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【創業日記vol.2】サービス戦略について~いかにサービスを認知してもらうか~

前回のnote【創業日記vol.1】では、
地域のご利用者の方やケアマネージャーさんに、家事代行サービスをもっと気軽に利用してもらうためのサービス設計について発信しました。

今回の記事では、"いかにサービスを認知してもらうか"について、
かじりんをスタートしてから一番最初のマーケティング戦略について、
公開します。

まずは、かじりんの現状の立ち位置から。
創業段階での顧客はゼロ。もちろん認知度もゼロ
お客様に信頼されるサービスになる前に、
まずは大阪・北摂エリアの皆様に、かじりんという家事代行サービスを知ってもらうための施策が必要でした。

ここでM-Force社が提唱する9segs®(マーケティングの「言うは易し、行うは難し」を解決する|note)というマーケティングのフレームワークを使って、創業段階でのかじりんの顧客セグメントを特定して、何をやるべきかをアイデア出しを行いました。

この9segs®は、
プロクターアンドギャンブル(P&G)の日本法人出身のマーケターが、ご自身のマーケティングキャリアを活かして再開発したフレームワークのようです。顧客を理解する、という視点では、今何をすべきかを整理できるのでスタートアップにも活用できるフレームワークだと理解しています。
※9segs®に詳しいプロのマーケターの方、間違っていたらご指摘ください(T_T)

前述の通りかじりんの認知度はゼロ。
「未認知顧客」からサービスを認知してもらい、「利用してみたい」と思わせる訴求が必要です。
まずがかじりんがターゲットとする「顧客の特徴」と、その顧客に対して「どうやってサービスを知ってもらうか」を整理しました。

9segs®のフレームワークでかじりんの顧客と認知戦略を整理

WHO(かじりんの具体的ターゲット、顧客の特徴)

①北摂エリアに住む高齢者世帯(約19万世帯)
②高齢者単身世帯(約10万人)
③北摂エリアの高齢者を持つ家族、娘、息子。高齢者はネットを利用しない。
④仕事をリタイアし在宅率が高く、インターネットは利用しない
⑤介護保険サービスでは対応できない事がある人
⑥介護に拒否感を持っている人

WHAT(どうやってサービスを知ってもらうか)

①②③ホームページ開設、SEO対策(検索上位表示化)
③関西に限らず全国向けの広告活動(ファミリー報告サービスがあるから、離れて暮らしていても安心を謳う)
③料金表をホームページからPDF化して印刷できる仕組み(帰省の時に持っていける)
①②④チラシのポスティング
⑤⑥自治体との連携。社会福祉協議会、包括支援センター、地域のケアマネージャー


(心の声)顧客の特徴を纏めている中で思った事
・北摂エリア(吹田市、豊中市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町)だけでも、19万世帯もの高齢者が住んでいるんだ・・・
・高齢者自身だけでなく、そのご家族の方からもご依頼を受けていただけるようなサービス設計にしなくてはならないなあ・・・
・既存の介護保険サービスだけでは、頼みたいけど頼めないケースがあるんだ・・・



こうして整理してみると、ニーズはたくさんあるし、これからも増え続ける。絶対に必要される事業なんだ、と少しだけ事業のやりがいと自信を持ちました(まだ何もしていないが・・・)
そんなことから、WHAT(どうやってサービスを知ってもらうか)にて整理した事を実践する事から、かじりんの事業活動がスタートしました。

さて、どうやってサービスを知ってもらうかについて、それぞれの詳しい施策内容については後日noteで一つずつ纏めて発信していきたいと思いますが、今回は概要だけ纏めています。

まずはホームページ開設から。

資金も無いため外注せずwixという無料のホームページ作成ツールを使って自分で構築。ここで大学で学んできた事がちょっと活かされました。
といっても、ほぼノーコードで作成できる為、コーディングできなくてもサイト制作は簡単にできるものです。
サイト作成自体は無料ですが、ドメイン料が年間5千円程かかるので、渋々ドメインは取得しました。

かじりん公式ホームページ https://www.kajirinn.com/

さて、ホームページ作成は約1か月程で一旦完了。
ただ、ご利用者自身はインターネットを利用しない人が大半だと思います。

そこでサービスチラシを制作しました。

チラシはパワーポイントとadobeのillustratorを利用して作成。
illustratorも大学でグラフィックデザインの実習で得た知識が少しばかりあったので、ここでも大学に感謝。ありがとう関大!

一番最初に作成したのサービスチラシ

ここで、チラシの内容に違和感を覚えた方もいるかもしれませんが、一番最初に作成したチラシは、家事代行サービスではなく「エアコンクリーニング」として見出しを作成。
当初見出しの内容に悩みました。家事代行サービスとして訴求するのも一つだが、チラシ作成当時に天気予報を見ていたら、5月というのに来週末から気温が35度以上になる猛暑日となり、エアコンを使い始める人が増えるとの事。シーズナリー(季節性)を考え、また販促資金を稼ぎたいという思いでエアコンクリーニングを見出しとしてチラシを作成しました。チラシ自体は試行錯誤しながら内容を修正できるので、色々試したかったのです。

なお、エアコンクリーニングについてはプロの技術が必要。私の父親が清掃会社を経営していることもあり、申込が入れば業務をお願いする事にしました。

チラシは、家庭用プリンターで印刷し自身で摂津市・吹田市からポスティングを実施。


ポスティング後の反響結果については、後日noteで発信します!

また、ご家族やケアマネージャーの方がホームページを見た際に印刷してご利用者の方へ提案ができるように、チラシのデータもホームページにPDFデータを掲載しています。


かじりんのホームぺージにチラシのデータをダウロードできる機能を追加


最後に、社会福祉協議会、包括支援センター、地域のケアマネージャーといった、自治体との連携。


やはり、家事代行サービスにようなシニアの生活支援については、介護保険サービスとの親和性は高いと認識しています。

そこで、実際に暮らしに関する地域の相談窓口である各自治体の社会福祉協議会や、包括支援センター、地域の福祉事業所、ケアマネージャーの方と連携する事で、介護保険サービスでは対応できないケースが発生した際の受け皿として、かじりんを利用してもらう、そのような流れも想定し、自治体へ挨拶回りを行いました。

まずは、摂津市商工会へ相談し、摂津市社会福祉協議会の介護サービスを担当されている方をご紹介いただきました。
商工会や社協の方々には、こんな立ち上げたばかりで実績の無い未熟経営者に親切丁寧に接してくださり、事業に関するアドバイスをたくさんいただきました。本当にありがとうございます。

まだ、本社を構える摂津市のみですが、これからも自治体や地域の生活支援に取り組まれている方々へもかじりんの取り組みを紹介させていただき、地域の役に立てるように何かできるか、考えていきたいと思います。

今回のnoteでは、いかにサービスを認知してもらうか についてかじりんの戦略について纏めました。前述したとおりそれぞれの施策についての詳細や実施結果については、後日noteで発信していきたいと思います!

引き続きかじりんの創業日記をよろしくお願いいたします!

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