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治療中子どもながらに思ってたこと
こんにちは。前回は私の持病についてと、医療従事者になった理由を簡単にだが書かせてもらった。今回は自分が患者だった時に思っていた事や、言われたら嫌だなって思う事(悪口ではない)を書こうと思う。
私の持病である特発性血小板減少性紫斑病(長いので以下ITPとする)は出血に繋がる。皆さんのイメージは単に切傷、すり傷などで血が出ると思われる方が多いのではないだろうか。
実は出血はそれだけではない…
内出血。
これが厄介だったのだ。普通の人は内出血が起きたとしても大した問題ではない。すぐに良くなるからだ。
このITPは血小板という止血に大きく関わっている細胞が極端に少ないので、中々血が止まらず、内出血でも致命的なダメージになることがある。
子ども時代は皆さんは外で走ったり、こけて泣く、キャッチボール等ということをやってきたのではないだろうか?
私は体がぶつかり内出血が起きたらすぐに病院へ連れていかれる為、ほとんど家の中でできる遊びをしていた。
幼馴染や同年代の子は外で遊んでいるのに、なんで自分は遊べないんだ?走ったり、自転車乗ったりさせてもらえないんだと思っていた。
遊びたいのに遊べない、なんで自分だけ?兄ちゃん姉ちゃんは他の人と遊んでるのに…と思っていた。付いて行こうとすると祖父母に連行された。
小学生になるまでは入退院を繰り返し、治療中は安静にしなくてはいけないので、凄い退屈だったし、やっぱりつらかった。
しかし、つらいのは自分だけじゃないんだなと今なら分かるのだが、誰より母親がつらかったと思う。
私は母子家庭で育った。兄姉の面倒を見なくてはいけないのに、私ばかりに構っていたと思う。兄姉には申し訳なかったなと思う。
幸いにも、伯父、祖父母が面倒を見てくれていたので本当に助かったのではないかと感じている。
話は変わるが、ここで言ってはいけないワードを出そうと思う。
親から言われる「ごめんね」だ。
母はこの言葉を私の前で絶対に言わなかった。
それに関しては本当に感謝しかない。もし言われていたら私はこう思っていただろう。
「なんで母ちゃんが謝るんだよ。母ちゃんは悪くないだろ。悪いのは病気なんだよ…。僕は生まれてきてよかったのかな?」と。
生まれてきてよかったのかなは言い過ぎかもしれないが、私は子どもながらに感じた事があった。私が入院しているせいで母を独占し、兄姉の寂しそうな顔を見て感じた。
話を戻すが、何より大きな病気になった時に、親から謝られる程しんどいものはない。
親御さんはしんどいと思うし、謝りたい気持ちも分からなくもないが、ごめんねって言わないであげてほしい。
特に小児患者って想像を超える奇跡も起きる事がある。何よりの薬は親の愛情だと思う。
「ごめんね」の言葉より、ぎゅっと抱きしめてあげることが何よりも子はうれしく、治療は辛いけど頑張ろうって思えるんだよね。
自分は子どもながらに家族が側に居てくれただけで凄い励みになったし、絶対治して家に帰るって入院の度に思ってた。
家族の支えってマジで薬より薬なんだよ。私の回復力に医者もびっくりしていたこともあったし、家族、私自身もびっくりしていた。
完治してこれまでを振り返るのだが、母は偉大であり、また最強の生き物ではないかと思う。頭が上がらない。
この記事の内容は私の感じた事、体験談であり、
賛否両論があると承知の上で書いております。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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