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早く行きたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。

アフリカの諺に「早く行きたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け」という言葉があります。
会社経営の本にも同様の記述がよく見られますが、私もこの諺の考え方に賛同しており、創業からこれまで少しずつ社員数を増やしてきています。

一方、「社員は絶対に取らない」という考えを持っている一人社長もいます。
ちょうど先日、そんな一人社長の方と情報交換をしたこともあり、今回はこの諺について少し考えてみたいと思います。


一人社長にもメリットはある

誤解がないように伝えておきたいのですが、一人社長を否定するつもりは全くありません。
それどころか一人社長にはメリットがたくさんあります。

固定費があまりかからないために倒産のリスクは少ないですし、社員10人ぐらいに増えて売上が安定するまでは手にするお金は一人社長の方が圧倒的に多いと思います。
特に社員を増やしている段階は、先行投資の段階であるため、よっぽど儲かっていない限り自身の給与は抑える必要がありますし、個人保証で融資等の資金調達計画も必要になります。
加えて、社員の増加に比例して毎月の固定費もまた増加していくという二重苦、三重苦が襲い掛かります。
一人社長は、それこそ自分一人だけが生きていけるような資金計画を立てればよいことが多く、融資を受けずにすべて自己資金で経営しているという経営者も多いのではないでしょうか。


一人社長のデメリット

一方、一人社長にもデメリットはあります。
代わりになる人がいない状況であるため、体調を崩して働くことができなくなったら収入がなくなる上、クライアントにも大変な迷惑をかけてしまうことになります。
上場企業をはじめとして比較的規模の大きな会社は、一人社長の会社より組織で対応してくれる会社を選ぶ傾向が強いように感じます。

また、喜びを分かち合う人がいないというのは意外なほど寂しいものです。
これは、チームスポーツの経験がある人間ならではの考え方かもしれませんが、辛いことや憂鬱なことは誰でもあることと割り切ることができても、それを乗り越えた達成感ややりがいは一人より複数人の仲間がいた方が感じやすいと考えています。


社員数を増やして収益を安定化したい

社員が増えるメリットは他にもあります。
誰にでも好不調の波はあるもので、仕事量も時期によって差があるのが一般的です。
売上についても同様ですが、社員数が増えると月ごとのばらつきを抑えることが可能になります。
分散投資のように、ある月はAさんが売上を大きく上げ、翌月はBさんが売上を大きく上げ…というように、社員数が増えることで売上の偏りを減らすことができると考えています。


スター社員が出てくる可能性もある

また、社員が増えてこれば、スター社員が出てくる可能性もまた出てきます。
目標の何倍もの数字を一人で上げる営業社員や、これまでとは全く違ったアイディアで新しい事業の柱を構築するような社員が出てくることも人が増えることで起こりやすくなります。
一人の社員の行動をきっかけに会社が大きく成長していくというのは、ベンチャー企業ではよくあることです。
もちろん、逆のリスクもあるので、そこは採用時の見極めと社内体制や社員教育で落ちこぼれをつくらない状態を同時に目指していく必要はあります。


これまでの弊社

振り返ってみると最初の社員の入社時には事務所すらありませんでした。
常に私と一緒に行動して、一日4件5件と商談に回りながらカフェを転々と移動しながら作業をするという状態が続いたのです。
入社半年後にようやく6坪のオフィスを借りるに至りましたが、よく入社したね、よく辞めなかったねと現在では伝説になっています。

その後、ピーク時には6坪のオフィスに6人で仕事をしていた満員電車状態の時期もあり、苦肉の策で買ったスツールとバーテーブルという「省スペースだけどこれだけあれば一人は作業できるだろうセット」が現在は受付のチンベル置きとなりました。
その後17坪、そして現在は30坪のオフィスへと少しずつステップアップして今があります。

もちろん、今の場所も最後のオフィスにするつもりではなく、会社の規模も売上も社員数もさらに成長して、出版ベンチャーと言えばラーニングスと想像していただけるようになるよう、日々邁進していく次第です。


毎年新卒が入社する会社に! 社員100人が生き生きと働く会社に! 東京だけではなく地方にもオフィスがある会社に! と夢は尽きませんが、目の前のタスクを日々積み上げ続けてこそ未来がやってくるはずです。

早く行きたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。

採用活動も絶賛実施中ですので興味を持ってくれた方がいらっしゃれば会社の問い合わせでもX(Twiitter)のDMからでもお気軽に連絡くださいませ。
この度は最後までお読みいただきありがとうございました。

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