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広報と広告、意識していますか?

※このnoteは過去のX(旧:twitter)の投稿を元に、投稿に至った背景や意図についてのコラム記事です。


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SNSを使っていると、こんな声に出会います。

「SNSを使っているんですが、なかなか広がっていかなくて…」
「SNSで発信しても、全然リアクションもないし、情報がすぐにタイムラインを流れてしまって…発信を見られていない気がします…」「SNSの効果が出ているのか、よく分かりません」

目的を持ってSNSを使っているはずなのに、なぜ広がっていかないと感じているのか、なぜ発信を見られていないと感じるのか。今回のnoteはここを明らかにしていきます。


SNSを使う目的は?

人が行動を起こすときには、そこに必ず目的が存在します。
あなたも、何らかの目的を持ってSNSから発信をしていますよね。

例えば、店舗事業者がSNSを使っているとしたら。その目的は『お店に集客したい』『商品について宣伝したい』『お客様との連絡用に使いたい』などが挙げられます。

広報と広告

集客をしたい、宣伝をしたい、お客様と連絡を取り合いたい。
これらの目的を達成していくために知っておきたいのが、<広報>と<広告>です。

広報と広告。いずれも、情報を外部に発信する手段ではありますが、その目的や手法には明確に違いがあります。

広報とは


広報(Public Relations)とは、企業、団体、個人などが、施策や業務内容などを広く一般に知らせること、とされています。

つまり、広報の主な役割は認知の拡大。

具体的には、店舗事業者がお店やサービスを知ってもらうために、地域の人とコミュニケーションを交わして関係性を深めたり、SNSやwebサイトで定期的に活動報告を行います。お店や商品、ブランドについて人に知られるために施策を打つことを広報と言います。広報にはPRを含みます。

  1. 目的
    認知の獲得、イメージの構築、ユーザーと信頼関係をつくる

  2. 手法
    SNS、プレスリリース、webサイト、イベント

  3. 特徴
    長期的な視点、双方向のコミュニケーションがとれる
    ユーザーは信頼で購入を検討する。購入時、比較されにくい。

広告とは

広告(Advertising)とは、明示された広告主が、対象となる消費者に商品やサービスなどの情報を告知し、望ましい態度や行動を形成する目的で、有料の媒体を介して行うコミュニケーション活動と定義されています。

つまり、広告の役割は「商品、サービスの購入を促進すること(売るための施策)」になります。広告には宣伝を含みます。

  1. 目的
    商品・サービスの販売促進、即時的な反応の獲得

  2. 手法
    TVCM、SNS広告、新聞広告、web広告、中吊り広告、タクシー広告など

  3. 特徴
    短期的に効果を出したい、一方向の情報発信
    ユーザーは必要性で購入を検討する。購入時、比較されやすい。

広報と広告を発信で使い分けるには

SNSを知る

SNSごとの特徴、特性について以下にまとめました。


実はSNSによって、広報に向いているSNSと、広告に向いているSNSがあります。(※特徴 ② 参照) 

「SNSを使っているんですが、なかなか広がっていかなくて…」
「SNSで発信しても、全然リアクションもないし、情報がすぐにタイムラインを流れてしまって…発信を見られていない気がします…」「SNSの効果が出ているのか、よく分かりません」という声をよく耳にします。しかし、お話をお伺いすると、広報に向いているSNSで毎日のように広告(宣伝)を行っていたり、広告に向いているSNSを使いながら「広がらないなぁ…」と感じていらっしゃるケースがとても多いのです。

SNSの特性から考える

SNSは広報と広告の双方に活用できるプラットフォームです。しかし、多くの事業者が「広がっていかない」「見てもらえていない気がする」「SNSの効果がいまいち感じられない」という悩みを抱えています。

SNSはsocial network service (ソーシャル ネットワーク サービス) の略称であり、インターネット上で同じSNSを扱うユーザー同士の交流や社会的なつながりの促進を目的としています。SNS本来の目的から、SNSは広く一般に知らせること、つまり広報的なアプローチを行うことがより効果的と言えます。


SNSで広報と広告を使い分けるには

  1. 目的を明らかにする
    SNSから発信を行う前に、「人に知られたい」のか、「人に売りたい」のか、目的を明らかにされると良いでしょう。

  2. 発信を継続できるか検討する
    「毎回、写真撮影をするのが大変…」「発信のネタがない…」「動画はよく見られているのだけれど、編集に時間がかかりすぎる…」。これらはSNSを使っている飲食店が表出された困りごとです。発信することにストレスを感じていては、SNSを長期的に続けていくことが難しくなります。SNSを広報的アプローチで利用する場合、長期的なユーザーとの交流が必要です。そのため、お店が発信を継続できるSNSを選ぶことは大切な視点となります。

  3. 広報的な視点を重視する
    「店舗に来てほしい」「商品を買ってほしい」「注文して欲しい」「申し込みして欲しい」「何かを売りたい」という視点は、いずれも広告的な視点となります。商売を成り立たせていくためには売りたい、買ってほしい、という気持ちも大切です。しかし、大企業のように十分な認知が獲得できている場合を除き、多くの個人店は認知の獲得を積み重ねる必要が出てきます。よって、個人店のSNSは『お店や自分のことを知ってもらう』という広報的な視点が重要と言えます。なぜなら、そもそも知られていない(認知がない)状態では、いくら宣伝をしても売ることが難しいから。あなたも、自分がよく分からないもの、よく知らないものを買うことに躊躇して ” 買わなかった ” 経験はありませんか?

まとめ

今回は広報と広告について解説しました。
SNSは広報、広告の両方にアプローチができる便利なツールです。しかし、発信者が広報と広告の違いを分からないまま発信をしていては、本来SNSで得られるはずの効果が得られない状況となってしまいます。

『お店に集客したい』『商品について宣伝したい』『お客様との連絡用に使いたい』。これらの目的を達成するためには、広報と広告の違いの違いを理解した上で、目的に合わせてSNSを使うことが鍵となります。

SNSを使っているのに、思うように効果が出ていないような気がする。このような悩みを持っているならば、まずはSNSを使って何をしたいか目的を明確にし、目的に合わせてSNSを使うことを意識してみてはいかがでしょうか。

広告的な発信だけではなく、広報的な視点を取り入れた発信を取り入れることで、より効果的にSNSを使えることが期待できます。あなたの発信に活かしてもらえると嬉しいです。

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ちょっとふざけた見た目ですが、Xアカウントから店舗事業者向けのSNS活用を発信しています。

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