【東・東南アジア周遊日記②〜台湾編〜】
~前回韓国編のおさらい~
初めての1人旅1カ国目はソウルに決まり、異国の地に無事上陸した少年は、韓国滞在最終日に食中毒になり、度重なる嘔吐と下痢のおかげで手足が痺れ始め、順当に脱水症状の道へ。このままではまずいと思った少年かけちゃんは韓国の友達に協力してもらい、救急車で延世大学病院へ搬送してもらった。約1時間の点滴の末、なんとか力が入るまでに回復。発熱を抱えたまま、予定通り夜23時のフライトで台湾へ✈️
~台湾編~
AM1時過ぎに台湾桃園空港へ到着。
初めての台湾の上陸に喜ぶ暇もなく、発熱下痢持ち少年は苦しみながらホステルへ。
深夜の空港タクシーは基本的にぼったくりが横行しているため避け、空港近くのホステルを予約していたために、歩きで行こうと試みた。
しかし、車でしか通れないことを確認し断念。台湾桃園空港はタクシー会社が運営していたことから、しっかりと適正価格でメータータクシーに乗ることができた。
(深夜の空港周辺を探索してしまったことでかなりのタイムロス)
宿泊先は事前に空港の近くに取っていた。チェックイン時間はとうに過ぎることが分かっていたため、ホステルには事前に連絡を入れており、無事入れると思っていた。
気づけばAM2時過ぎ。
ホステルの前まで送ってくれたタクシーの運転手さんにお礼を言い、タクシーのおっちゃんは去っていった。
空港から比較的近かったためお世辞にも栄えているとは言えず、どちらかと言うと田舎で不気味だった。寝ている数匹の野良犬を横目に中路に入って進むこと数十秒、宿泊するホステルを見つけた。
ホステルのドアに私の名前と部屋番号が書いた貼り紙があり、施錠されたドアを開けるパスワードなどはなく、ドアの横にあった電話でスタッフに連絡を試みた。
数コールの末、なんとかスタッフと繋がった。
「スタッフ起きてて良かった〜!これで中に入れる!シャワー入って寝ようかな?それとももう先に寝ちゃおうかな?」
そう考えていたのも束の間、スタッフは全く英語が話せない。いや、今思うとあえて話さなかったのかもしれない。
発熱と下痢の中、ドアを開けてもらうように何度も言った。しかも誰でも分かるような簡単な英語で。
しかしスタッフの男性は、幾度となく台湾語で何かを言っており、簡単な英語すら使おうとしない。
どう考えても名前と事前情報から私が日本人だと言うことは知っているだろうに。
急に電話を切られ、少しの間ドアの前で待っていた。
「おそらく待っていたら開けてくれるだろう」
そう思いながら待つこと5分。
なかなか開けに来ない。
さすがに早く休みたかった私はもう一度電話をかけた。
繋がらない。何コール待っても。
「あ、あれ?終わった?詰んだ?」
AM2時にど田舎で土地感のない発熱下痢持ち旅人が1人。
本気で死を覚悟した😅
このままではまずい、何か手を打たなければと思い、Googleマップを駆使してホテルを検索した。
「近くに3つしかない。。」
今度こそ詰んだー😭
今まで育ててくれてありがとう😇
この中で深夜2時の今から予約が取れるところを探さなければならない。まずそもそも台湾の電話番号を持っていなかったため、電話を直接かけることができず、ネットでの口コミを頼りに情報を得ようと試みた。
当たり前だが、
「深夜2時に予約を取ってそのまま泊まれました!!ありがとうございます!!」
みたいなコメントがあるわけがない。
空港に帰って椅子で寝るという選択肢を視野に入れつつ、とりあえず3つのホテルに直接行き、交渉するしかないと思った。
歩ける距離では到底なかったため、タクシーは必須。
「よし、とりあえずタクシータクシー。あれ?」
もう一度言っておくが、ここはど田舎だ。
深夜2時に走っているタクシーなんているわけがない。
一応台湾はUberが使えるが、どんなに近くても5000円という固定価格になっていた(深夜だから?)。
Uber の画面を見ながら絶望の淵に立たされていた少年だが、ちょうど運良く一台のタクシーが200m程先のコンビニに停まった。
これが本能というものなのだろうか。
気づけば無意識のうちに、タクシーが出発しないように全速力で走っていた。
無事間に合った。
コンビニから出てきた運転手さんにホテルまで連れて行ってくれないか交渉した。
仕事終わりだったのか、少々面倒くさそうだったおじさんだったが、そこまで遠くなかったことが功を奏し、近くのホテルまで連れて行ってくれた。
適正価格でメーターを動かしてくれた運転手さんに心の底からお礼を言い、ホテルの受付へ向かった。
私には考えがあった。
なぜこのホテルを一番最初に選んだか。。
それはGoogleマップでの写真を見るに、「モーテル」感満載だったからだ。
ちなみにモーテルは日本で言うところの❤️ホテルのようなもの。
私の作戦は的中。
❤️ホテルであれば時間関係なくチェックインできるだろう、と。そのような見解だった。
土下座なんてものでは済まないくらいの熱い気持ちで泊まらせてくれと頼んだ。
発熱していたこともあり、その熱がさらに後押ししてくれたのだろうか。
土曜日だったこともあり、かなり埋まっていたが、なんと一室、310号室が奇跡的に開いていた。もちろん部屋番号まで今でも覚えている。
休日祝日価格でお値段はかなりのものだった(約12000円)が、命には変えられないと思い即決。
「部屋に入るまでは油断できない」と思いながら、クレジットカードの不備がないことを望んで支払い。
無事鍵を受け取り、入室に成功。
そこにはキングサイズのベッドにシャワー、バスタブと最高の環境があった。
こうして深夜2時半にして、少年はようやく部屋を確保できた。
サッとシャワーを浴び、せっかくならとバスタブにも入り、解熱剤を飲んで寝た。
「これで寝ることができる!!」
しっかりと寝ることができ、朝起きると熱は引いていた。
こうして❤️ホテルに命を助けられた少年は翌日、友達と会うために台北へ向かった。
バスが安い。Googleマップが便利すぎる。交通カードe-cardが便利すぎる。
その後、台北101、国立故宮博物院、九分、夜一など主要観光スポットを周って3泊4日の台湾旅を終えた。
1人旅を初めて1週間、信じられないくらい濃い経験をした。
生きてさえいれば、のちにネタにできるとはまさにこのことである。今となってはいいネタができて良かったと心底思う。(当時の自分はかなり苦しんだが、、笑)
こうして少年かけちゃんは、なんとか日本から東南アジアは行く途中にある東アジアの韓国・台湾旅を終え、いよいよ東南アジアへと向かう。
3カ国目はタイのバンコクだ。
このまま行くと、初めてのバンコクでも間違いなく、想像もできなかったような経験をすることになるだろう。
嗚呼、楽しみで仕方ない。
来い。逆境。
全部ネタにしてやる。
次回。タイ編
~23歳ペーペーによるバンコク夜の街~
【台湾4泊5日滞在費:円】
(深夜に着いたため実質3泊4日)
①飛行機代(韓国→台北):26,645
②交通費:4,755
③食費:4,161
④宿泊費:22,538(内❤️ホテル)
⑤娯楽費:6,787
⑥その他:0
計64,886円
【宿泊先】
①泊まれなかった(おかげさまで思い出に残る経験をさせてくれた)ホステル
②命の恩人❤️ホテル
③滞在の万人受けするおすすめメインホステル
④泊まってみたかったホステル