断捨離。
この春、引っ越しをした。
ちゃんと人間になるために。
ちゃんと大人になるために。
勉強、サークル、バイト。
ぜんぶ、頑張るために。
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実家
実家に私だけのための部屋はなかった。
弟だけのための部屋もなかった。
両親の部屋も
子供部屋もなかった。
寝室はみんな一緒。
リビングに2つ並んだ机は物に溢れて、
真後ろにテレビ。
これが普通。だった。
唯一、「私のスペース」みたいな、寝室の一角で
歌ったり、一日中寝てたり、深夜まで配信して弟の睡眠を妨害していた。
迷惑しかかけない姉でごめんなあ
…………
GW、変わり果てた昼下がり。ソーシャルディスタンスが保たれた電車内、2年間通い続けた道。約1ヶ月ぶりに、実家に帰った。BBQに釣られて。(普通に会いたかったけども。)
ついこの間まで私がいた場所は、私が居なくなってから、やっと動きだしたかのように、模様替えがなされていた。
ああ、もう帰らないのかも知れないなって思った。もう「実家」なんだなって。
ちょっと切なくなって、みんなちゃんと生きてて、やたらじいちゃんばあちゃんが心配になったりして。眠くなりながらも、残していった片付けの続きをした。
唐突に火起こしが始まって、片付けは中断。
携帯を置いて、永遠に食べた。
肌寒くなるまで、炭を囲んで両親と喋った。こんなにちゃんと喋ったの初めてってくらい。
世間話だけどね。
自粛でひとり暮らしで誰とも喋ってなかったからマシンガントークかまして。
家ではほとんど喋らなかったから、娘と喋れて父は嬉しいって。ニヤニヤしてた。笑
夜遅くまで母と残りの片付けをして、思い出たちを押し入れにぶち込んだ。
久しぶりの湯を張ったお風呂。
そして眠った。
…………
次の日やっぱり昼までだらだらしてた。
もう戻るのに。笑
じいちゃんばあちゃんにちゃんと生きとってよ!って、泣きそうになりながら別れを告げて、新しい部屋へ戻った。
そう、GWなんてない。
(月曜日からまた通常通り課題地獄でした。)
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断捨離。
ここからが本題で。(いや、前置き長っ。)
断捨離と言えば、大掃除。
要らなくなったものを捨てたり、売れそうなものは売ったりする人もいる。
私も引越しにあたって、たくさんの思い出たちとさよならした。
服には一つ一つ語れる思い出があるし、中学時代に友達と交換しあった手紙も残っている。もう見返さないけど、頑張った資料とか、作文とか、捨てられない。
…………
高校時代の友達が、断捨離をしている、フリマアプリで服とか本とか売っているって言っていた。
彼女は私にとって高校で出来た戦友で親友。感情の作り方が劇的に似ていて、私の無意識なやらかしを叱ってくれる唯一の存在だ。
趣味も合うし、おしゃれで、写真も上手くて、要領良くて、できる女。
頻繁に会っていた時期もある。
自分と感覚が似ているからか、気を許しすぎているからか、何度も地雷を踏んでいる相手。
2020年早々、いつになく盛大にやらかしていた。
(今までになくめちゃめちゃ悩んで反省して、ちゃんと謝ったと思ったから、私的にはもう済んだ話。)
彼女の服の系統が好きで、フリマアプリのアカウントを教えてもらっていた。
それがいけなかった。
ある日、何気なく見ていたら、
色違いで一緒に買った服が載っていた。
もう少し見ていったら、
20の誕生日にプレゼントしたであろう、私にしては奮発した見覚えのあるコスメが出品されていた。
説明文には、使用したのは試し塗り程度ですの文字。た…試し塗り程度???
悲しくなった。
(ちなみに、最近ストーリー見ないなって思ってたら、インスタのフォローが外れていた。そして事実に気づいてしまった。)
その後どうしていいか分からないまま、何もできないでいる。
もう私とは縁を切りたいのなら、悲しいけど仕方ない。それに見合うことしてしまったと思ってるから。今までありがとうね。
私はずっと大事な友達だと思ってる!(重っ。)
幸せになれよ!
またマシンガントークしたいなぁ。許されるんなら(早く自分から連絡しろや、、)
以上
私が断捨離した話。
私が断捨離された(?)話。