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『cataro Quest』第2弾「ワクワク×間伐材 未来を見出す箸づくり」開催レポート



cataroがバックアップする、学生による学生のためのイベント『cataro Quest』第2弾「ワクワク×間伐材 未来を見出す箸づくり」を開催しました!
 
1.イベント概要
 間伐材とは、他の木の成長を阻害するため排除する必要がある木を切ったものです。しかし、その後廃棄されることが多く、有効に活用されていない現状があります。


今回のイベントでは、間伐材についての講義、実際の立木の間伐体験、材木を利用したお箸作り体験を通して、環境問題について今までより考え、何かしたいと思うきっかけをつくることを目的としました。
 
2.今回のイベントについて
 アルブル木工教室の米地様、NPO法人里山倶楽部の西川様、その他関係者様の多大なるご協力の元、自然豊かな大阪府南河内郡河南町の里山で体験をさせていただきました。
体験場所は正に日本の原風景と言えるような里山でした。


自然豊かな里山と言えども、あくまで人間の生活に欠かせない場所。人の手なしでは廃れてしまうそうです。
 ウェルカムドリンクとして温かいはちみつ梅ドリンクを頂き落ち着いてから体験に臨みました。



・間伐体験


 里山のヒノキやスギなどの人工林に入り、最初は木を倒す様子を見学しました。チェーンソーで倒す方向に切り込みを入れ、安全を確認し、ロープで引っ張って倒します。


その後、参加者各自で比較的安全な「のこぎり」を使い木を切り分ける体験をしました。木はなかなか分厚く、腕力や体力が必要でした。


体験中には木や林業について様々なことを教えてくださいました。生活に使う「薪炭林」を切ることで、明るさを確保し育てる木に栄養を集中させ、木の成長と人間の生活を循環させられるのだそうです。また、地面より丸太の橋の方が意外と滑りやすい、黒い服は蜂に狙われやすい、大きさ・高さや枯れ具合などで材木の価値が決まるといったことも学びました。

・木育講座


木育とは、人が木を使うことに関する教育です。米地様が3択クイズ、イラストも交えて分かりやすく説明してくださいました。
日本の森林率は70%もあり、30年間木の量は変わらないかむしろ増えているが、安い輸入木材に頼りすぎて木が余ってしまっている現状を学びました。
木が増えて葉が茂ると、入る光が減り、地表近くに生えるものが減り、根が飛び出し抜けやすくなり倒れる危険性があります。切られていない木によって逆に環境が破壊されるのだといいます。すなわち、木を「植えよう」というよりも、木を「切ろう・使おう」という動きが大事だということに驚きました。
・お箸づくり


米地様のご指導の元、ほぼ形になった木材を以下のように加工していきました。
1赤線の入った紙やすりで荒く角取りなどして削る
2青線のやすりでささくれをつるつるに磨く
3くるみ(65%ほど脂肪分)を布で包み、トンカチで叩いてつぶし、油を出す
4くるみ油(オイルよりベタベタしにくい自然素材)を箸に塗る
5お好みで焼き文字を付ける(4・5順不同)
 
高級な桜の固い木を使わせていただきました。米地様いわく、1日経ってから使ったほうがいいそうです。
 体験後、西川様から炭窯コーヒー、はっさくビスケットの差し入れがあり、ありがたく頂きました。はっさくジャムは酸っぱさや苦さも含む奥深い味わいでした。
 
 
・夕食


 サガミ富田林店様で夕食をいただきました。各自、好きな和食を注文して、米地様のアドバイス通り完成したお箸はあえて使わず、割りばしを使いました。みんなで歓談しながら美味しくいただきました。
 
3.参加者からの声
 木を植えようという声や活動が賛美される風潮があるが、実際木を切ろう・使おうという動きも大切なのだという事実に驚かれた方が多かったです。環境破壊だと思っていた木の伐採が環境保全につながるという逆の考え方にはっとさせられました。
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 また、普段の生活ではなかなか触れることのできない森林に触れ、実際に間伐体験や箸作りをすることができたことに価値を感じた方が多かったです。
 
4.おわりに
 cataroイベントを対面で開催するのは運営メンバーにとっては初めてでした。初めてのことゆえに、幾回ものミーティング、連絡・報告、当日運営など至らない点も多かったです。しかし、なんとか当日開催、計画を達成できたことがなによりよかったです。また、参加者から目的としていた学びとワクワクの声が聞けたので開催してよかったと思います。
 今回のイベントで学んだことを胸に、環境問題について考え行動したり、さらなる良いイベントを開催したりしていきます!


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