【東・東南アジア周遊日記④〜タイ編part2〜】
前回のあらすじ
東アジアと東南アジアの違いを目の当たりにした少年かけちゃんは、バックパッカーの聖地「カオサンロード」へ向かった。そこはサソリやワニなど様々なものが売られており、まるで別世界のように感じた。夜になり、カモのフリをしてキャッチ(女性のみ)にあえて捕まりに行ったが、気付けば瓶ビールを片手に1人でお店の中に座っていた。なんともチョロい男だろう。男ってばかだけど楽しい。
「タイの観光地、値段高すぎ問題に言及」
カオサンロードで楽しい夜を過ごした少年は翌日、「ワット・プラケオ」、「ワット・ポー」、「ワット・アルン」と言う寺院巡りに行った。
ここはおそらく、バンコクの寺院の中では四天王ならぬ「三天王」、王下七武海ならぬ「王下七武寺院」に入っているほど有名だ。
バンコク観光を検討した方であれば、まず聞いたことのある寺院ではなかろうか。
「仏教ならではの寺院見るの楽しみだなぁ」
「とりあえず観光らしいこともしとくか、ふぅ、にしても暑いな〜」
2つの対極の思いを持ちながら寺院へ向かった。
はじめは「ワット・プラケオ」
とりあえず入場料が高い。500バーツ
日本円にしておよそ2,100円
現実的に躊躇う自分もいたが、「せっかく来たから」と魔法の言葉を囁かれたことで背中を押されて入場。
確かにすごい。見る価値は十分にある。たくさん見る場所がある。そしてとにかく人が多い。以上。
と、すごいことはすごいが、まあ2度目はないといった感じだ。
切り替えて徒歩で近くの「ワット・ポー」へ
入場料300バーツ。
「おぉ!安いじゃん!」とワット・プラケオの作戦にまんまとハマる寸前で正気を保つことができた。しかし、タイにわざわざせっかく来ているわけである。
ここでまた「せっかく」と言う言葉に押され、入場する。
「1200円か〜」と思いながら渋々。
タイの観光スポットは基本的に現地人価格と観光客価格で値段が分けられている。しかもかなりの差だ。
つまりは観光客からふんだんにお金を搾り取ろうと言うわけだ。「せっかく」と言う言葉を後ろ盾に。虎の威を借っているわけである。
分かっておきながらまんまとハマる自分が情けない。が、どうしようもできない。
「せっかく来たから」と言う言葉のインパクトがあまりにも強すぎる。ここで「せっかく」を自ら否定しまえば、旅で後悔が残るかもしれない。後悔は誰しもができるだけ避けたいものであるため、その心理を痛いほど突いてくるのである。
これこそがまさに真理である。
モヤモヤしながらもワット・ポー観察終了。
最後の観光地「ワット・アルン」まではチャオプラヤ川を渡らなければならないため、「ターティヤン」という船着場へ向かう。
1人5バーツ。約21円。
これは助かる。
ものの1分で反対岸にあるワット・アルンの最寄り船着場へ到着。
ここでも入場料を払う。
200バーツ。およそ820円。
もちろん言いたいことはあるが省略する。過去の書き込みから気持ちを察していただきたい。
見るとこだけしっかりと見た後は効率よく帰宅。
ワット・アルンに関しては、入場の際に無料で水をもらえたのは嬉しかった。
結局3つの寺院巡りで合計1000バーツ。約4200円。
さぞかし儲けていることだろう。
経験としては良かったのかもしれないが、もう二度目はない。
そんなこんなで夜がやってきた。
今日は疲れていたため、タイ古式マッサージへ絶対に行くと決めていた。
カオサンロード付近のマッサージ店に到着。
評価の高い場所を選び、比較的安い値段で1時間全身マッサージを受けた。
値段は250バーツ(約1100円)。毎日来たいくらいだ。
さて、明日は世界遺産「アユタヤ」へ行こう。
「せっかく」タイに来たのだから。
次回
【東・東南アジア周遊日記⑤〜タイ編part3〜】
「世界遺産を作り、世界遺産ビジネスで儲けたい」