見出し画像

推しの風、感じる

皆、何に狂ってる?
私は人が狂ってる様を見るのがだ〜〜〜いすき!!!!!!!
(ここでいう狂いとは己が熱中しているものや人に取り乱したり、振り回されている様を指します)

人様に狂気を見せろと言う前に自分も見せないと道理が通らないでしょう、深淵を覗く時深淵もまたこちらを覗いているのだから。まずは私の狂いを見せたいと思う。


2.5次元ミュージカル/舞台


私はこれがハチャ・メチャに好きで、これは生きがいと言ってもいい。
一週間連続で同じ公演を見に行ったって言ったら好きの度合いが少しは伝わるかな。
今日はその2.5次元ミュージカルに対するパッションをぶちまけようと思う。

初めに言っておくと2.5次元、私は大大大好きやけど、反対に苦手な人もいる。
オタク=2.5好き! と思うのは控えて欲しい。
2.5苦手な人=悪でもない。これは好みの話。

推しや好きな作品に関してセンシティブになるのは分かりすぎるくらい分かるから、2.5苦手な人の意見も確かに、と思う事もある。2.5って作品によってはかなり影響力あるから苦手な人は大変やとも思う。苦手なものは一律自衛でお互いハッピーオタクライフを過ごそうね!!!!!!!!!!



-----------------ここから本題--------------

2.5とは?

2.5次元っていうのはリアル(3次元)とアニメ(2次元)の間の存在って意味で、アニメや漫画の舞台を指す言葉。

まずこの言葉考えた人天才過ぎん????
ありがとう世界。天才多すぎ。天才達が天才達を集めて天才的な作品を作るのが2.5なんよな。そら優勝でしかないわ。最高〜〜〜!!!!

自分はオタクじゃないから〜と思った人も子供の頃見てたアニメとか漫画無い?思い出して欲しい。で、現実にこのキャラ居たらいいのに〜って思ったことない?

叶うのよ、2.5なら。

夢にまで見たキャラクターが実際目の前に
「「「存在(い)る」」」ことの凄さ。
2.5の良さって、平面の推しが立体になることも勿論そうなんやけど、他にもある。
上手く纏める自信が無いから、番号振って書いてくことにする。


①原作外の推しの言動が見れる

2.5ではしばしば漫画やアニメでしか描かれてない
カット/コマ以外の推しの言葉や行動が見れることがある。アドリブとか、ガヤで細かく描かれてなかった台詞とか、舞台オリジナルストーリーとかそういうの。
これって実はかなり凄くて、この世のオタクは
(主語デカくするのは癖やから無視して)常に推しの情報に飢えてる。推しはこんなこと言うんだ!って推しの解釈が深まったりする。

②キャストさんの成長が見れる

キャラの中の人、つまり役者さんの成長が見れるのは生の舞台ならではやと思う。地方でも本公演(東京)でも初日で、うわー!凄い!って充分素晴らしいものを見せて貰ってるのに、公演回数を重ねることでさらに歌唱力が上がったり、パフォーマンスが良くなってる。千秋楽なんてもう涙無しでは見れん。(千秋楽じゃなくてもギャン泣きしてるけど)
歌だけじゃなくて演技とかダンスとか、熱量とか、そういうもの全部が公演の度に上回ってて、戦いの中で成長するタイプの主人公がいっぱい居る感じ。凄い。見てるこっちも成長せな。

③推し以外の魅力に気付く

2.5ってさあ!!!!!!!これあるよな!!!!!!!!!(クソデカ声)
も〜〜マジで推し以外のキャラに落ちて沼るのどの作品でもある。個人的2.5あるあるぶっちぎり一位。好きな作品が舞台化しました!初めて見に行くぞ!って時、やっぱり気になるのは原作での推し。で、実際見に行ったら推しよりノーマークやったキャラが良過ぎてもうそっちばっかり目で追ってるし気付いたら物販並んでグッズ買ってるし、あれほんま何なんやろな?
推しは元々好き故のハードルの高さとか、ある種の身構えが出来てるんやけどノーマークなキャラはマジいきなり背中から刺された感じ。不意打ちが一番やばいんやって〜〜、、、は〜〜〜、、、好き…………


