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虫歯の原因ってどういうもの?予防法は?

虫歯は万病のもとと呼ばれており、虫歯ができることで全身のいたるところにトラブルが発生しやすくなります。なんとなく体調が悪い、とお悩みの方の中には、口腔内トラブルが発生している方もいるかもしれません。
虫歯になってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか? 今回は虫歯になってしまう原因や予防法などについてご紹介します。

むしば②

虫歯ってどういう状況?

食べ物を食べると、食べかすが歯の表面に付着してプラーク(歯垢)になります。プラークは虫歯の原因菌と呼ばれるミュータンス菌という雑菌の大好物です。ミュータンス菌はプラークを餌にしてどんどん繁殖します。繁殖する際に酸を出すのですが、この酸が歯の表面を覆っているエナメル質を溶かし、穴をあけます。歯の表面が溶け、穴があいてしまうことで虫歯になってしまうのです。

実は、日本人のほとんどの方の口腔内に、ミュータンス菌が潜んでいます。しかし、しっかり対策をしていれば、再石灰化(エナメル質を再生すること)によって穴はあきません。つまり、虫歯になってしまうのは、再石灰化が追い付かないほどにまでミュータンス菌が繁殖してしまうことで発生してしまうとも言えます。
虫歯にならないようにするためには、口腔内のミュータンス菌の数を減らしたり、そもそも餌となるプラークが口の中にできないよう気を付けたりする必要があるということです。

虫歯の進行
C0
表面が少しだけ溶けた状態です。多少表面の色が濁ったりしますが、見た目にほとんど変化はありません。歯科医で発見されても経過観察となることが多いです。

C1
エナメル質に小さな黒ずんだ穴があきます。自覚症状はほとんどありませんが、歯科医が発見した場合は治療が必要と判断される可能性があります。

C2
虫歯が歯の内側にある象牙質にまで達している状態です。冷たいものがしみるなどの自覚症状が現れます。

C3
虫歯が歯の中心、歯髄にまで達している状態です。炎症が起きて、激しい痛みが発生します。

C4
歯が溶けて、歯根だけになった状態です。歯髄が死んでしまい、痛みはありません。膿がたまり、ニオイが発生することもあります。ここまでくると治療が難しくなります。

むしば③

虫歯の原因と予防法

虫歯の原因について見ていきましょう。

・糖分の多いものをたくさん食べている
虫歯の原因となるミュータンス菌は、プラークを餌にして繁殖します。プラークは口の中に残った食べかすなどからできますが、特に糖分の多いものは注意が必要です。というのは、糖分はミュータンス菌をはじめとした虫歯菌の大好物で、糖分が口の中にあるだけでミュータンス菌の繁殖スピードが一気にアップしてしまいます。
「甘い物ばかり食べていたら虫歯になる」と言われているのは、まさに甘い物が虫歯菌にとって活性剤になるからなのです。甘い物を食べた後はできるだけ速やかに歯磨きをすることをおすすめします。

・ずっと食べ物が口の中にある
人間の口腔内は、多少の細菌であれば唾液により洗浄されるものです。しかし、いつまでも食べ物が口の中にとどまり、唾液による洗浄機能が追い付かない状態になると、ミュータンス菌などの虫歯菌が繁殖しやすくなってしまいます。
だらだらとゆっくり食べる、何度も間食をする、などしていることが、口の中に食べ物がとどまっている時間を長くしますので注意しましょう。また、食事のときには水やお茶を飲むなどして、口の中の食べ物をすぐに胃の中へ洗い流すようにすることもおすすめです。

・歯並びが悪い
歯並びが悪いことも、虫歯ができやすくなってしまう原因と言われています。というのは、歯並びが悪いことで歯磨きがしにくくなり、どうしても磨き残しが出てきてしまうからです。歯並びが悪いことは矯正でしか治すことはできませんので、頻繁に虫歯になってしまうという方は、磨き残しがないように強い意識を持って磨くようにしましょう。

むしば④

虫歯になると、食事が困難になるほかにも、噛み合わせが悪くなるなどの問題が発生します。噛み合わせが悪くなることで体がゆがみ、腰痛や肩こりなどが発生し、血液中に入った細菌が全身に回り、さまざまな疾患を引き起こすことも考えられます。
虫歯は健康にも美容にも悪影響を及ぼすものです。
食事のたびにしっかり歯磨きをするなど、虫歯予防を推進していくようにしましょう。


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