田中大介@カケハシ・スタイル

埼玉県寄居町。Web制作会社の代表であり、中小企業診断士であり、CDネットショップ店長(2000年創業)。マーケティングやブランディングや経営をテーマに書いています。 https://kakehashi-style.com/

田中大介@カケハシ・スタイル

埼玉県寄居町。Web制作会社の代表であり、中小企業診断士であり、CDネットショップ店長(2000年創業)。マーケティングやブランディングや経営をテーマに書いています。 https://kakehashi-style.com/

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提供価値づくりフレーム。誰でも「提供価値」が考えられる!?

カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のための「マーケティングの教科書」』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく解説してまいります。 前回までに、選ばれるためには「提供価値」が大切で、「提供価値」とはモノとコトの2つに分けられることをお伝えいたしました。 モノとコトの2つで整理できたところで、提供価値を一言で表現してみましょう。 なかなか一言では難しい? そんな皆さまのために、提供価値づくりフレームを考

    • ブランディング成功のポイントとは?

      こんにちは、カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中です。 ブランディングを成功させるポイントについて考えてみたいと思います。そもそもブランディングが成功している状態とは、どんな状態でしょうか? 例えば、ある2人が会話しているとします。「これって、ショップAっぽいよね」「たしかにそうだね。ショップAっぽい」という時、ショップAのブランディングは成功していると言えるでしょう。ショップAの「らしさ」が2人の間で共有されている状態。 「らしさ」を紐解いてみたいと思います。

      • お客さま目線で考えるサイト構成とは?

        こんにちは、カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 事業内容が多い場合、ホームページの構成はどのように考えればいいでしょうか? ポイントは、サービスではなく、困りごと(=ニーズ)から考えることです。 ある社会福祉法人からホームページ制作の相談を受けました。 ホームページ制作の目的は、自分たちの事業を住民にもっと知ってもらうことです。 事業についてお聞きすると、サービスは多岐にわたっており、一般的には内容が分かりづらいサービスも多い印象です。 大切なのは

        • 採用につながるサイトリニューアル、採用サイト制作のポイント

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 働き手不足で採用は年々難しくなっており、採用強化を目的にしたWebサイトのリニューアルや採用ページの追加の依頼が増えています。 ずばり採用につながるサイトリニューアルや採用ページ制作のポイントは何でしょうか? キーワードは「働きがい」です。 求職者は、求人情報を見た時、その会社のホームページを必ずチェックするはずです。そこでその会社で働くイメージを持てるかどうかが採用の成否を左右します。そのために重要になるのが採

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          「モノを売る」のではなく「買う体験を提供する」

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 ある日の夕方のニュースで、丸亀製麺が出ていました。その中で、社長が「うどんを食べる体験」と話していたのが印象に残りました。 うどんを提供するのではなく、うどんを食べる体験を提供している、ということですよね。うどんを食べる体験をいかにワクワクしたものにするか。きっとそこを追求した結果が、あの丸亀製麺の店作りにつながったのでしょう。 「モノを売る」のではなく、「モノを買うという体験を提供する」と捉えてみる。そこが大事な

          「モノを売る」のではなく「買う体験を提供する」

          顧客ニーズは一人十色!?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 マーケティングにおいては、顧客ニーズを捉えることが大切です。 ニーズに合わせた商品・サービスを開発し、ニーズに応えるという「価値」を訴求することで顧客に選んでもらうことが「マーケティング活動」と言えます。 顧客ニーズは時代によって変化しています。 もう10年ほど前に

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          ペルソナを考えるポイント

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回までにペルソナの重要性について説明いたしました。 今回は、ペルソナを考えるためのポイントをお伝えいたします。 下記にペルソナを考えるための質問を用意しました。この質問に答えていくことで、ペルソナを考えることができます。 質問は大きく①基本属性と②ライフスタイルや

          ペルソナを考えるポイント

          あれこれ手を出さず、一つのことに集中することの大切さ

          私はギターが好きで、Youtubeでギター講師の動画をよく見ます。 そこで、練習のポイントが紹介されていました。 その講師は、ジャズ・ギターを習得する時、師事する先生が出す課題だけに絞り、そのフレーズだけを練習し、体に覚え込ませたそうです。 講師曰く「熱いものを触ると反射で手を引っ込めるように、考えなくてもそのフレーズが出てくるようにする。」 色々なフレーズをたくさん練習するのではなく、一つのフレーズに徹する。 星野リゾートの星野社長が、良いビジネス本があったら、そ

