![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/97209748/rectangle_large_type_2_38e6f0b767aef626051ca8f4f789911c.png?width=1200)
ビタミン「C」も働き者
前回は、ビタミンCの免疫の働きをお伝えしました。
今回は、その他の働きについてお伝えします。
・鉄の吸収を助けます
・コラーゲンを作るの材料に
・神経伝達物質やホルモンを作る材料にも
・抗酸化物質の仲間のひとり
・メラニン産生を抑え、メラニンを薄くもしてくれる
など
鉄の吸収では、
ヘム鉄で吸収率を2倍にし吸収を助けます(カルシウムの吸収も)。
貧血は、細胞の代謝(生命活動→この一つ一つの細胞の活動が、
僕たちの命を支えています)を下げ、エネルギー不足になりますから、
特に女性の方にはヘム鉄と一緒に摂取をおすすめします。
コラーゲンの合成(鉄も関係します)
コラーゲンは、体を支える線維状タンパク質で、体たんぱく質の30%
コラーゲンは、皮膚の他に、血管、骨、軟骨の線維芽細胞で作られます。
若々しい身体つくりには、欠かせません。
神経伝達物質のドーパミン
ドーパミンは、俗に「やる気ホルモン」とも呼ばれます。
このドーパミンを作る過程で、ビタミンCが欠かせない働きをしています。
ストレスホルモンと呼ばれるステロイドホルモンを副腎で作る過程でも、
ビタミンCが必要ですから、ストレスを抱える方には、必須のビタミンで、慢性疲労、やる気の低下を感じる方には、おすすめのビタミンです(多くの動物は、体内でビタミンCを合成できますが、ヒトはその仕組みを手放したと考えられています)。
抗酸化物質の代表選手
ポリフェノール、カロテノイド(ビタミンA他)、ビタミンE、ビタミンC
ここでは、ビタミンCとビタミンEの関係に触れます。
ビタミンEは、細胞の表面の細胞膜にたくさん存在します。
その働きは、細胞膜がサビないように滑らかさを維持し、細胞への物質の出し入れ(生命活動=代謝)をサポートしています。このビタミンEがサビてしまうことがあります。この時に、ビタミンCがビタミンEのサビを取り、細胞膜の働きを正常に保ってくれています。
メラニンは、シミのもとになる色素です。
紫外線から皮膚の細胞を守る働きで作られますが、皮膚の代謝が落ちると、シミとなって残ります。
ビタミンCは、メラニンが作られるのを控えめにしてくれます。
また、一旦できてしまったメラニン色素を薄くする作用もあります。
さらに、
血糖値が高めの方(糖尿病の方も)、コレステロール(LDL)が高い方や尿酸値の高い方にも、ビタミンCの摂取をおすすめします。
このように、ビタミンCは私たちの生命活動に欠かせない栄養素の1つです。美容面とともに、健康の維持増進のために今も働いてくれています。