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カケラジコラム#5|精神科医 あっちょぱす先生

毎週水曜夜にYouTubeで配信中の「カケミチラジオ」。児童精神科医のオカタク(oktk@筋トレ×児童精神科医)が、様々なゲストをお呼びして「生きづらさ」や「育てづらさ」についてゆったりと話しています。

このコラムでは、配信を聞いてくれた専門家の方から寄せられた感想、ご意見をご紹介します。今回は、精神科医のあっちょぱす先生から2021.1.20配信の「カケミチラジオ#5」に感想をいただきました。

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どーもあっちょぱすです。放送を聞いて感じたことをつらつら書かせてください。

まず、まずですが!!!
今回のラジオ、実は放送事故がありました。
あすぱら先生のあすぱら・・・いやいきなり下ネタはいかん
本体が見えちゃったんです。笑
一時騒然としましたが、あすぱら先生はだれにも怒らずジョークを交えて対応されておられ、まさに神対応でした。
(※現在はあすぱら先生露出部分を編集して公開しています)

精神科医は怖くない

あすぱら先生とは時々お話をすることもあるのですが、とてもやさしくて、人情味があって熱い先生です。もちろんあすぱら先生に限った話ではなく、児童に携わる先生はエネルギッシュだなと感じています。

この先生方の想いがどれだけ伝わっているのでしょうか。

「これを言ったらおこられるんじゃ?」
「緊張して言えない」
「いつも表情変わらないけど何思ってるのかわからない。心読まれてるんじゃ」
と恐る恐る診療に臨むのは無理もないです。診察の時間なんて月1回、1時間もないわけですし。白衣を見ると緊張しますよね。

大丈夫!
精神科医は心を読めませんから!
とって食おうなんて思ってませんから。むしろ私なんて、ドキドキしながら診察に臨むこともあります。どうやったら打ち明けてもらえるかな、信頼してもらえるかな。って。

このラジオを通してお医者さんや、病院への心の敷居が下がるといいな。と思ってます。
みんなの味方でいたい、そう思って診療に臨んでいます。

「得意」と「苦手」

さてさて脱線しましたが、「得意や苦手」についての話題が出ましたね。あすぱら先生は、「取り組むのにコストがかからない、楽しくできるものが得意なもの」っておっしゃっていました。

得意とは、辞書では「もっとも手馴れていて、自信があり、上手であること」とあります。

得意ってなんだろう?
・なんとなく手早くできる
・苦にならずずっと作業できる
・スキルアップが早い
等いろいろなとらえ方があります。そしてラジオでも言っていたように流動性がある。

自分語りになりますが、実は幼少期からずっとおしゃべりが苦手でした。しゃべれない事でめちゃめちゃ困っていました。私の中学1年の最初の通知表に担任から「話しているところを見たことがありません」と書かれています。笑

けど今の私は、場を持たせることは、他の人より得意かもしれません。ターニングポイントは自分でもわかりません。ただ、今振り返ると何かしらきっかけはあったんだと思います。

「見守る」という関わり方

じゃあその「しゃべれない中学生の私」に精神科医は何ができるか。
受診したから、診察したから、内服したからすぐ喋れるようになる?

・・・おそらくそんなことはないでしょう。
いくつかの具体的なアドバイスをして、一緒に悩みながら、成長を見守るかなぁ。

見守るって、もどかしいかもしれない。
そうこうしているうちに多感なJC時代は過ぎ去ってしまうかもしれない。

けど、その人にはその人なりの時間が流れているのだから。やれる事をやって待つことが一番の解決策かなと思います。
「いつか、苦手なことは得意なことに代わるかもしれない。」
その目線を、一緒に見守れるといいな


さてどうでしょう。大した事言えなくてすいません。笑
皆さんにも苦手なものが得意なものに変わった経験はありますか?
その経験が、今後、別の人が一歩を踏み出す参考にもなるので、ぜひ教えてくださいね。

デジタルネイティブや多様性の話も出たけどこの辺りはまたいずれ掘り下げてみたいところです。

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■コラムをお寄せいただいたのは…
 精神科医 あっちょぱす先生

■カケミチラジオ(YouTubeチャンネル「カケルとミチル」)
「生きづらさ」「育てづらさ」などをテーマに、児童精神科医オカタク(oktk@筋トレ/児童精神科医)が様々なゲストを迎えて毎週水曜夜に配信中。

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