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急成長を遂げる電子コミック市場における漫画の個人配信/出版と、WEBTOON(縦読み漫画)に関する調査レポート

漫画業界における電子コミックの市場は、毎年25%近く成長しており、紙の売上の落ち込みを補って余りあるほどの盛り上がりを見せています。コミティアやコミケといった同人誌即売会の存在や、昨今急速に注目を集めるWEBTOON市場の盛り上がりを見るに、今後も高い成長性を維持する可能性があります。

そこで、今回は市場調査の一環で、「電子コミック市場における漫画の個人配信/出版と、WEBTOONに関する調査を行いました。

私は調査設計に関わっておりますので、簡単な考察も含めてここで結果をまとめていきます。

電子コミック市場 / 漫画業界 / 個人配信・出版 / コミティア / 同人即売会 / コミケ / 同人誌

調査概要

調査概要は下記となります。ナンバーナインはマンガ家さん向けのサービスを提供しているため、現在か、過去にマンガを制作されている方を対象として調査をおこないました。

・地域:全国
・性別:男女
・年齢:15-69
・サンプル数:500サンプル
・対象者
 ①現在漫画を制作している

 ②過去に漫画を制作していた
・実施時期:2021年12月14-15日
・調査会社:D&M

漫画の電子書籍/デジタル配信会社の知名度は?

Q1. あなたは現在/過去に、漫画を制作されているとのことですが、下記の「漫画の電子書籍/デジタル配信会社」についてご存知ですか?知っている/聞いたことがある会社を全てお選びください。

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ナンバーナインの知名度は21.2%。結果として、ナンバーナインが他社をおさえて、「最も知名度の高いマンガのデジタル配信のサービス」となりました。

ただし、各社のスコアの差はまだ小さく、圧倒的ナンバーワンにはなれていないため、ここからさらにがんばっていきたいと考えています。

縦読み漫画(WEBTOON)について

続いて、ナンバーナインが注力する縦読みマンガ(WEBTOON)についての設問です。

Q2. あなたは、現在/過去に漫画を制作されているとのことですが、縦読み漫画(WEBTOON)に興味はありますか?あてはまるものをひとつお選びください。

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縦読みマンガに興味がある以上(制作している+制作していた+制作してみたい+興味を持っている)で61%。マンガ家さんの過半数以上が縦読みマンガに興味があるという結果になりました。

さらに既に縦読みマンガ制作経験がある人も、21%と多くのマンガ家さんが始めていることがわかりました。

逆に、興味があるけどまだできていない方もいらっしゃいますし、そもそも知らないという方もいるので、縦読みマンガの制作のサポートや、啓蒙活動もしていかなければいけないと感じました。

漫画家が欲しいサービスは?

Q3. あなたが、漫画制作をしている/したことがある身として、欲しいと思うサービスはありますか?思いつくことを、何個でも自由にお答えください。

こちらはフリーアンサーの設問だったのでいくつか、抜粋してみます。

裏側から描いた画像が見られる
無名の作家の作品が読者にアピールできる場
編集さんとの打ち合わせがスムーズにできる
筆入れ代行
背景や効果の素材データのサービス
投げ銭システム
著作権保護
AIによる自動でのトーン貼り
縦書き用のマンガのトーン
酸素カプセル
画材をコンビニのように買えるお店
ネタがかぶっていないか調べたい
スマホでのマンガ制作に特化したアプリ
コツを教え合うサイト
アシスタントのシェアサービス

などが挙げられました。こちらは一部抜粋で、かなり多岐に渡るニーズがあるのだなと感じました。これらのコメントを参考に新しいサービスを開発していく必要があります。

つづいては、漫画制作に関してほしいサービスについてです。

Q4. あなたが漫画制作をしている/していた身として、興味がある/使ってみたいと思うサービスはありますか?あてはまるものを全てお選びください。

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結果としては縦読みマンガ、素材・資料共有サービス、漫画編集サービスのスコアが高くなりました。縦読みマンガへの注目度の高さが伺えます。

ただし、その他のクラウドファンディングや確定申告、それ以外のスコアもそれぞれ低くなく、それぞれが需要があるのだと感じました。

ナンバーナインの利用意向

Q5. ナンバーナインは、漫画家のための電子書籍配信サービスです。電子出版に関する知識がなくても、ナンバーナイン上で作品を入稿でき、最大147の電子書籍ストアで配信・販売することができます。あなたはナンバーナインの電子書籍配信を利用したいと思いますか。

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最後にナンバーナイン 社のサービスの利用意向について聞かせていただきました。

結果としては、54.8%と過半数以上の方に、利用したいと言っていただける結果となりました。まずは方たちに利用していただき、満足してもらえることが重要だなと思っています。

利用したくないという声もしっかり受け入れつつ、漫画業界・電子コミック市場を盛り上げていくために、サービスの改善に尽力していく所存です。

簡単にですが昨年末に実施した調査についてまとめさせていただきましたが、定期的に定量調査はおこなっていきたいと思います。

ナンバーナインは絶賛採用拡大中

ナンバーナイン社は2022年さらに新しいチャレンジをしていきます。そのためにメンバーを大きく募集しています。

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