生まれ持った赤いアザ
自己紹介で書かせてもらったが、私は生まれつき左の顔にアザがある。
おそらく、単純性血管腫と呼ばれるものだと思われる。私は普通の人とは違う外見で生まれてきた。25年間生きてた過去、受け入れられた理由をちょっと書いていこうかと思う。
普通ならば記憶も曖昧な3歳位の時、今でもハッキリと覚えている言葉がある。これは大人から言われた言葉である
「顔かわいそうだね。」
と言われたのである。この言葉は今でも覚えており、インパクトが残り、ショックだった。
自我が芽生え始める位から、私は他の人や、兄姉とは違う部分があるって感じ取っていた。
小学校の頃にそれが確信と変わった。
私は、子どもの頃から太っており、不名誉なあだ名をつけられた。
「赤豚」
と命名されたのである。
今となれば、うまいこと言うよね〜と軽くあしらえるのだが、子ども時代はそうはいかなかった。
言ってきた奴らをボコボコにしていたが、いくら殴っても、殴ってもスッキリしない。
以前大人から言われた、「顔かわいそうだね」と言われたこともあり、こんなあだ名をつけられたのは、自分がかわいそうな奴だからなんだなって思い込んでいたからだと思う。子どものあだ名は破壊力が抜群だからね…
中学生に上がった時にも色々言われ、結局は力で解決し、高校では、相手にするのがめんどくさいので、無視し、あまりにもしつこい場合には、黙らせていた。気持ち悪いとかも言われてたような…(でもこれはブサイクで、行動が気持ち悪かったからだろうな)。
ぶつける所が無いので反抗期の頃は、母親や祖父母に八つ当たりをしていたように思う。
うちには父親はいないから、本当に大変だったと思う。それを受け止めてくれたことは本当に感謝でしかない。
大人になった今も言われ続ける。
訪問看護の営業に行った時、私に直接言ってきた訳ではないが、アザがちょっとと言ってきたケアマネが居たそうだ。まぁそうだよなって思ったのも本当だし、どうでもいいやって思っていた。
どうしようもないことだから、仕方ないや‼︎と割り切れるようになったのは、最近ではある。
私は、SNSのプロフィール写真を子どもの頃のもの、又は顔がはっきりしないものを選んでた。すると、当たり前なんだけど、ある方からお言葉をいただいた。それがすごい嬉しかったし、自分でもネタにできるようになった。
「お前のプロフィール写真を変えろ。顔が分からないと、お前自身を覚えてもらえないだろ。」
と言ってくださった。そこからSNSで自分の顔を晒せるようになった。
それと気づいたこともある。人から、かわいそうと言われ、怒りを覚えていたのだが、結局は周りじゃなくて、自分自身をかわいそうな奴なんだって洗脳していたことに気づいた。25年間生きてきて、受け止められた瞬間だった。
この言葉をいただいたから、自分自身の過去、思ったことを発信しようと決めた。
米津玄師さんのlemonの歌詞にこんな詩がある。「言えずに隠してた昏い過去も、あなたが居なきゃ永遠に暗いまま」
まさにその通り。受け止めるきっかけをいただけた。
あとは、環境だと思う。気にしない人が居てくれるだけで、ありがたいし、嫌ないじり方をしなければ、楽しくネタにできる。
今、夜にも仕事をやっているが、「あざなんて、どうでもいいよ。そんなんで潰れたらもったいないから、無視無視」。と社長が笑顔で言ってくださり、楽しく仕事ができている。
人と違ってかわいそうって言う人や思う人がいるけど、その発想って逆にかわいそうだなぁって思う。そうゆう事を思っているのは、口に出さなくても伝わるので、敬遠される。その人が持ってる情報とかをもらえない。もったいない。
私は、色んな外見の人が居ていいと思う。自分にあざがあるからそう思うのかもしれないが、
あざは個性的で、特殊な外見だよね。
特殊って英語で言ったらさ、「special」なんだよね。なんかかっこいい‼︎と思う私はアホだと思う。
コンプレックスがあって、前向きに生きるのが難しいって言ってる人もたくさんいらっしゃる。自分もそうだったから分かる。
私は25年間生きてきて、あざがあなたらしくていいじゃん、って言ってる人に出会う事もできた。
適当に生きていれば、ステキな出会いがあるもんだなって思う。
今はレーザー治療も進んできている。一回はあざのない顔ってどんな感じなのかなって興味があるから、治療してもいいんじゃないかなって思う。治療がどんな感じなのかを知る事で、更に伝えられることも増えると思う。
色々やっていこうかな。
次のあざの事で、SNSでいただいたコメントの内容も踏まえ、当事者として家族がしてくれた事、対応とかを書こうかと思う。
また、子供というのは、無邪気なので、どうしてもあざについて言ってしまう事がある。私なりの回避方法も、書くつもりでいる。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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