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【本】宙わたる教室

NHKテレビドラマ「宙わたる教室」の初回放送を観て書いたnoteがこちら↓

その後すぐに原作本を手に入れた。図書館でf;^^
伊与原さん、買わなくてごめんなさい。

初回放送後にすぐ、市の図書館にネットで予約を入れたら、次の日には準備完了のメールが来てすぐに借りることができたのだった。
受け取りに行き、読み始め、面白くてどんどん読み進めた。
定時制高校に通う生徒たちのそれぞれの背景や、教師やクラスメイト、部活との関わりの中で次第に変わっていく様子などが丁寧に描かれていてどのエピソードにもとても惹き付けられた。

ディスレクシア、外国籍、リスカ、OD・・・実態は違うけれど、そうしたケースに私もたくさん関わってきた。原作では、ディスレクシアの生徒に対して行間を広げUDフォントにすることで文字が読みやすくなったり、起立性調節障害の実態をわかりやすく描写してあったりと、この本を読んで多くの人にこうしたことを知ってもらえるとうれしいなと変な感想まで持ってしまった。

原作の素晴らしさは予想以上だったのだが、その後、放送された第2話第3話を見るにつけ、感じたことがある。
たいていの場合、原作を読んでしまうと映画化やテレビドラマ化されたときには、原作の世界感や自分が抱いていたイメージとのギャップ・・・俳優のキャスティングであったり、キャラクターの声であったり様々だが・・・そうしたことに違和感を抱いてがっかりすることが少なくない。
が、このテレビドラマは、非常に原作に忠実に作られていて、そうした違和感はまったく抱くことがなかった。もしかしたら先にドラマを見たからかもしれないが、それにしても素晴らしいイメージ通りのキャスティングだ。
原作の小説で数十頁を要して描かれている内容を50分ほどのドラマで描くために、どうしてもはしょったり、登場人物のセリフでわかりやすい説明をさせたりしてはいたが、それでも決して原作の世界観を壊すことなく、うまく脚色してある。こんなに違和感なく観られたのは初めてかもしれない。
NHKすげー!

知らなかったのだが、この原作本「宙わたる教室」は令和6年の読書感想文全国コンクール高校の部の課題図書になっていたようだ。

そしてびっくりしたのは、私が予約した時は次の日には借りられたのに、返却期限を確認するために見てみたら次の予約が15件も入っていたこと。
(途中で旅に行って返却がずいぶん遅くなってしまった。待っていた方ごめんなさい。)
予約が集中したのがテレビドラマの影響なのは間違いない。ドラマとっても評判いいし、おもしろいもんね。

細かい感想はいろいろあるけど、とにかく原作もドラマも素晴らしい。
これからも楽しみだ。
この作家さんの他の作品も読んでみたいな。


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