【開業するために必要なこと1】独立開業するにはまず何をすべき?
Question
現在勤めている会社を辞めて、独立開業しようと決心しました。フリーランスになるには、まず何をすべきでしょうか。また今勤めている会社にお願いすべきことがあれば教えてください
Answer
会社に勤めている方を前提に、開業準備チェックリストを用意しました。退職前にやるべきことと、退職後にやるべきことに分けて、1つ1つ実行に移していきましょう。
まず、退職前にやるべきこととして、一番大切なことは、事業計画を立てることです。事業計画といっても、すぐに銀行からお金を借りるのでなければ、正式な「事業計画書」を作成する必要はありません。
独立開業について、何となく頭でイメージしていることを、文章や数字で具体的なカタチに落とし込むことが重要です。
事業計画を考えることを通じて、自分の将来像が明確になり、やりたい仕事を得るために必要なもの、お金、スキル、コネクションなどが具体的になってきます。このプロセスをしっかりと踏むことに時間をかけましょう。
計画があいまいな状態で、会社を辞めてしまうのは失敗のもとです。事業計画の立て方については、後で記載する「事業計画の立て方を教えて!」で具体的に説明します。次に大切なのは、家族の理解を得ることです。もし失敗してしまったら迷惑をかけるのは家族です。
お金に困ったときも、最初に頼りにするのは両親や夫・妻などの家族です。家族からすると、応援したい反面、とても心配に思っているはずです。説得力のある事業計画を立てたうえで、家族に説明してみましょう。
とはいえ、計画ですから、あくまで仮定に基づく話で、将来のことはわかりません。家族に納得してもらうためのポイントは、具体的な「撤退ライン」を決めて、あらかじめ伝えておくことです。
例えば、「1年後に売上が〇〇万円を超えなければ、デザイン会社に再就職する」「3年経っても赤字だったら転職する」などのように、撤退ラインを明確にして、独立開業への決意を見せられれば、きっと家族にも安心してもらえるはずです。
チェックリストをみると、独立するまでにいろいろとやるべきことはありますが、本書の指すクリエイター(フォトグラファー、イラストレーター、デザイナー、アニメーターなど)の仕事は、飲食店や小売店を開く方に比べると、お店の設備や営業資格も不要ですし、資金面でも楽に開業できます。
重要なポイントについては、この後で個別に解説していきますので、1つ1つ不安を解消していきましょう。
開業準備チェックリスト①
開業準備チェックリスト②
▼出典
『駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備Q&A』
(桑原清幸・玄光社)
キャラクターデザイン=山内庸資
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