われただたるをしる


人生は公平ではないと常々思う。

「Life Is Not Fair それが常識」

ヒプノシスマイクのキャラクター、碧棺左馬刻の

「G anthem of Y-CITY 」

という曲の歌詞の一節なのだが、私はこの言葉が凄く好きだ。

人生は公平ではない。それは彼にとって当たり前で、だからこそ金・権力女に酒、好きな物は全て奪い取る。ヤクザよろしく横暴にも見えるが、この「常識」を知ると、なるほど彼の道理はあながち間違いではないと感心する。


実際、お金持ちの家に産まれたらそれだけで人生の選択肢は大幅に増える。
それに見合った大変さや例外はあれど、大抵はほしいもの、やりたいことは他の人よりも手に入りやすい。

HUNTER × HUNTERのレオリオも、クラピカにハンター試験を受けた理由を聞かれた際
「金・金・金だ! 俺は金が欲しいんだよ!」と答えている。(これにはちゃんと理由があるがそこを語り出すと止まらないのでまた別の機会に)


公平でないのはなにもお金だけではない。
この世には食べても太らない人や顔が整っている人が居る。そういう人を見る度にいいなあ、とポテチ片手に画面をスワイプする。そしてこんな気持ちで食べるなんてポテチに申し訳無いと無意味に凹む。私はそういった無駄な無い物ねだりを良くする。


そういう「いいなあ」と同時に、思い出すことがある



-------------ここからが本題--------------

吾唯知足

「われただたるをしる」


これは京都にある龍安寺の蹲(つくばい・手水鉢)に書かれている禅語


Q. 何でこんな賢そうな言葉を知っているのか?
A. 私は農業校の造園科に身を置いていたから。


造園科って作庭とか剪定とか製図とかの建築っぽいことを習う。CADも触るし野菜も作る。
学科の校外学習で京都に行ったりもした。
そういうわけで知ってた。
あと単純にそういう小話が好きなのもある。


それから賢そうな話し方するの飽きてきたからもう普通に書くことにする。(書き方や方言やテンションは気分や扱う題材によって変わると思う)


話が逸れたけど、われただたるをしるってのは、自分はもう持っているとか、満足する心を持ちなさい的な意味があるらしい。


これが実習のノートの裏か実習場の看板に書いてて(記憶ガバ過ぎてどっちも違うかも)当時はホへ〜〜って鼻ホジ的な気持ちで見てたけど地味に記憶に残ってて、時々思い出す。

確かに何を持ってても満足出来ない人はずっと虚しいままよな、とか、ミニマリストの考えってこの頃からあるの日本て感じするな、とか。
そういう気持ちと一緒に「いいなあ」ばっかりの自分を少し恥じたりもする。


とはいえ強欲な自分はまだまだ足るを知ることは出来そうにない。公平でない世の中に心の底から満足するのもまだ時間がかかりそう。だから今日もポテチ片手に「いいなあ」と画面をスワイプ。


いつか足るを知る日が来れば良いなと思いながら。


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noteの改行、偉い間空くやん。凄


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