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がんばるのも髪巻くのもスキンケアも自炊もほんと無理

(約6200文字)


ガンバレないよ ガンバレないよ
Yo, そんなんじゃいけないよ

♪フロントメモリー―神聖かまってちゃん


がんばれないことだらけだ。
自分のことも、おしゃれも、ひととつながるのも。

がんばらなきゃいけないことを、パスして生きてる。
なんも無理だけど、こんなんでも人生成立してます。


わたくし、ADHDと双極性障害を抱えながらnoteを書いております。


本田すのうさんの企画 #どうしたって無理な10のこと を見たらどうにも書きたくなってしまい、衝動で書きました。
読みたいところから読んでってください。






1. 努力


それができてたらやる気についてのnoteなんて書いてないんだって。


いや、これかなり深刻に悩んでて。

「文章がうまくなりたいならたくさんうまい文章を読みなさい」って言うけど、本を読むやる気が全く起こらない。


以前みずのけいすけさんの「書けるようになるnote勉強会」で「プロになるためにはどうしたらいいですか?」って聞きまして。
そしたら、「好きな作家さんの文章を写経するといいですよ」って答えてくださったんですよ。

それでしばらくは真面目に写経をやってたんですけど、全然やらなくなっちゃって……。


双極性障害の治療も、運動とか、認知行動療法とか、気分の記録とか、続かないんですよね。
回復している友人を見ると、運動と心理療法とストレスケアを徹底してて。
わたしには、ガチガチに努力して調子を崩さないようにするのは不自由に思えるんですよね……。
なんでわれわれ病者は、健康になるために人生を費やさなきゃいけないんでしょうね。


ままならねー。
最近は、努力ができない自分を否定しない努力をしています。



2. ヘアセット


  • 前髪は作らずピシっとセンターパート

  • 髪の長さは肩より下

  • 髪はアイロンかけない

  • おさげのひとつ結びにする

  • 染めない

駆里もぐ(にくたいのすがた)はこの髪型しかできないです。
駆里もぐ(たましいのすがた)は激マブ金髪ショートヘアなんですけどね。


前髪作ると、絶対に切り忘れるんですよね。
高校生のとき日暮れ時に学校の廊下を歩いていたら、クラスの男子と鉢合わせて「いや怖っ!?」と驚かれました。
幽霊じゃないよー人間だよー。


ヘアセットしてると正解が分からなくなって、延々とイライライライライライライライラしてくるんです。
不器用なので団子や三つ編みもできない。
しばってる髪の毛をちょっと引っこ抜いてふわっとさせるやつ、プロの方にお願いする分にはいいんですけど、自分では絶対にやりたくないです。


本当はショートヘアが好きなんですけど、ショートヘアは髪にふんわりボリュームがでるようにセットしないと、髪が顔の輪郭に沿ってしまって顔の圧が強くなる。
そのセットがめんどくさい。
わたしは「手で塗る」ものがあんまり得意じゃなくて、ワックスも苦手なんです。ベタベタするからね。
スプレータイプのものもあるけど、やっぱり髪型の正解が分からないし、「ワックスしなくても死なんかー」と思っちゃって続かない。


かといって、ミディアムヘアは後ろの髪が外にはねてしまう。
そういうヘアアレンジもありますが、変な気がして落ち着かない。
しかもわたしには髪の毛に癖があって、髪が短いとファイナルファンタジー10のユウナみたいな毛の流れができてしまうのです。


世の女性たちは毎朝ヘアアイロンで髪を伸ばしたり巻いたりしているのでしょうが、お風呂上がりのドライヤーすらスキップするわたしがそんな手間を毎日かけられるわけもなく。
というか火傷こわい。
うしろどうなってるかわかんなくてイライライライライライラしちゃうし。


あと、リンスも無理です。あれ落とすのにどんだけ時間かかるのさ。
普段はリンスインシャンプーにして、どうしてもというときはヘアオイルを使っています。


余談ですが、事前に許可を得ず横髪を作る美容師さんは許せません。
横髪があるとしばったときアニメのキャラクターみたいになってる気がして嫌なんですよ。それをいちいちピンで隠すのも、髪の毛が出てこないか心配になってイライライライライライライライラしますし……。


でもやっぱり、「駆里もぐ」として人前に出るときにはたましいのすがたになりたいです。

◆文学フリマに出るとき
◆何かしらのイベントかお仕事で顔出しするとき

までには、お金を工面して金髪のウィッグとたましいのすがた専用のメイク道具をそろえたいです。



3.スキンケア


  • 風呂キャンセル界隈

  • 歯磨きキャンセル界隈

  • 自炊キャンセル界隈

これらすべてに所属するわたしは、当然スキンケアなど続くはずもありません。


だいたい、お風呂だってシャンプーついでに脇を洗うくらいで、あとはタモリ式入浴法(湯船やシャワーで済ませる)。
顔も洗えばいいほう、メイクした日はクレンジングだけで済ませることもしばしば。

