なんでPolcaは炎上の温床になったのか?
こんにちは、Key-Performanceの井畑です。
今日も人間観察でエンタメ楽しんでますか?
今回は2020年10月1日をもってサービス終了になってしまったカンパアプリ「Polca」についてです。
あのアプリ、大小様々な炎上の温床になってたと思うんですよね。
なので今回の記事では、特に火の勢いが大きかった「やぎぺーPolca炎上問題」をテーマに、Polcaがなんで炎上の温床になったかを考察していきます。
そもそもPolcaって何?
「後輩の結婚祝を買いたいんだけど、みんなカンパして!」
「今度打ち上げやるからみんなカンパよろしく!」
「部室のドアが壊れたからみんなで修理費カンパしよう!」
こんな感じで、「公共の目的のためにみんなでお金を出し合うこと」を「カンパ」といいます。
そのカンパをアプリでやることで、集金の心苦しさや手間をなくし、遠方の人からでもカンパをしてもらえるという利便性を付加したのが「Polca」をいうサービスです。
「やぎぺーPolca炎上問題」とは?
このPolcaってサービス、結構個人的なカンパのためにも使われてたんですよね。
例えば僕の知り合いで、ちょっと周囲から「リーダー格」的なポジションで扱われている人とかは「事故って車修理しなくちゃいけないから、みんなカンパして!」みたいな使い方をしていました。
そんな中で起こったのがやぎぺーPolca炎上問題。
要点だけまとめるとこんな感じです。
【前提】
やぎぺーさん
ブロガー
ブログで生計をたてるためのノウハウや、マインドセットを公開
2018 早稲田卒1年目→人が苦手→克服したい→ヒッチハイク100回→やっ →ブログで月収100万円くらい稼いでるよって公開→たくさんファンがいる状態
※ちなみに今は株式会社を設立していたり、書いた本が約7万部売れてたり
【事件】
・空港を間違えてツアーの往路便がキャンセルになった
・だから飛行機取り直してベトナムに向かった
・帰りはツアーの復路便で帰れると思ってた
・そしたらまさかの復路便もキャンセルになっていることに気付く
・6万円余分に払って帰りの飛行機取り直さないといけなくなった
・やぎぺーさんはその6万円をpolcaという投げ銭サービスで集めた
→炎上
【寄付(投げ銭)した当事者】
やぎぺーのファン
【炎上させた部外者】
ツイッターでやぎぺーが寄付(投げ銭)を募っているのを知った人たち
☆この人達がなぜ文句を言いたくなるかの心理を考察したい!
【寄付した人の心情についての当時の解説】
→やぎぺーのブログやツイッターから日々いい影響を受けていたり、エンタメとして楽しんでいた
→受け取ったがわにはやぎぺーに対しての「信頼」が生まれていた
→やぎぺーが困って助けを求めている→友達が困って助けを求めている時と同じように、当たり前にカンパした☆ここで炎上
なぜやぎぺーは炎上したのか?
僕は炎上させた側の心理は、「自分のアイデンティティ(価値観)が脅かされる事への不快感」ではないかと考えています。
例えば、失恋がショックな理由の一つに、「◯◯さんの恋人」というアイデンティティが崩壊するということが挙げられます。だから失恋の療法の一つに「相手と付き合っていた時の出来事を思い出して客観的事実として再認識する」という方法があります。
客観的に歴史を振り返る事で、アイデンティティを再構築出来るそうです。
上の例の通り、アイデンティティが崩れる事は失恋クラスに自分にダメージを与えます。
じゃあ今回のやぎぺーさんの「ポルカ炎上」がどんなふうにアイデンティティを脅かしたかというと、僕は「仕事に関するアイデンティティ」を脅かしたんだと考えています。
例えば「仕事は嫌だけど、その嫌な事に耐えてお金をもらうことが立派な大人だ」というアイデンティティを持っている人がいるとします。こういう人は、「お金を稼ぐ」=「嫌なことに耐える」=「出来ている人は立派」という世界観を持っています。
今回のやぎぺーさんの事件は、その世界観をぶっ壊しちゃってますよね?嫌な思いをするどころか完全に自己責任でなんの大義名分もないお願いで6万円集まっちゃったんだから。
やぎぺーさんを叩いた人は、無意識的に「これがまかり通ったら今までの自分のアイデンティティが崩れてしまう……」という不快感を感じ取ったので、今まで自分が信じている世界を守るためにやぎぺーに「間違ったもの」になってもらおうとした。
これが、僕が考える「やぎぺーPolca炎上問題」の全貌です。
自分の世界を守るために何かを攻撃している
このやぎぺーさんの事件のように、Polcaを使って「(そこそこの)有名人がなんの苦労もなくお金を稼いでいる(ように見える)」という事実は、いろんな人のアイデンティティをぶっ壊し兼ねないのではないかと。
だからなんとかしてそれを防ごうと攻撃をする。結果としてPolcaは炎上の温床になったのだと思います。
いかがだったでしょうか?
「自分だったらこう思う!」と思いついた方、ぜひコメント欄にて教えていただけるとメッチャ嬉しいです!
では、本日の記事はここまでです。
今日も記事を読んで頂きありがとうございました。また次回もnoteでお会いしましょう。
Key-Performanceの井畑でした。
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