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[Day 372-378] Count down, Count up / どこまで行けるだろう?

ジャマイカに赴任して1年。カルチャーショックの段階でいくと「受容期(Acceptance Stage)」で、新しい文化を自分の文化の一部と捉え、安定した生活を送ることができる時期だそうです。半年前に自己評価をしたところですが、今回は1年間の振り返りと残り1年間を展望してみます。

活動のフレームワーク

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ちょうど先月、ジャマイカの新隊員(2019年度2次隊)の皆さんに向けて活動紹介したところなので、そのスライドを引用しながら。私は、「配属先であるウェストモアランド県(ウ県)が自律的に行政サービスの効率化及び品質向上に取組むとともに、日本との交流を恒常的に行う」ことを目標に、「土木技術活動」「交流支援活動」「カイゼン活動」大きく3つの活動に取組んでいます。

交流支援活動

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交流支援活動については、昨年8月の青少年交流事業、12月のレゲエマラソン交流の実施に当って、ウ県側でリエゾン(Liaison、現地調整)を行いました。

今年は、鳥取県が東京2020におけるジャマイカのホストタウンであることから、事前キャンプなど、鳥取県とジャマイカ・ウ県との交流が一層深まるよう、現地から盛り上げていきたいと思います。なお、事前キャンプについては、既に決定していた陸上競技とパラ陸上に加えて、新たに競泳と体操の受入れが決まったとのことです。(画像出典:NPO「Negril Education Environment Trust」Facebook

土木技術活動&カイゼン活動

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交流支援活動を中心軸にしていますが、鳥取県で培った経験を活かすべく、以前ご紹介した県管理道路のウェブマッピングなど、ウ県の土木技術向上に資する活動にも細々と取組んでいます。

また、行政サービス隊員として初代からのミッションであったウ県新庁舎の完成を契機とした「カイゼン」の導入等によるウ県の業務効率化や品質向上に取組む活動は、1年前の着任当初は工事が中断しておりましたが、夏から再開され、現在は新庁舎の電気工事も進み、と思いきや増築が始まったりしていますが、どうやら遂に完成の兆しが見えてきた模様。今年こそはアクションを起こせるのではと期待しています。年度内には完成するかなぁ。

言葉の壁、文化の壁

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「英語圏のジャマイカで1年も生活すれば、さぞかし英語も上達するだろう」という希望的観測は脆くも打ち砕かれ、英会話は未だに苦手。内外の打合せでは毎回ペーパーを用意して臨んでいます。これも根気強く耳を傾けてくれる配属先の理解があってこそ。

また、電子メールはまず読んでもらえない前提で、直接会って話すことを基本にしています。たまに返信してくれるジャマイカ人に出会うと感激します。仲良くなった同僚などとはSNSでやり取りもしますが、色んな写真や動画を送ってくれて、ストレージが圧迫されます。

『「謙虚」より「主張」、「段取り」より「即興」、「過去」や「未来」よりも「」』とは、ジャマイカのビジネスシーンにおける私の個人的な印象です。日本的な仕事のやり方は通用しない、場合によっては裏目に出るということも度々経験して、多少はジャマイカの流儀を受入れながら活動できるようになった気がします。それでも、ただ迎合するだけではなく、大切なことは守りながら。〆切とか。

加点方式と減点方式

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活動期間の半分が終わり、カウントダウンが始まった焦りや自身の至らなさへの歯がゆさに苛まれることも。一方で、一歩進んで二歩下がるような道のりをよくここまで無事に来れたものだと感心することも。冒頭の活動のフレームワークに掲げたとおり、活動目標の主語はあくまで「配属先」。ウ県と一緒に、どこまで行けるだろう?(画像出典:NPO「Negril Education Environment Trust」Facebook

世界日記、執筆中。

JICA海外協力隊が執筆する「世界日記」で、1月から隔週ペースで執筆しています。今回は、鳥取県とジャマイカ・ウ県との交流支援活動のことを中心に現職参加や姉妹提携のことについて触れています。よろしければご一読ください。

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