【DAY 20】 睡眠トラッカーの活用法
睡眠トラッカーは、睡眠の質やパターンを理解するための便利なツールです。今回は、睡眠トラッキングデバイスを使って自分の睡眠状態をチェックし、より良い睡眠を得るための方法について詳しくお伝えします。
1. 睡眠トラッカーの基本機能
1.1 睡眠段階のモニタリング
睡眠トラッカーは、睡眠中の異なる段階(浅い睡眠、深い睡眠)を測定してくれます。これにより、自分がどのタイミングで最も深く眠れているかを把握できます。たとえば、深い睡眠の時間が少ない場合、寝具や睡眠環境を見直すきっかけになります。
自分の睡眠をデータ化することは自分の睡眠状態を知るうえでとても役立ちます。どのような特徴があるのか、どこで起きやすいかなどを知ることで対処法が変わってくるからです。
ちなみに睡眠トラッカーとは腕時計などのスマートウォッチが有名ですが、指輪リングや頭に装着するものなど様々なものがあります。
1.2 睡眠効率の測定
トラッカーは、ベッドに入ってから実際に眠りにつくまでの時間や、夜中に目が覚めた回数などを記録します。これにより、寝つきの良さや、夜間にどの程度目覚めているかを客観的に理解でき、改善策を講じるための指標になります。
2. 睡眠トラッカーのデータ活用法
2.1 睡眠データの分析
トラッキングデバイスは、毎晩の睡眠データを蓄積し、週や月単位でのパターンを分析するのに役立ちます。これにより、自分の睡眠がどのように変化しているかを長期的に観察できます。たとえば、ストレスが増えた時期に睡眠がどのように影響を受けているかを確認できます。
睡眠のデータに関して「難しそう」と感じられる方は少なくないかもしれません。しかし、「最近の睡眠は良くないから日常生活を少し変えてみよう」くらいで十分です。また、あくまで睡眠は主観的な睡眠の満足度と客観的なデータによる満足度は乖離することもよくあります。
そのため、睡眠データを全て信じるのではなく、あくまで目安として捉えていただくのが良いかと思います。
2.2 改善のためのフィードバック
多くの睡眠トラッカーは、アプリを通じて改善のためのアドバイスを提供します。たとえば、「毎日同じ時間に寝るように」といった基本的なアドバイスから、寝る前のリラクゼーション方法の提案まで、個別のデータに基づいたサポートが受けられます。
最近の睡眠アプリでは睡眠の専門家がフィードバックをしたり、AIが過去の情報から導き出したりと様々な手法がとられています。
しかし睡眠は基本的に「それは分かっているんだけど、、」というような回答が返ってくることが多いのではないでしょうか。
そうなんです。睡眠は基本的に良しとされる生活習慣をどれだけ愚直にできるかが大切なのです。スマホやインターネットなどの普及によって娯楽が増えたことをきっかけに睡眠時間が削られ、さらには睡眠の質まで低下してきています。
「睡眠は引き算」と言われているように基本的な生活へ戻ることができるように悪いものを引いてあげることが質を高める近道なのです。
3. 自分に合ったトラッカーの選び方
3.1 睡眠トラッカーの種類
トラッカーにはウェアラブルタイプ(腕時計型など)やベッドに取り付けるタイプなどさまざまな種類があります。自分のライフスタイルや使いやすさに合ったものを選ぶことが大切です。
基本的には腕時計型のトラッカーが主流ですが、違和感を感じられる方も一定数いるため、そのような方は他のトラッカーを選んでみてはいかがでしょうか。
3.2 必要な機能を考慮
すべてのトラッカーが同じ機能を持っているわけではありません。たとえば、心拍数や呼吸パターンを詳細にモニタリングする機能が必要なのか、それともシンプルに睡眠時間を測定するだけでよいのか、自分の目的に合った機能を備えた製品を選ぶことがポイントです。
まとめ
睡眠トラッカーを活用することで、自分の睡眠パターンを詳細に把握し、改善に役立てることができます。データをもとに、自分に合った生活習慣やリラックス法を取り入れることで、より質の高い睡眠を得ることが可能です。
参考文献
Hirshkowitz, M., et al. (2015). "National Sleep Foundation's sleep time duration recommendations: methodology and results summary." Sleep Health, 1(1), 40-43.
Arnal, P. J., et al. (2015). "The physiology of napping and the effects of sleep inertia." Sleep Medicine Reviews, 19, 123-131.
O’Donnell, D., et al. (2018). "Wearable sleep trackers: their impact on sleep hygiene and duration." Journal of Sleep Research, 27(3), e12660.
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