すごしやすい社会なら、発達のばらつきがあっても障害は少なくなる
こんにちは。花粉だいぶ収まりましたね。梅雨前のこの時期が一番好きかもしれません。
精神科医のあっちょぱすです。地方で幼児のママをしながらフルタイムで勤務しています。
これからメンバーで回してブログを書いていこうという事になり、微力ながら書かせていただきます。
さて、突然ですが「障害」ってどういう意味か分かりますか。
障害とは「社会生活に支障をきたす状態」のことです。
例えば不安障害なら「不安のために」、視力障害なら「視力のために」、社会で過ごすことが大変になってしまう。
発達障害とは、「発達のばらつきにより、社会生活に障害をきたす」ことです。
この「発達のばらつき」も「社会生活」も人によって様々だから、混乱を招きがちです。
実際、現代の医学では不確かな部分も多く、医師によって意見が違うという場面もあります。だからどうしていいかわかんないし、ただただ不安が強まって検索しては一喜一憂してさらに心配事が増える。すごくつらいことですよね。
私が一つ言えることは「すごしやすい社会なら、発達のばらつきがあっても障害は少なくなる」という事です。
この「すごしやすい社会」ってのが鍵だと思います。
子育てをしていて本当に感じるのは、発達障害の子がすごしやすい世界って、そうではない子も、そして大人もすごしやすい世界だということ。その過ごしにくさをどう取り払っていくか、を今後共有していきたいと思います。
私は子育ての中で、使えるエッセンスは使っています。そのほうが自分も楽ですから。(笑)
例えば「ちゃんとしなさい」と叱るのではなく「椅子に座って、ご飯を食べなさい」と具体的に伝える。
これって、日々私たちが無意識にしていることだと思うんです。実際自分たちが仕事で依頼をするとき、「あれちゃんとやっといて」よりは「〇〇の書類を×日までに完成させてください」のほうがよく伝わりません?それと一緒です。
ただ失敗もあります。
ブロークンレコードという、好ましくない行動をしたときに親が「壊れたレコードプレーヤー」のように同じ支持を繰り返すという方法があるのですが、それをちょいちょい使っていたら
「絵本読んで」
「掃除が終わってからね」
「絵本読んで」
「あと5分まって」
「絵本読んで」
というように子供にインプットされてこちらが折れざるを得なくなりました。
まあでもこれも子供目線からしたら、親が自分のしてほしい行動をしてくれるのだから成功ですよね?これはこれでしょうがないか、と思っています。(笑)限度があるのでぼちぼち手直ししたいところです。
さて。最後になりますが、私は読書が好きなので、おすすめの本を紹介します。
いじめのある世界に生きる君たちへ/中井久夫
中井先生は有名な精神科医です。先生自身の経験を通して、子供たち、とくにいじめられている子供たちに読んでほしいと思って書かれたそうです。割と簡単な言葉で書かれており、自分たち困難に打ち勝つための材料になると思っています。
次は、洋服がいつも素敵なアスパラ先生です。
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