パレスチナとポピーの季節
こんにちは、日本×パレスチナのカワイイを届けるクリエーションブランド「架け箸」です。
春。オリーブ畑の足元には深紅の花が咲き乱れます。
パレスチナで育つポピーは日本で見かけるオレンジ色のものとは種類が異なり、綺麗な赤い花弁が特徴です。
このポピーをクロスステッチ刺繍にするとこんな感じ⇒
この春、うちの協働パートナー団体から届きました。
折角の機会だからもう少しパレスチナとポピーの関係性を調べてみようと思い立ち、今月のnoteのテーマに。
ナショナルシンボルとしてのポピー
赤・黒・白・緑を有するポピーは旗と同じ色をしていて、更に、深紅は今も今までにも犠牲になってきた人々の血を表すとして、パレスチナの国花に指定されています。
なので、この半年間も、それ以前も、パレスチナを描いた美術作品には度々ポピーが登場しています。
例えばInstagramで #artforpalestine で検索すると
海外通販サイトEtsyでも関連商品が沢山出てきます
地元のカフェ「The Velvet House」さんでもFlowers for Palestineという取り組みをされており、先日ポピーを工作するワークショップを開催。今度は出来上がった花をお手製のリーフレットと共に街ゆく人に配る試みを計画されています。
イギリスでのダブルスタンダード
パレスチナの人々、その周りの人々にとって大切なポピー。
実は、第一次世界大戦以降の戦没者を思い出すためのシンボルもまたポピーなんだそう。
ヨーロッパの激戦地を目の当たりにしたカナダ人の医師が、戦場だった場所に咲き乱れるポピーを詩にしたためたのがきっかけで、以来イギリスでは毎年11月に式典が開催され、その折にはポピーが登場するそうです。
しかし、イギリス、ロンドンではガザ攻撃を止めるために毎週土曜日に大規模なデモが開かれており、昨年はこの式典と日程・時間が重なったのだそう。
これを受け、スナック首相はパレスチナのためのデモを中止させるよう警察に通達をし、市民団体からの抗議に発展しました。
X上では
「じゃあ彼らはこの日を選別的なメモリアルデーと呼べばいい」
という批判コメントも。
加えて一点、イギリス国家が行うこのメモリアルデーで追悼されている市民・兵士のなかには、当時イギリスの委任統治領だったパレスチナで、イギリス兵として戦ったパレスチナの人々も含まれていて当然で、増々選別的である、という批判への論理だった回答は難しいのではないかと記事を読んで感じました。
ちなみに、他の記事を見てみると、この日デモは開催され、警察も実施についての介入はしない方針で要請をはねたそうです。
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ポピーはパレスチナでزهرة حنون(ハンヌーンの花)などいくつかの呼び名があるそうです(刺繍の生産者はハンヌーンと言っていました)。「情熱的な」という形容詞から来ているとか。
春の美しいパレスチナをこの目で見てみたいし、皆が安心してそれを堪能できるようにと思います。
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