クリスマス カウントダウン #13 ベージュに染まる世界
秋の色と言えば紅葉の鮮やかさ
冬の色と言えば雪の白さ
を思い浮かべる。
では、雪降る前の冬、
初冬の色と言えば?
「ベージュ」だろうか(個人的見解である)
そもそもベージュって?
語源はフランス語で
「未加工で自然のままの羊毛(ようもう)」という意味であるとのこと。
刈りたての羊毛をイメージしてみる。
なるほど、茶色でも肌色でも黄土色でもない
「ベージュ」
日本の一般的な12色の色鉛筆では表現が難しいわけである。
落葉が進み、色が消えてしまった景色に寂しさを感じていたが、
逆に、色が消えたモノクロの景色に光がさすと
そのコントラストの美しさに気づく
枯れた色ではあるけれど
枯れてもなお美しさを感じる
華やかさや鮮やかさはないけれど
奥深さや味わい深さを感じる
そんなベージュ
濃淡も様々
光の加減によっては黄金色に輝いて見える
枯れたあじさい ベージュの濃淡が素敵
つい、パッと目を引く色に惹かれがちであるが、
見慣れた風景の中に目立つというだけであって
見ようによっては異質に感じてしまうこともある。
馴染んだ色が心地よい
鮮やかなクリスマスカラーやきらめくイルミネーションに心を奪われがちであるが、
身近にたたずむ馴染みの色に安心感や癒やしを感じる。
西日に映えるベージュの種子
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