          あれこれ手を出さず、一つのことに集中することの大切さ

          このガソリンスタンドには、きっと理念がある。

          行きつけのガソリンスタンドでは、雨の日だと洗剤をつけて窓を洗ってくれます。 雨の日以外でも、丁寧に窓を拭いてくれますし、室内を拭くための布巾もくれます。 冬の寒い日でも、店員さんは常に外で待機していますし、スタンドに入ると、大きな声で案内もしてくれます。 一方で、ガランと誰もいなくて、ダルそうに店内から出てきて、ただガソリンを入れるだけのガソリンスタンドもあります。 両者は、やっている仕事が違うと言えるでしょう。 行きつけのガソリンスタンドは、きっと「気持ちの良いカ

          このガソリンスタンドには、きっと理念がある。

          多くの人に選ばれたいから、ペルソナを考えたくない!?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回は、ペルソナを考えることで、提供価値が定まり、結果として選ばれるビジネスモデルを作れるようになることをお伝えしました。 ペルソナの話をすると、よくこう言われます。 「ターゲットを絞ってしまって大丈夫でしょうか?色々な人に来てもらいたいんですけど。」 実際には、ペル

          多くの人に選ばれたいから、ペルソナを考えたくない!?

          「普段」から一歩距離を置くことの大切さ

          帰省した息子を一人暮らし先まで送っていきました。 妻が息子の家の掃除をしている間、近くを散策しようと思って調べてみると、なんか良い感じの本屋を発見。 古民家をリノベーションした小さな本屋さんで、息子の家から徒歩で6分です。 大通りから奥に入ったところにあって、目立つ看板はないし、ちょっと恐る恐るお店の中に入ると、文脈ごとにセレクトされた本が静かに並べられていて、素敵な空間です。 森田真生『偶然の散歩』など3冊を購入し、店内のカフェスペースで1時間ほど読書をしました。 『偶

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          ペルソナを考える目的とは?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回は、弊社オリジナルの価値づくりシートで、ビジネスモデルを整理する方法をお伝えしました。 価値づくりシートを作る目的は、現状のビジネスモデルを整理した上で、提供する価値をより高める新たなビジネスモデルを作っていくことにあるはずです。 新たなビジネスモデルを作るにあ

          ペルソナを考える目的とは?

          ノートに書くと整理される?アイデアが浮かぶ?

          今日は、知的生産におけるノートに書くことの重要性についてです。 私は、何かを考える時は、とにかくノートに書き出してみることにしています。 例えば、朝礼で何かを話すとして「話すことがない!」という時に、極端に言えば「今日は何を話そうかな」とそのまま思っていることを書いてみる。 テーマが決まってなかったり、結論が見えてない状態で、とにかく浮かんだキーワードを書いてみる。 そうすると、自然と言葉がつながっていき、思考も整理されてきて結論も見えてくる、という経験をしています。

          ノートに書くと整理される?アイデアが浮かぶ?

          ビジネスモデルを考えるフレームワーク「価値づくりシート」

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回に引き続き、ビジネスモデルについて掘り下げていきます。 前回、ビジネスモデルとは「価値を創造し、価値を提供する仕組み」であると定義しました。 第4回の記事で、価値を「モノ」と「コト」で考えることが大切であるとお伝えしました。 下記のように整理できます。 これを

          ビジネスモデルを考えるフレームワーク「価値づくりシート」

          そもそも中古品をなぜ購入する?中古品販売の提供価値とは?

          日経XTRENDの2024年4月号を読みました。印象に残ったのは「なぜユニクロ、無印がリセール市場に参戦?」という記事でした。 国内リユース市場は拡大しており、大手メーカーによるリセール市場への参入が増えている中、ユニクロが立ち上げたのが「UNIQLO古着プロジェクト」。顧客からユニクロの衣料を回収して中古として販売するわけですが、面白いのは2種類の売り方があることです。 1つは、検品・洗浄して安く販売する一般的な中古の売り方。もう一つは、染めと洗い加工を施し、ビンテージ

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          そもそもビジネスモデルとは何か?ビジネスモデルを簡潔に定義する。

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回までに、マーケティングとブランディングの基本について一通り解説しました。マーケティングは、「顧客に選ばれ、選ばれ続けるための仕組みづくり」と定義しました。さらに、選ばれるためには、提供価値=「らしさ」を言葉にして明確にすることが大切であり、その「らしさ」が顧客に1

          そもそもビジネスモデルとは何か?ビジネスモデルを簡潔に定義する。