生地「フルイマチ」のできるまで(後半)
こんにちわ。
前回のお話のつづき。
生地「フルイマチ」のプリントのお話です。
デザインが決まって型ができあがると、プリントの色サンプルを作ってもらいます。これは、一般的にマス見本と言って、一型で何色か一度にプリントしてもらい、それで色を確認します。
この時に、指示色と違っていたり、思ったように色がでなかったり問題が起こることもあります。
柄に問題があったり、
生地に問題があったり、
はたまた染料に問題があったり、
色を定着させるために行う蒸す工程に問題があったり。
例えば思ったより線が太く出てしまったり、
重色(透ける色を重ねることで表現される色)を綺麗に見せるために、彩度や明度を変えなければいけなかったり、色を重ねる順番を染料の色の特質で変えなければならなかったり・・・。
毎回同じような作業を繰り返しているようですが、何かしら、予期せぬことが起きるのです。
馴染みの職人さんと色々と話ながら、力をお借りして解決していきいます。
時には、職人さんとおもいきりぶつかったりもしますが(笑)
それでも、最善を尽くしてくれる職人さんのおかげで、必ず良い方向に進みます。
匠の皆さんは素晴らしいのです。
あとは、生地が上がってくるのを待つのみ。
生地が上がってくる時はやはり最高です。
この瞬間大好きで、この仕事を続けているのです。
デザインしたのは私だとしても、決して一人では完結しない仕事です。
いつも、一緒に仕事をしていくださる方々に改めて感謝。
ごきげんよう。
テキスタイルデザイナー
カネイチヨウコ