④推しの風、感じる

画面越しでしか会えなかった推しが目の前にいる凄さ、結局ここに帰結する。生身の人間として推しが存在する素晴らしさたるや。
もうな、骨格から推しなんよ。前に2.5のキャスティングをしてる方(会社?)の密着を見た時「骨格からキャラクターに似てる人を選ぶ」って確か言ってて、マジ、オタクの気持ち理解しすぎてて五体投地した。本当にありがとうございます。本当に、ありがとうございます。

役者さんのお顔は勿論すばらしいし、なんなら声もめっちゃ似てる!って人も少なくない。声がキャラに近いと遠くの席の人も楽しめるから最強。前髪や帽子とかで顔が見えにくいキャラクターは口の動かし方から、指先の動きでまで全力で演技して、もう、その役者さんが「俺は今このキャラだぞ!」という熱意とかポリシーとか、作品やキャラや演技に対するリスペクトすら感じて、もう、ほんまに、役者さんがキャラクターを大事にしてくれてるのを感じたらそれだけで涙出るくらい嬉しくなる。

興奮し過ぎた。
2.5の演出として客降りなるものがある。カーテンコールの後とか、二部構成の舞台でライブパートがあったりするんやけど、

なんと!!!!!!!!!!キャラクターが!!!!!客席に!!!!!!!!!!降りて来る!!!!!!!


この時キャラクター(もといキャストさん)はより多くの人の所へ行くため客席を駆け回る。通路側の席に座ってると、横を通り過ぎた時に風が吹く。推しの風を感じ、「推しが生きてる」のを五感で体感して涙が溢れる。生きててくれてありがとうと心から感謝する。原作者様なのか、キャラクターに対してなのか、キャストさんに対してなのか、この舞台に関わった人全てに関してなのか、どれかなと考えたけど多分その全部。
ご時世的に今は客降りはあんまりなくて、少しずつ復活の兆しが見えてきたかな?って所なんやけど、マジ、客降りの時ハイタッチとかしてくれる人もいて、つまり推しに触れるって事で、、、は〜〜〜〜、、、生きてて良かったな〜〜〜〜、!!!!!!!!!
推しとハイタした後は我、推しに触れし者ぞ????という謎の強気で生きていける。


----------------ここから余談----------------


個人的に現実で嫌なことがあった時ほど2.5が沁みる。辛いことも幕が上がれば全て忘れる。

上司にキツめのパワハラ連発されて、しんどすぎる気持ちで行った次の日の観劇、いつも通り座席に座って待ってると開演前のアナウンスが始まる。

「お客様にお願いです」ってスマホの電源や、館内での飲食についての諸注意が始まった時、いつも聞いてる館内アナウンスの声に号泣した。周りの人からしたら何も始まってないし、両隣に座ってる方は何で泣いてるの?と驚かせてしまったことと思う。その節は本当にすみませんでした。ただその時私は

「この時の為に辛いことがあったんだ」
「(劇場に)帰ってこれた」


って本気で思ったし、「こんなに幸せな気持ちになれるなら、嫌なことなんてむしろスパイスなのでは?」という無双状態にすらなった。それくらいアナウンスの声に安堵した。

幕が上がって、推し達がスポットライトを浴びて舞台上で歌い始めた時、また号泣する。スポットライトどころかこの世の全ての光をまるごと取り込んだんかってくらいキラキラした瞳で客席を、いや、
「未来」を見て、思い切り吸い込んだ空気を全部出してやる!って勢いで大きく口を開けて歌う。クールなキャラは口はあまり開けずにギン、と見据えて目で語る。踏みしめた足でターンして、キュッと靴の軋む音が自分の耳に直に聞こえる。推しが全身で、全力でそこに存在してることにまた感謝して泣く。



幕が降りた時、盛大な拍手をこれでもかと送る。
その時のテンションはもうおかしくて、一人で観劇することが多い私はこのパッションをどうにかせな!!!!!!!!って、2.5好きでもなければその作品のファンでもない友達にいきなり電話をかけて、興奮のままに「推しが生きてた!!!!!!!」と語り出す。それを嫌な顔ひとつせずケラケラ笑って聞いてくれる友達に心底感謝して、乾いた涙でバリバリになった顔とボロボロのメイクで自分がほぼ妖怪になってることをトイレの鏡で確認して、ドン引きした後に帰路に着く。

これで明日も生きていける。

2.5次元ミュージカル、オタクじゃない人は手が出し辛いかもしれんけど、少しでも興味がわいたらぜひ、ぜひ推しの風を感じて欲しい。

2.5最高!!!!!!!!!!!!!!!!!


いいなと思ったら応援しよう!