顔洗わなくて困ったことないしな。(これはわたしの肌質がいいだけかも)
みんなそんなにわたしの顔に興味ない。


やっぱり「手で塗る」ものが苦手なので、ハンドクリームや日焼け止めも続かないです。
ハンドクリーム、いい匂いのものをいただくことがあるんですが、豚に真珠なので泣く泣く知人にお譲りしてます。


たまーに「肌がきれいですね」って褒められることがあるんですが。
「手入れ怠ってんだからんなわけねーだろ!?」と反射的に思ってしまうわけです。
あれはやはりお世辞なんでしょうか。
それとも、本心で言ってくれたんでしょうか。
スキンケアを怠ったことにより、疑心暗鬼になっています。



4.包丁使う・大きい調理器具を使う


ちょっとでもめんどくさいと自炊無理です。
いまやってる自炊は、「豚バラ肉を卵焼き用フライパンで焼く」だけ。


包丁でもの切ると、頭痛くなってきません?
力と集中力が要るし、包丁使うのって重労働じゃないですか?
野菜液と肉汁で手べたべたするし。
玉ねぎ切るときはゴーグル必須だし。
食材をカットして冷凍していた時期もあったのですが、
包丁を使うのが嫌で続きませんでした。


で、食洗機に入らないような大きい調理器具を洗うのも嫌。
手冷たいし、狭いシンクで大きい調理器具をうまくすすげるようにぐるぐる回すの大変だし、水でべちゃべちゃになるんだもん。
洗ったら拭かなきゃいけないし。


そういうわけで、我が家には一人用食洗機に入る食器や調理器具しか置いてありません。

兄上から内祝いでトトロのイラストがきれいなお皿をいただいたのですが、そんな大事なものを食洗機には入れられないので友人に譲りました。
喜んでもらえてよかったです。



5.ボール投げる


いいよなあ、ドッジボールで上投げでお茶を濁せるやつはよお。
わたしはそれすらできないから、投げたら相手に取られるか、コートのサイドのほうへ叩きつけるしかないんだ……。


子どもたちとドッジボールすることになってさ。
わたしももう大人になったからきっと投げられるようになっただろうし、子どもたちが見てる手前投げなきゃと思って投げたよ。
ボールは目の前の地面に打ちつけられたよ……。


でも避けるのは死ぬほどうまい。
こっちは自分のできるやり方で「残機を守る」という重要任務をこなしてるのにさ~、避けつづけてると味方から「取れよ」って罵声が飛ぶんだぜ!?


なんでみんな避けるときコートの端っこに固まるんだろうね。
散らばった方が避けやすくない?
団子になったら確実に狙われるし、下手すりゃ二人同時に当たるかもしんないじゃん。
端だと逃げ場もないし。
イワシの群れ的なやつなのかな?



6.声のトーンを抑える・ゆっくり話す


気がついたら声が大きくなって、早口になっています。
これがきついとか、怖い印象を与えてしまっているみたいで。

こないだ、絶望したことがあって。
仲間内でお泊まりに行ったんですよ。
で、メンバーが小さい子どもを連れて来てて。

子どもを寝かしつけたあと、われわれは大人の遊びをしようということでTRPGをしていたんですけど。
議論が白熱するうちに、小さい子が寝てんのに大声になっちゃって。
ガチで声量、コントロールできないのか。
こころで泣きました。


塾講師のお仕事ではじめましての子を担当しまして。
ちょっと繊細な子で、授業前に塾長に
「とにかく優しく、褒め9割で教えてね!!!」
って5回言われました。
「ん~~~~~、不安だなぁ~~~!!」
って嘆いたら、
「だから言ってんじゃん!!!!!」
って追い打ちをかけられました。
相当わたしの話しかたに不安があったみたいです。。。


わたしの早口については、こちらのnoteでも書いています!



7. 複数人の作業での状況把握


大勢で料理をするのが一番苦手です。

ほかにも、会場設営とか、複数人が作業を同時並行で進めるときに、自分がなにをすればいいのかわからなくなって、ボッ立ちになってしまいます。
責任者に聞こうにも、責任者はほかの対応で忙しくしているし。


こないだ、この状況をやりすごすひとつの方法を見つけたんです。

すでにべつの作業をしているひとに、
「わたし、その作業がやりたいので代わってもらえませんか?」
と声をかけるんです。

あるいは、
「お疲れじゃないですか? 代わりましょうか?」
って言うとか。

そうすれば、自分はその作業ができるし、ほかのひとはべつのやることを見つけてくれます。
まあ、この方法が使える状況は限られるでしょうが……。



8.かわいい女性と仲良くなる


当たり前だけどわたしと仲良しの女性がかわいくないってことじゃないですよっ!


