリかな?と思えるカッコよさ。ガンプラの売れ行きも好調で、かけうどんもたくさん持ってます。(ほぼツンドク在庫になってますが…笑)
戦闘シーンの大半が宇宙空間ではありますが、メカニカルな動きもいいし、迫力の中に説得力のある設定考証が秀逸です。
(3)ストーリー&キャラクター
ガンダム=兵器=戦争の道具、でも、物語の裏側には経済と言うこれまでにない素材を取り扱っているような気もします。
物語の展開はあちこちに細やかな謎やミステリーが散りばめられていて、その伏線も最後に回収している。1回観ただけでは消化しきれないほどの膨大な情報量のあるアニメと言えます。何度見ても楽しめます。
キャラたちも、それぞれが個性的という簡単な一言では言い表せない。深く考え抜かれた設定の上に立つ人物が多い。
この作品の中心にいる二人の少女、主人公のスレッタと、許婚ミオリネの凸凹コンビ。二人のやりとりもいいです。
4.最後に…
日本サンライズが得意とするロボットアニメ制作ノウハウを後世に残したいという意味合いもあったのでしょうか。すさまじいクオリティーの戦闘シーンなどの殆どが手書き作画でつくられている渾身の力作です。
まあ、面白いアニメなので、まだ見たことが無いとおっしゃる方がおられましたら、このGWにでもご覧になられてみてはいかがでしょうか。
ガンダムを知ってる知らない、見たことあるないに関係なく楽しめる作品だと思いますよ。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
楽しいGWをお過ごしください。