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ブラジル音楽<イントロダクション>
南アメリカの中で、唯一他の南アメリカ諸国と分けて歴史や音楽スタイル等を語られる国、ブラジル。
ただ、ブラジル以外の南アメリカ諸国の文化も、アフリカの影響を受けています。そこは共通しているところです。
ヨーロッパ、特にボルトガルの音楽と歌詞や、ハバネラ、ポルカ、 西洋クラシック音楽に、アフリカから来た音楽(主にリズム)が融合しました。
・Maxixe
・Lundu
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・Choro
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・Samba
といった流れで発展してきました。
■1870年代・・・「Choro」 や「Maxixe」が生まれる。
(下記の音楽スタイルやリズムが融合)
・「Polka」
・「Lundu」
・「Modinha」
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《Maxixe》
・ブラジルで流行った当時の都会的なダンス音楽。
後に、Jazz + Choro
Piano, Bass, Drums の編成でのChoro等発展していきます。
《Choro》は、基本的に下記の編成です。
① Chavaquinho (コンピング担当)
② Flute (メロディー担当)※Chavaquinho やViolinがメロディーを取る事もあります。
③ 7 or 6 Strings Guitar (カウンター・ベースライン担当)
④ Pandeiro (リズム担当)
※Wikipediaによると、「バンドリン」が上記に加わった「へジオナウ」という編成について書かれています。こちら→⭐︎
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■1920-1929年の間・・・「Samba」が形成。
・二拍子のダンス音楽。
・”AABA”等決まった曲のフォームを持っていない。(曲ごとに、それぞれのフォームを持っている)
・和音の特徴は、基本的には、「ダイアトニック」に、「クロマテックバリエーション」
【その1】Stepwise Bass Line (sometime chromatic) = Inversion が多く使われている。
【その2】Diatonic Melody + Colorful Harmony
【その3】Secondary Dominant Chord や、Dim. Chord がよく使われている。
【その4】曲の最後の解決のとき、ii-7 の代わりに、v7/v を使った曲が多く見られた。
【その5】prosody (作詞法、詩形論) を重視。詩に沿ったメロディー。そのため、決まったフォームを持たない。
【その6】メロディーがシンコペートしている。
■1958年・・・「Bossa Nova 」が生まれる。
今日は以上となります!続きをお楽しみに!
※この情報は、筆者が2009年にバークリー音楽大学(Berklee College of Music)で、「Brazilian Music Styles (講師 Fernando Brandao)」と、「Brazilian Harmony(講師 Joe Mulholland)」の講義を受けた際のノートに、加筆修正を少し加えた形で公開しています。最新の情報が入り次第修正を加えて行くこともありますので予めご了承ください。最後までお読み頂きありがとうございました♪
参考映像
Lundu ダンス ↓