「生まれ持った容姿がかわいい」ということではありません。
髪を巻いて、きれいな前髪を作って、かわいいかばんを持って、バッチリメイクをして。
身なりに気合いを入れている女性に、なぜか分厚い壁を感じてしまうのです。

茶髪の女性というだけで、身構えてしまいます。
男性相手だとそんなに苦手意識がないのですが。


「きゃぴきゃぴ」という実体のよくわからない擬音語で表されるような女性に、よくわからない苦手意識があります。
わたしが「陰キャ」という実体のよくわからない概念に示される存在だからでしょうか。


偏見はよくない。いつか直さなきゃとは思っているのですが。
どうにも、壁の向こうへ行くのがこわいのです。



9.オタクとつながる


オタクの世界には作法がある。
その不文律が、わたしにはわからない。
オタクの逆鱗に触れるのがこわくて、オタクの世界に足を踏み出せない。


まず、にわかは嫌われる。
そのため心の中ではいつも「自分のようなにわかがオタク様のはなしに入ってはいけない」という引け目がある。


オタクはTwitterでつながっている。
イベントに行くときも「フォロワーの○○ちゃんに会いました!」など、フォロワー同士のコミュニティで行動している。
オタクのSNSでは作法に気を配らなければならない。
「同担拒否」「地雷」「自衛」「ネタバレ回避」「検索避け」「解釈違い」「注意書き」「ワンクッション」「クソデカ感情」……まあこれくらいしか知らないんだけど。
二次創作ができず、かつ自分の言動がほかのオタクにどう見られているのか気にしてしまうわたしはオタ活専用アカウントを作ることができない。
結果、推しの絵師様の鍵アカや、ポイピクにフォロワー限定で投稿されていらっしゃる絵を見ることができないのである。


Twitterでつながれない→ほかのオタクと交流ができない→イベントに参加するのに気が引ける→一生作法が分からない→……
悪循環です。


コスプレを見るのが好きだ。
しかし、コスプレイヤーとカメラマンに囲まれるのはこわい。
まず、コスプレイヤー様に撮影をお願いするにはコスプレイヤー様にお声をかけなければならない。(人見知り殺し)
お声をかけるのであれば、ポーズ指定などの準備もしていかなければならない。
しかも、スマホで撮影するときは「スマホでもいいですか?」と申し訳なさそうに尋ねるという神聖なお作法があるらしいのだ。
そもそも、写真撮る技術ないんだけど……。

真剣に撮影をしていらっしゃるカメラマン様の邪魔をしてはならない。
写真撮らないのにボッ立ちしてレイヤー様を見てると邪魔になる。というか不審者。第一、通行人がすごいことになってるし。

というわけで、コスプレイベントは会場を歩きまくってコスプレイヤー様と同じ空気を吸いに行っているのです。
屋外の会場だと一般人に紛れられるけど、屋内の会場は無理なので入れません。


イベントなんて行けるわけがない。
同人イベントなんて、見知った間柄のフォロワー同士が仲良さそうにお話したり差し入れしたりしていらっしゃるのだから、よそ者のわたしはきまりが悪い。

現地開催はもちろん、pictsquareでオンライン開催されるイベントでも無理。
アバターの姿でも、自分がどう見られているか、ほかのオタクの邪魔になっていないかこわい。
おなじオンラインでもMMORPGとかは平気なんですけどね。


でも一度、ガチ恋している推しのぬいぐるみを迎えに行くために公式のイベントに行ったんですよ。
恵比寿で3000円で髪巻いてもらいました。

普段着でなるべくおしゃれなやつを着ていったんですが。
周りを見渡すと、

  • レースふりふりのお洋服(当然髪は巻いている)

  • ゲームの中のひとみたいな服(ゴシック?)

  • 東洋系のハイカラな服

かわいい服やカッコいい服着てるひとばっかで、ファッション音痴のわたしは恐れ多い。

同担さんを見つけて、かわいらしいきゃぴきゃぴした格好をされていて、「ああ、やっぱり推しもこういうおしゃれに気をつかうかわいい子が好きなんだろうな。わたしなんかが同担ですみません……」
と卑屈になっていました。


きっと、世のオタクたちも中学生とか高校生のときに、かわいくなる努力をして、オタ活で失敗して、そこから学んできたんでしょうね。
わたしにはそのタイミングと勇気がなかった。
来世ではオタ活を謳歌したいです。



10. SNS運用



いやこれできないと作家としてはまずいんですけどねー!!!

Twitterに毎日ポジティブで有益な投稿をするとか、無理です。
いしかわゆきさんの「書く習慣」も読んだけど、ダメでした。
苦痛で続かない。


でも、Threadsは続けられたんですよ。
500文字という長さが自分にマッチしてたから。


で、1ヶ月くらい続けてて何回かいいねがつき、インプレッションも伸びたんですけど。
フォロワーは0人でした。

「有益なこと書いてるはずなのに! ムキ―!」
ってなっちゃって、モチベがなくなってやめてしまいました。

そう考えると、noteというSNSは成立してますから、ありがたいですね。




以上が、わたしの「どうしたって無理な10のこと」でした!
いや~、われながらどうしようもねえな!
こんだけどうしようもないことがあるけどなんか生きてます! ガハハ!


おんなじことが苦手なひと、ぜひコメントで教えてほしいです!
あとかわいい女性と仲良くなる方法も教えてください!泣




こんな作品を書いてます


この記事を書いたのはこんなひと


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駆里もぐ
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